2020.05.02
封鎖四〇日目
Lockdown Day 40 曇りときどき雨
なんや大半は仕事やないのにめちゃくちゃ忙しかった。まず、この日記終えて、インスタグラム(と連動したFaceBook)に長文の投稿記事アップロードして、メッセージやメールに返事出して、気がつけばえらいご無沙汰してる友人にぽつぽつ「元気?」の挨拶を送り、連載中の『年寄りの冷や飯』の原稿を書き、他社新連載のコンセプトを練り、晩飯拵え……。
インスタ記事は #ブックカバーチャレンジ というバトンで #私を作った7冊 というテーマのもと1日1冊ずつ書籍を紹介するという内容。文章量もそこそこあるし写真も本気で撮影。文章の推敲は甘いんで文意が伝わりにくいとこなんかはあるけど、けっこう気合入っております。
なんでそんなことしてるのかというと、まずは回ってきたのが千宗屋 @sooku_sen くんからやというのがひとつ(笑)。そして、
たぶん、そういう気持ちで文章を綴ってはるプロの作家さんがかなりいてはると思う。普段、書き手と読み手の間には深くて暗い河があるもんやけど、コロナ禍の下では同じ当事者やっちゅう共通項がある。こんなシチュエーションは滅多とない。
それぞれの言葉には共感できようが反発を感じようが異常な状況に巻き込まれているという点ではいま世界中が連帯してる。ちょっとでも早く収束させたいという気持ちは誰もが持っている。マスクが売れてほくほくの製造業だって、やっぱりコロナどっかいってほしいと考えてるに違いない。
おなかの調子はすっかりようなって安定してるんで柔らかいめぇに炊いたごはんを喰うことにしました。これこれ。やっぱ、これやで。ほくほく。ゆっくり、よく噛んで一膳いただいたあと、お茶碗半分ほどをきんのの味噌汁の残りにぶっかけて掻っ込む。ええ塩梅に具が煮崩れてて、ジャガイモと玉葱の味噌汁の喜びここに極まれり。ほくほくのほくほくや。
「ほくほく」とはさいぜん使こたように懐具合が暖かい状態をさす形容詞やけど、悦びを隠しきれない様子を表す副詞でもある。そして湯気の立ったご飯やおいもさんのオノマトピア。面白いねえ。同じコトバがぜんぜん違うニュアンスの幸福感を伝えるコトバやねん。それでいて意味の落差に違和感がない。ちなみに「ゆっくりゆく」様にも用いるねんな。
小さな幸せを大切に、慌てず急がずゆるゆると。―― ほくほくはコロナの対処法や。