その1"豚肩肉と秋野菜のオーブン焼き"
季節は、秋。
急に冷え込んだので、秋だか冬だか分からない季節に突入してますが、
まずは、秋の味覚を楽しめるレシピをご紹介しましょう!
その前に・・・
~材料について~
ごぼうの旬は11月~1月。
かぶは春と晩秋から冬。
かぼちゃは夏から冬至までと言われてますね。
にんじんも1年中ありますが、旬は秋から冬。
そして、
~調理について~
上記の旬の野菜と、豚肩ロース肉をオーブンで焼くだけ!!!
なんて簡単なのでしょう!
Step 1. 豚肉にオイル・胡椒・香草をまぶす。
Step 2. 野菜の下ごしらえをする。
Step 3. オーブンで、豚肉と野菜を焼く。
だけでございます。
さて、仕上がりはどうなるかというと・・・
完璧な火入れで焼きあがった豚肉は、周りがカリッと、中は柔らか~に仕上がるので、
豚肉の表面の脂の部分とたんぱく質が凝固した旨みの部分と、内側の柔らかい部分2種類の違った味と食感が楽しめます。
肉は全てが柔らかければ美味しいわけではない、よく焼いた質感のある美味しさもあり、肉汁を保った柔らかい肉の美味しさもある。それぞれに美味しさがあるのだということが実感できます。
そして野菜は、肉汁を吸って旨みが増した、ちょっと食感の残る仕上がり。
季節的に栗など加えてもいいですね。最後にシェリービネガーを加えるので、酸味と肉汁、野菜本来が持つ甘みが何とも言えないハーモニーを奏で、ひと言では表現できない旨みになっています。
作り方ですが・・・
ヘルシオをお持ちの方は、このWEBの「作り方〜ヘルシオ版」を見てください。また
すでに『ヘルシオでつくるアラン・デュカスのナチュラル・フレンチ』をお持ちの方は、65ページをご覧ください。
ヘルシオお持ちでない方には、後述の「作り方〜普通のオーブン版」をご覧ください。
ただし、ヘルシオ(オーブン)と普通のガスオーブンでは火力が違うので、後者の方が火力が強いため野菜がドライに仕上がります。野菜の食感も固めに仕上がるので、柔らかい野菜がお好みの方は、加熱後、豚肉を取り出し、耐熱皿にホイルをかぶせ、更にお好みの固さになるまでオーブンで焼いてください。
では、レシピをご紹介します。
材料 (4人分)
豚肩ロース肉(塊) 400g
にんじん(葉付きにんじん又は細めのにんじん) 4本
かぶ(小) 4個
ごぼう(長さ約60cmのもの) 1本
かぼちゃ(皮をむいた状態) 200g
にんにく 2片
オリーブオイル 大さじ 1
鶏のブイヨン 100ml
シェリービネガー 大さじ4
塩・こしょう 適量
<豚肉のマリネ用>
オリーブオイル 小さじ1
黒粒こしょう 小さじ1(潰しておく)
塩 約1つまみ
タイム 2〜3本
ローズマリー 2〜3本
ローリエ 1枚
作り方
![]()
豚肉にオリーブオイルを塗り、軽く塩1つまみ、黒粒こしょうを全体にふり、ボウルに入れる。
タイム、ローズマリー、ローリエを散らしてラップをし、ひと晩冷蔵庫に入れておく。

ラップする前はこんな感じです。
2. 野菜の準備をする
①にんじんの皮をむき、縦4つに、かぶは皮を剥いて4つの櫛型切り、かぼちゃは1.5cm幅の半月に切りにし、すべて面取りする。
②ごぼうの皮をむいてよく洗い、長さ約12cmに斜め切りし、それを縦半分に切る。水をはったボウルに入れ、アク抜きしておく。
3. 豚肉と野菜を焼く
①手動加熱->オーブン->予熱あり1段->200℃-> スタート
耐熱皿の中央にマリネに使ったハーブを中央にのせ、その上に豚肉をのせる。
予熱が完了すれば角皿にのせ中段に入れ 30分->スタート
②すべての野菜とにんにく(皮付き)をボウルに入れ、オリーブオイル、塩・こしょうを全体にまぶし、耐熱皿に加える。
③角皿にのせ中段に入れ手動加熱->オーブン->予熱なし1段->170℃->25分->スタート
10分したところで、ブイヨンを加え、時々ブイヨンを肉に回しかけながら焼きあげる。
④加熱後、シェリービネガーを加え、耐熱皿の底についた旨みをこそげとり、豚肉にホイルをかぶせてオーブンに戻す。扉を少し開けたままの状態で10分休ませる。
4. 盛り付ける
豚肉を厚めにスライスし、皿に盛る。野菜を横に添え、焼き汁をかける。
フルールドセルをパラパラっとふりかけ、胡椒を全体に2~3回、回しかける。
![]()
1.~前日~ 豚肉に香りを漬けておく
(手順はヘルシオ版と同じ)
2.野菜の準備をする
(手順はヘルシオ版と同じ)
3.豚肉と野菜を焼く
① オーブンを200℃に予熱する。
② 耐熱皿の中央にマリネに使ったハーブを中央にのせ、その上に豚肉をのせる。
1) オーブンに入れ、15分焼く。
2) ②の耐熱皿に野菜と潰したニンニクを加え、さらに15分焼く。
③ オーブンの温度を170℃に下げ、鶏のブイヨンを加え、時々ブイヨンを肉に回しかけながら15分焼く。
④ オーブンの火を消し、シェリービネガーを加え、耐熱皿の底をへらでこそげとる。
アルミホイルを肉にかぶせ、オーブンに入れ戻し、オーブンの扉を半開きにしたまま、10分おく。
4. 盛り付ける
(手順はヘルシオ版と同じ)
出来上がりはこんな感じ。

そして、
撮影の時、試食用にシェフがこんな風に切ってくれました。

このように、結構中はピンク色でもOKですよ!
なんでこんなに小さく切ったのか...
謎でございます。
ですが、撮影中、どたばたしていた我々にとっては、食べやすかったです。
私、実はごぼうが苦手。あの土臭く、ごりごりした食感、食べた後は、泥にまみれたごぼうを想像せざるを得ない土の匂いの残る後味...
でも、このレシピで食べたごぼうは、ごぼうの甘さが美味しく、ビネガーの酸味でさっぱりさせ、ちょっと表面が乾いた食感がまたたまらなく、後味の泥臭さもない・・・
アラン・デュカス万歳!
野菜って、シンプルに調理すると、こんなに美味しいものなのですね!
さすがです! 食材を熟知していらっしゃりまする。
というわけで、
ぜひ、皆様も作ってみてください。
最後にちょこっとアドバイス
①シェリー・ビネガーは入れなくても十分美味しくできています。 酸味が苦手な方は、
入れないでも大丈夫です。
または、シェリー・ビネガーの代わりに同じ量のブイヨンや水を足し入れてもOKです。
②
豚肉の焼きあがりの芯温は65℃が最も美味しく食べられるそうです。
温度計をお持ちでしたら、確認してみてください。
ホイルをかぶせて休ませるのは、その後です。
では、次回をお楽しみに。
秋の味覚をまだまだ堪能しておかないといけませんよね!
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