阪急梅田駅 コンコース
現在のBIG MANは2011年に設置された4代目で、208インチのデジタル対応。初代は1981年に設けられた、120インチのビデオプロジェクターだった。
皆が待ち合わせに集まる場所には、実は「BIG MAN前広場」という名前が付いている。
コンコース中央に設けられた大階段は、まるで宝塚歌劇の舞台のよう。
群衆の流れを邪魔するように、コンコースの中央に屹立する大きな柱は、人の目に止まりやすくかえって広告として好都合。
西側にも設けられたディスプレイには、CO-BIG MANという名前が付いている。こちらは160インチで2001年に設置された。
キタの待ち合わせのメッカといえば、阪急梅田駅のビッグマン前。携帯が普及して待ち合わせのスタイルが変わった今でも、忘年会シーズンなど大人数で集まるときは、やはり「とりあえずビッグマン前で」となる。
1910年に創業したとき、梅田駅のホームは現在の阪急百貨店、つまりJR線の南側にあった。それを8年の歳月をかけて大移動させ、現在の駅になったのが1973年。あわせて川の流れる地下商店街、「阪急三番街」も1969年にオープンした。
現在、阪急梅田駅は1日50万人を超える乗降客が利用する。そのコンコースは空間構成が明快で、阪急の改札を出た群衆は、そのまままっすぐ階段を下りて地下街へと吸い込まれていく。その脇の淀みの空間が、ちょうど待ち合わせの場所となった。
現在梅田駅では、「劇場空間 阪急スタイル」をコンセプトに、リファイン工事が行われている。