第2回 カドマル建築(後編)
新阪急ビル
現在も屋上ビアガーデンは人気だが、当時はここから駅前の景色を一望することができた。
外壁を覆うのはこの時代に普及したアルミスパンドレルと呼ばれる外装材。現在もよく使われる。
1962年築
大阪市北区梅田1-12-39
設計:竹中工務店
戦前に建てられた大阪の名建築に対して、戦後にその「新」ビルが建設されていく。ダイビルに対する新ダイビル、住友ビルに対する新住友ビル、朝日ビルに対する新朝日ビル、そして阪急ビル(阪急百貨店)に対する新阪急ビル。いずれも各時代の大阪を代表するビルだ。新阪急ビルの特徴は、なんと言っても優美な曲線を描く外壁のアルミスパンドレル。
厳密にはカドマルとは呼べないが、御堂筋の道路線形にあわせてカーブを描く敷地の形状が、そのままビルの外壁として立ち上がった。その優美な曲線は見る角度によって表情を様々に変える。
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