2020.04.17
封鎖二五日目
Lockdown Day 25隔離十三日目 self quarantine 13 晴れときどき曇り
今宮神社の夜須礼さんに続いて、八坂神社の祇園さんも中止でっか。疫病鎮護の二大祭がどっちともやれんゆうのは、やっぱりよほどのことなんやと思わなあかんのやろな。京都人的にはこの現実はずっしり重い。 美智子妃の「読みたい」発言(それこそ御公務も中止やろうし心安らかに読書でもなされておられればええが)でにわかにお名前が広まったおなじ京都人の朋友、英文学翻訳家の小山太一氏から「救援物資」が届く。こんだけ封鎖が続いても、まだしっかり届けてくれはるんやと思うと、小山さんへはもちろん乍ら郵便屋さんへの感謝の気持ちが湧いてくる。
通販や宅配はコロナな世の中においてはライフラインです。それこそ水道や電気なんかと並ぶ不可欠の存在。生鮮食品を扱いださはったんとか状況を見越してたんちゃうかと穿ってまいまんな。
ポチるという行為には、こんなときですらちょっとした贅沢や娯楽性が残されているので消費者は忘れがちやけど、もはや生きていくためになくてはならんもんなんです。ものごっつい人が職を失ったアメリカで、アマゾンが7万5千人の雇用を発表しました。焼け石に水であっても有り難いこっちゃ。そして、そのくらい会社も人手を必要としてる。
さて、救援物資のメインは『松崎煎餅』のぬれおかき(醤油)でした。儂は煎餅のしけった食感が大好きなんですが、これはもう絶にして妙。どちらかというと味わいも濡れ具合も過剰なんですが、とにかくバランスが素晴らしい。ぎりぎりんとこで旨さが極まってる。ともかく比較対象のない個性ですわ。 そやけど、こういう老舗でもいまやオンラインで買えるんやね。本来なら封鎖のストレスてこんなもんやないはずなんで、そういう意味でも助けてもろてんなあ。歓びの配達を、ほんまおおきに。
松崎煎餅
東京都中央区銀座5-6-9 銀座F・Sビル
https://matsuzaki-senbei.com/