2020.04.09
封鎖十七日目
Lockdown Day 17 隔離五日目 self quarantine 05 花曇り
ほんま神さん、なにしてくれはりまんのん? って感じ。ちょっと殺生やわー。なんにもこんなときにお義母さん連れてかいでもええやんか。
いや、ツレもツレの下の姉妹も最初に心臓の発作があったとき覚悟はできてたいいます。客観的に見て時間の問題やろうと。そやし、ショックではあるし、悲しくもあるんやけど嘆き悲しむようなそれとは違うみたいで、それはなによりやった。苦しまず電池が切れたみたいな最期やったそうですし、88歳、それやったら「イイネ!」やないでしょうか。
なにより患ったはった認知症がここ1年進行して、いまはの際に子供らに会いたいゆう気持ちも表面的には見えへんかったそうで。それはそれで切ないけど、何しろ施設がスタッフや医者以外外部を完全にシャットアウトしてるんで、ある意味では諦めもつきやすかったでしょう。ベストのタイミングがいつやったかなんて誰にもわかりません。
そんなわけで事前に話し合いを済ませていたツレの一家は取り決め通り葬式を行わないことに決めました。多くの英国人たちがそうであるように宗教的なものに距離を置いて暮らしている彼らは教会の儀式に沿って「天国に召される」ことに価値を見出していません。お義父さんが死なはったときも火葬場を備えた教会で式典はしましたが司祭さんに「宗教的な言葉は一切入れんといて」と注文したはった。
このあと死亡診断書や火葬許可書などの手続きが済み次第、来週中にでもお義母さんは荼毘にふされ、遺灰はしばらくしたら義妹のどちらかが受け取りに行って、秋以降、状況が落ち着いてきたら「お別れ会」をして、お義父さんのお墓に並んで入ってもらうゆう算段。めっちゃ淡々としてる。
申請しなくても普通のお葬式もできるんですよ? もちろん土葬も可。参列人数が10人以下と決まってるだけで。電車も動いてるし