第3回 大阪らしい食べもんの店
池田屋本舗
外観
樽
看板
住乃江味噌
虫籠窓(むしこまど)
家屋の中二階の壁に、採光や通風を目的として作られた格子窓。名前の由来は虫籠に似ていることから。
入母屋造平入
入母屋造とは、4方向に勾配をもつ寄棟(よせむね)の上部に、2面の傾斜面で作られる切妻(きりづま)を組み合わせた形状の屋根。棟と平行な側に出入り口のある平入と呼ばれる。屋根は外側にふくらみをもたせた、むくり屋根。
高灯籠
住吉公園西側に位置する住吉名物・高灯籠。ジェーン台風後に再建された高灯籠には風情がなくなった、と店主・池田幹隆さんが垂木や風鐸、石垣まで細部にこだわり、昔の姿を屋根の上に蘇らせた。
垂木(たるき)
看板
百人一首にも選出された歌、「住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ」(古今集)が書かれる。住の江とは、住吉大社付近まで迫っていた海岸のこと。書は榊莫山に師事した墨象家・荻野丹雪の手による。
うだつ
蔵造りの防火壁。装飾としても、裕福な商家で競って立派なうだつがつけられた。立派なうだつを上げるには財力が必要だったことから、慣用句「うだつが上がらない」が生まれたとか。
大棟(おおむね)
降り棟(くだりむね)
隅棟(すみむね)
鍾馗(しょうき)
魔除けや厄除として屋根の上に飾られる。向かいの家の鬼瓦をにらみ返し、邪気を払う。
樽
看板
看板
正面左にはめ込まれた大きな樽は元禄年間(1688〜1704)のもの。重さ400貫(1貫3.75kg)。
戦後に取り付けられた看板。
名物・住乃江味噌は純粋な食品で、手間暇かけて炊き上げているから常温で保存がきく。
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大阪市住吉区住吉1-9-22
TEL06-6671-4845
9:30〜17:30(日曜は10:00〜16:30)
水曜休
住乃江味噌200g 1,071円
柚子味噌178g 934円
かつおでんぶ100g 819円
熊野街道と住吉街道の四つ辻角にあって、創業は永禄年間、450年以上の歴史を持つ名店だ。明治・大正・昭和天皇にも献上していたという、手造りの「住乃江味噌」が名物。池田屋伝来の元味噌に砂糖、黄ゴマを加えて炊き上げた絶妙な味で、白ごはんや焼きなす、キュウリなどと相性が抜群な「おかず味噌」である。この住乃江味噌は明治になってつくられた老舗の新製品であったが、それでも約140年の歴史を誇る。柚子味噌や、かつおでんぶも独特の味。
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