桃知利男

浅草のIT野郎、桃知利男が書いた書簡一覧。

街場のスナックは究極のビジネスモデルなのか。

豚インフルエンザが有耶無耶になっている今日この頃、例によって、ご無沙汰しておりました。と書き始めるわけですが、そんな感じがしないのは江とは先月浅草で一緒に呑んだからですね。あたしのホームグランドのようなモノである居酒屋浩司はいかがでしたでしょうか。※1

江弘毅と居酒屋浩司のマスター
江弘毅と居酒屋浩司のマスター
2009年6月25日 午後8時過ぎ 居酒屋浩司にて カメラ LUMIX DMC-FZ8

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投稿者: momo at 2009年07月12日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (0)

『ミシュランさん、一見さんお断りどす』を読みました。

これはほんとはあたしのブログ用に書こうとしたのものですが、その内容からして大阪に届けた方がいいと勝手に思い、変則的に二回続けてあたしからの書簡となります。

週刊文春4月30日号
『ミシュランさん、一見さんお断りどす』を読みました。

元「ミーツ・リジョーナル」編集長 江弘毅というクレジットは、(140Bの江弘毅しか知らない)あたし的にはなにか違和感がありますし、掲載されたものは江が最初に書いたものよりも、ずいぶんとカットされたんだろうなー感がありますが、今までの反ミシュランテクストとはちょっと違ったテイストは、ナイスフレーズが光っていました。

それは京都の料理人さんのことばの凄さなんだと思うのですが、特に「菊之井」店主・村田吉弘さんと、それに続く「瓢亭」の高橋英一さんのことばは、あたしの想像を遙かに超えたものであって、よくぞこんな言の端を拾ってきてくれましたと感謝なのでした。

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投稿者: momo at 2009年04月22日 | 個別記事 | コメント (4) | トラックバック (0)

「あかんではないか」―「街的」な言説というのは鬱陶しいに決まっているのです。

久しぶりの返信ですが、あんまり久しぶりのような気がしないのは、3月中に『街場の大阪論』の感想文を書き※1、町田康&江弘毅のトークサロンを見に行き、その感想文※2を書いていたからで(たぶん)、江弘毅が活躍してくれるのは「街的」至上主義者としては、まったきの喜びでなのですが、以下はそのトークサロンでの杞憂です。

ふたりの話はかみ合わない楽しさに満ちあふれ、江弘毅の面倒くさい問いかけは、あたしの近所の(ある程度若い)女性の皆さんにはほとんど理解不可能だったようだけれども、あたし的には町田さんのオタク的な部分をよく引き出していたなと思う。※2

そしてこのエントリーに最初にいただいたコメントは、

江という人が何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。それこそ江という人こそ岸和田出身ということを全面にだして、実は大阪のこてこて感を体現しているような人だなと思いましたが。
もっともっと町田さんの、いろいろな話が聞きたかったのに…。

そして二つ目は直球でした。

質問を簡潔にまとめられない江という方をなぜキャスティングしたのか疑問。逆に,あんな意味不明な質問にあれだけの返しができる町田康は頭の回転のいい人だと感心した。進行役のおばさんもまったくフォローに入らないし,会場全体が「もう江はしゃべるな」と心の中で言っているのをひしひしと感じた。あれなら,一時間半ずっと観客と質疑応答をしていたほうが楽しかっただろう。とにかくマーチダさんに同情したイベント。

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投稿者: momo at 2009年04月06日 | 個別記事 | コメント (6) | トラックバック (0)

自営業者が「街的」であるには、昼間から飲める居酒屋のある街でなくてはならない。

暗い予言で2009年は始まりましたが

あたしが知っている限り、最も暗い予言で始まったのが2009年、つまりは今年なわけですが、「街的」は、市場原理主義とかグローバリズムに対するオルタナティブのようなものですから、その「最も暗い予言」も、市場原理主義とかグローバリズム依存ヘタレに対してのものであることで、(ある意味その)対極にある「街的」は、意外とタフさをみせるかもしれません。

グローバルな市場競争が、特定の個人や企業の利潤獲得機会と、特定の個人や企業の自由を拡大したことはたしかでしょうが、普通の人達、つまりは、サラリーマンや、中小企業の経営者や、商店主にとって、グローバルな世界での自由の拡大なんていうのはまったく不要な欲望(ニーズ)だったわけで、そんなことより、ローカルな生活の安定の方がずっと大事なものだ、と「みんな」もようやく気付いてくれたのが2008年です(たぶん)。

それが大事だと思える社会になるには、ナイーブに、構造改革をやって市場原理を導入すれば「幸せ」はやってくる、と考えることからの転換を図らなくてはならないのですが、最も悪いカタチで、その転換期が訪れたのが今なのかもしれません。

その意味で今年は、「豊かさの再定義」元年になるとあたしは思っていますが、「街的」は、この「豊かさの再定義」を再定義することも、そもそも定義さえしたこともなく、ずっと地でいっているわけで、なので、(町内会的には)「沈まない太陽も無い代わりに、昇らない太陽もないのであって、明けない夜はありませんぜ!」などと無意味に前向きに生きていたく思う今年の一発目であります。本年も宜しくお願いいたします。

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投稿者: momo at 2009年01月15日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (0)

金融資本主義が日本の大人をダメにした。

前回の江の書簡から1ヶ月ほど経ってしまいましたが、このひと月は「テポドンが飛んでこようが、リーマン・ブラザーズが破綻しようが、町内会がしっかりしていれば大丈夫!」といっているあたしでさえ(だからか)、笑ってしまうようなうろたえぶりで、日経平均が8500円割れしたときには、思わずお伊勢参りにいってしまいましたよ。w

かといって、あたしは相場の回復をお祈りたわけではなくて、このまま英米流の金融資本主義がぶっ飛んしまいますように、とお祈りしてきたのです。どうも金融資本主義というか、アメリカ「種」のグローバリズムというのはシャクに障るわけで、町内会的には、あんなものは復活してくれない方がいいのです。

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投稿者: momo at 2008年10月22日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (3)

人間の非合理性を受け入れるのは町内会でしかない。

先日は金子光晴さんの「寂しさの歌」をありがとうございました。それはちょうどあたしの心象のようなものなのか、泣きそうになりましたよ。「寂しい」は絶望感のことですね。

僕、僕がいま、ほんたうに寂しがつてゐる寂しさは、
この零落の方向とは反対に、
ひとりふみとゞまって、寂しさの根元をがつきとつきとめようとして、世界といつしよに歩いてゐるたつた一人の意欲も僕のまはりに感じられない、そのことだ。そのことだけなのだ。
金子光晴 「寂しさの歌」より

しかしあたしには、寂しさの根元をつきつめようとして、世界といっしょ歩いている江弘毅がいる、と。

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投稿者: momo at 2008年08月26日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (2)

「街的」が見えない人は「かなしい」が足りないのだ。

顔に自信なし

桃知と江前回の「おーむちゃん」の写真はよかった。それは「40歳を越えたら男は自分の顔に責任を持て」とはいうけれど、あたしゃ責任持てませんでしかないのですが。(笑)

顔は店のようなものなのか。門松くぐれば必ず古くなる。けれど、その都度に深みを増していくものなのでしょう。

しかし勘違いした改築・改装や、田圃の中にぼつんとできたジャスコのように、表面いじって新しくなろうとする顔もあるわけで、目が節穴のあたしは、そういう女性にコロッと騙されていたりもするのです。(写真提供:ねぇさん

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投稿者: momo at 2008年06月29日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (6)

すべての道路はジャスコに通ず。

前略、江弘毅様。私は桃知という変人にこき使われているパソコンでございます。突然のお手紙お許しください。主人は例の五月病(テクスト書けない病)のため、返信が遅れていること、(主人に成り代わりまして)お詫び申し上げます。

テクスト狂がテクストを書かけないのは、書くことで日々の憂さを晴らしている排泄口の便秘のようなものらしく、日々の憂さは鬱積し、それは身体を侵し、ホッピー飲んでいるしか取り柄のないオヤジの脳みそを、深々と傷つけているようです。

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投稿者: momo at 2008年05月21日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (2)

「輝く都市」が日本の大人をダメにした。

千束通り商店街の中心地
千束通り商店街の中心地(台東区浅草4丁目)
写真左が食料品店の「ダイマス」
右にあるのが裏浅草唯一の百貨店「丸重」
このちょっと奥が「吉原」になる

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投稿者: momo at 2008年04月07日 | 個別記事 | コメント (2) | トラックバック (3)

経済成長が日本の大人をダメにした。

あたしの消費者時代の記憶(たいしたモノではないけれど)

EBEL
あたしの消費者時代の記憶(EBEL)

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投稿者: momo at 2008年03月18日 | 個別記事 | コメント (0) | トラックバック (3)