第1回 カドマル建築(前編)

芝川ビル 
国登録有形文化財
1927年築
大阪市中央区伏見町3-3-3
設計:本間乙彦、澁谷五郎
個性豊かな大大阪時代の建築のなかでも、とりわけ異彩を放つ芝川ビル。マヤ・インカの古代文明をモチーフにした、彫りの深い濃密なデザインが特徴。戦前までは芝蘭社(しらんしゃ)家政学園という花嫁学校だった。現在は人気店舗の集結する話題スポットになっている。
カドマルの部分がそのままビルの顔になっているのが芝川ビルの特徴。全体に装飾豊かなビルだが、玄関廻りは一段と濃密
全景を見下ろすと、外壁全体が3つのパートに分割されたデザインであることがわかる
屋上は2007年に復元工事が行われた。現在は「モダンテラス」としてイベントスペースに
段を付けたり模様を変えたりして、窓は垂直線を強調したデザインになっている
全ての窓に鉄扉が付いているのは、関東大震災の教訓を活かした耐震耐火の建築を目指したため
地下室に光と空気を送るドライエリア
正面玄関
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