屋上にはかつてアイススケート場があり、地上まで行列が並ぶほどの人気だった。
最上階の大きなガラス面にはレストラン「アラスカ」があり、眼下に広がる大阪の景色を眺めながら、当時まだ珍しかった洋風料理を楽しんだ。
水平線の強調をベースにしながら、要所に垂直線を入れて対比させている。この縦のラインにはかつて照明が仕込まれていて、夜になると光の抽象画が浮かび上がった。
ステンレスの表面には、よくみると渦巻状の模様が付いている。これだけ多くの金属素材を外観に使った建築は、当時大変に珍しかった。
水平線に対する要素として、上下動の階段をガラス張りにして強調している。非常にモダンなデザイン。
カドマルの部分はバルコニーのような壁で水平線を強調しているが、全体が重たくならないよう、途中で細い線に切り替えている。