絵で残したい船場の近代建築たち

大阪の「観光地」といえばどこが思い浮かぶでしょう?
道頓堀? 通天閣? この2つはどちらも食べることがメインの観光地です。 食べものが美味しい大阪ですが、それ以外で大阪の誇れる観光地とは……と長年悩んでいました。 そんな中で、古いもの好きが高じてレトロ建築にはまり「近代建築が密集する船場界隈は大阪のおすすめの観光スポット!」と自信を持って言えるようになりました。

わたしが建築を「絵で残したい!」と思ったのは、絵が得意だったこともありますが、建築初心者の方にも簡単に建築の見どころを解説したいと思ったからです。

「建築」という言葉だけだとなんとなくお堅い、理数系っぽい趣味に聞こえる気がしますが、実はもっと単純で、「かわいい」「かっこいい」だけでも十分楽しめる世界なのです。

なんとなく難しそうな趣味だな〜と思っている人、大阪近辺にずっと住んでるけど船場界隈の近代建築をじっくり見たことがない人、かわいい写真が撮りたい人、とにかくいろんな人たちにもっと近代建築のかわいさを知ってほしいから、わたしは絵を描き続けています。

こじま・ゆい

こじま・ゆい

1992年堺市生まれ、東京都在住。近代建築画家・建築イラストレーター。主にボールペンを使って明治〜昭和初期の近代建築や街中の古い建築を描く。2013〜21年は大阪を中心に活動し、大阪市立中央公会堂や舞鶴赤れんがパークの公式グッズイラストなどを手がける。2022年からは拠点を東京へ移し、2023年1月からは建築インフルエンサーの藤沢うるうと建築見学イベントを主催する「わくわく建築」を結成。3月22日(土)〜23日(日)は富山県滑川市「なめりかわ建物フェス」でコジマ・藤沢の2人がアドバイザーとして参加。