2010年8月31日 23:07 中島
久しぶりに『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』のレシピを作る。
この間、けっこう「飯粒もの」が多かったので、ちょっと毛色の違うものをと選んだのがコレ、「サーモンのタルタルとブリーニ」。じゃがいもを使ってパンケーキの生地をつくり、サーモンや赤たまねぎやレモンを細かくしてマヨネーズと一緒にぐちゅぐちゅ混ぜたものをのせて食う、というノリが暑気払いにうってつけのような気がしたからである。
まずじゃがいもを1個、沸騰してから25分茹で、水分が蒸発するまで置いといてから皮をむき、ボウルに入れてフォークで潰し(写真上・茹でたじゃがいもの匂いがたまらん)、沸騰させて粗熱を取った牛乳&バターを加え小麦粉を入れ溶き卵を加えたり(この間ひっきりなしに私の右手が泡立て器を回す)、なおかつメレンゲにした卵白を入れたりして生地をつくった。そのボウルを30分寝かせる。
その間に主役のサーモンのほか、名脇役となるレモン、チャービル、赤たまねぎを細かく刻んで、マヨネーズを加えて具材をゴムべらでしっかり混ぜる。
そして具材も細かく切ってぐちゃぐちゃ混ぜたところで、お好み焼き屋ならこれと生地を一緒にして鉄板の上でジュウとするのだが、今日は「ひと皿フレンチ」ゆえにこっちは焼 かず、焼くのはブリーニの生地だけ。バターをひいたフライパンの上にのせると、たちまちじゃがいもと牛乳の甘い香りに包まれ、何ともいえず幸せな気分にな る。砂糖なんか全く使っていないのに、自然の甘さというのは大したもんだ。
そんな甘い香りがぷ~んと立ちこめてきたら、いよいよクライマックス。ブリーニをお好み焼き同様にひっくり返し、タルタルの用意をして食卓につく。ブリーニの生地はほとんど焼き立てなので生温かかったが、もっとゆっくり熱を取ってからこの「大人のおやつ」をノンビリいただけたら最高の昼下がりとなるだろう。
ちょっとベビーリーフの葉っぱでタルタルが見えませんな(苦笑)。
ブリーニの上にタルタルとベビーリーフをちょい、とのっけて口の中に。「あぁ...」とため息。じゃがいもの甘さの上に、サーモンと他の具材の辛さ酸っぱさ苦さが加わり、手は傍らにあったシャルドネのグラスへ。ただでさえうってつけのアテがあるし、蒸し暑さと調理疲れのためにぐびぐびぐびぐび...。
にかくブリーニを16枚焼き、ヨメはんと一緒に食べようと作ったのだが、彼女が何枚食べたかを全く覚えていず、気がついたらあと1枚しか残っていなかった。
今度作る時は、お客さんが来た時にまず「これで1杯やってて」と前菜っぽく出すという形がよかろう。ガツガツ食うもんではない(食うたけど)。
この料理には越えるべきハードルが2つあることが分かった。
1. ブリーニの生地を作る時に、とにかく泡立て器でしっかりかき混ぜること。混ぜすぎる
ということは決してない。特にメレンゲ用の卵白。この卵白をボウルを逆さにしても落
ちてこないぐらいにしっかりかき混ぜることが、勝利への道である。
2. 同じことはマヨネーズも同様で、これもしっかり混ぜること。私はマヨネーズ状になっ
たのでそこで手を休めたが、やっぱり手が痛くとも、もうちょいかき混ぜていたらよかっ
たなぁと後悔した。根性が足りなかったので、いざタルタルの具材に入れる段になる
と、ちょい液状化してしまったのである。このあたりは根性ですな。けどその根性まで
ないわ、という人には市販のマヨネーズで何の問題もない(液状化しても味はグッド)。
本日はとにかく、「泡立て器(手動)でかき混ぜるのに手が痛くなった」の日。しかしいざ生地が焼き上がり、サーモンのタルタルをのっけて一口入れただけで、「あぁこの夏も暑かったけど、もうすぐ終わるんだなぁ」との感慨が押し寄せてくるような至福の時間であった。
しかし現実は達郎の唄のようにはならず、明日も36度の予想。体温並みの9月1日を、いったい誰が想像したことだろう。
この間、けっこう「飯粒もの」が多かったので、ちょっと毛色の違うものをと選んだのがコレ、「サーモンのタルタルとブリーニ」。じゃがいもを使ってパンケーキの生地をつくり、サーモンや赤たまねぎやレモンを細かくしてマヨネーズと一緒にぐちゅぐちゅ混ぜたものをのせて食う、というノリが暑気払いにうってつけのような気がしたからである。
まずじゃがいもを1個、沸騰してから25分茹で、水分が蒸発するまで置いといてから皮をむき、ボウルに入れてフォークで潰し(写真上・茹でたじゃがいもの匂いがたまらん)、沸騰させて粗熱を取った牛乳&バターを加え小麦粉を入れ溶き卵を加えたり(この間ひっきりなしに私の右手が泡立て器を回す)、なおかつメレンゲにした卵白を入れたりして生地をつくった。そのボウルを30分寝かせる。
その間に主役のサーモンのほか、名脇役となるレモン、チャービル、赤たまねぎを細かく刻んで、マヨネーズを加えて具材をゴムべらでしっかり混ぜる。
そして具材も細かく切ってぐちゃぐちゃ混ぜたところで、お好み焼き屋ならこれと生地を一緒にして鉄板の上でジュウとするのだが、今日は「ひと皿フレンチ」ゆえにこっちは焼 かず、焼くのはブリーニの生地だけ。バターをひいたフライパンの上にのせると、たちまちじゃがいもと牛乳の甘い香りに包まれ、何ともいえず幸せな気分にな る。砂糖なんか全く使っていないのに、自然の甘さというのは大したもんだ。
そんな甘い香りがぷ~んと立ちこめてきたら、いよいよクライマックス。ブリーニをお好み焼き同様にひっくり返し、タルタルの用意をして食卓につく。ブリーニの生地はほとんど焼き立てなので生温かかったが、もっとゆっくり熱を取ってからこの「大人のおやつ」をノンビリいただけたら最高の昼下がりとなるだろう。
ちょっとベビーリーフの葉っぱでタルタルが見えませんな(苦笑)。
ブリーニの上にタルタルとベビーリーフをちょい、とのっけて口の中に。「あぁ...」とため息。じゃがいもの甘さの上に、サーモンと他の具材の辛さ酸っぱさ苦さが加わり、手は傍らにあったシャルドネのグラスへ。ただでさえうってつけのアテがあるし、蒸し暑さと調理疲れのためにぐびぐびぐびぐび...。
にかくブリーニを16枚焼き、ヨメはんと一緒に食べようと作ったのだが、彼女が何枚食べたかを全く覚えていず、気がついたらあと1枚しか残っていなかった。
今度作る時は、お客さんが来た時にまず「これで1杯やってて」と前菜っぽく出すという形がよかろう。ガツガツ食うもんではない(食うたけど)。
この料理には越えるべきハードルが2つあることが分かった。
1. ブリーニの生地を作る時に、とにかく泡立て器でしっかりかき混ぜること。混ぜすぎる
ということは決してない。特にメレンゲ用の卵白。この卵白をボウルを逆さにしても落
ちてこないぐらいにしっかりかき混ぜることが、勝利への道である。
2. 同じことはマヨネーズも同様で、これもしっかり混ぜること。私はマヨネーズ状になっ
たのでそこで手を休めたが、やっぱり手が痛くとも、もうちょいかき混ぜていたらよかっ
たなぁと後悔した。根性が足りなかったので、いざタルタルの具材に入れる段になる
と、ちょい液状化してしまったのである。このあたりは根性ですな。けどその根性まで
ないわ、という人には市販のマヨネーズで何の問題もない(液状化しても味はグッド)。
本日はとにかく、「泡立て器(手動)でかき混ぜるのに手が痛くなった」の日。しかしいざ生地が焼き上がり、サーモンのタルタルをのっけて一口入れただけで、「あぁこの夏も暑かったけど、もうすぐ終わるんだなぁ」との感慨が押し寄せてくるような至福の時間であった。
しかし現実は達郎の唄のようにはならず、明日も36度の予想。体温並みの9月1日を、いったい誰が想像したことだろう。
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