担当/中島 淳
今年で13年目に入った、毎月25日に天満天神繁昌亭で開かれる「天神寄席」。

一つのテーマで貫かれた落語が4〜5席かかり、中入後はホスト役の髙島幸次先生(近世日本史専攻)と桂春若師匠を聞き手に、毎回ゲストが登壇して30分ほどの「鼎談」が行われる(その後がトリで大ネタ)。落語も面白いけど、この「鼎談」が聞きものです。
「どんな人がゲストで登壇し、どんな感想を話してくれるか」は聞き手の二人がうまいことコントロールして盛り上げようとするのだが、そうはいかない時もあって、それはそれで面白いのだ。
ということで、5月25日(月)の天神寄席「みそひともじ落語」について髙島先生から原稿が来ました。どぞ。
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「万葉学」の大家は、落語の和歌を何とする(髙島幸次)
「天神寄席」5月席の鼎談ゲストは、『万葉集』研究の第一人者、國學院大學教授の上野誠先生です。
上野先生は、去る2014年12月の「天神寄席」に出演してはるので、10余年ぶりのご登場、当時は、確か奈良大学教授やったけど。
先生の研究は、国文学だけやのうて、歴史学・民俗学・考古学など幅広い分野にも視野を広げ、「万葉集はことばの文化財」の立場から、独自の新しい『万葉集』の読み方を提示して評価されてはります。
また、その関心の幅広さは、研究分野に留まらんと、時には小説『天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険』(2015年/講談社文庫)を著したり、万葉オペラ『遣唐使物語』などの脚本を書いたり、数々のエッセイを執筆したり、はたまた、講演やラジオ・テレビなどでも、その深い研究成果を、解りやすく面白く披露してはるんです。
しかも、その幅広い活動は一時の気まぐれの寄り道ではないのです。エッセイで言えば、2022年の『万葉学者、墓をしまい母を送る』(講談社文庫)で、日本エッセイスト・クラブ賞を受けはったし、MBSラジオ「上野誠の万葉歌ごよみ」(土曜朝5:30~5:45)という冠番組を担当してはるし。毎週、万葉歌一首を採り上げて解説、そのユニークな視点とソフトな語り口は、ネットで検索して聴いてみてください。

装丁は南伸坊。ええ味出まくりです
今回の天神寄席は、「万葉集」をテーマにして「和歌」の出てくる落語5席を楽しんでもらおと算段してます。
問題は、鼎談ですねん。落語のハチャメチャな歌の理解を、万葉研究の大家はどのように受け止めはるのか、興味津々、ちょっと怖い。
加えて、進行役の髙島としては、上野先生の関心の幅広さについていけるのか、話題の振れ先は予想が立たず、いまから心配しています。当日は髙島の困惑ぶりもお楽しみください。
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筆者としては、「誤魔化しようがないほど困惑した髙島先生の姿」というものを生きているうちにぜひ見てみたいので、当日はもちろん受付に入って、中入後の鼎談はしっかりと見届けたいと思っています。
「天神寄席」の受付はこちら→ https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20260525
お待ちしております!
























