第2回 カドマル建築(後編)

HEP NAVIO
外壁の全面を覆うアルミのスパンドレルと赤の組み合わせは、隣に建てられたHEP FIVEにも踏襲されている。
1980年築
大阪市北区角田町7-10
設計:竹中工務店
道路が交錯する梅田の複雑な敷地割のなかで、ショートケーキのような三角形の敷地をうまく活かしてデザインされた阪急の商業施設。開口の少ないシルバーで覆われた要塞のような外観に、服の裏地のように顔を覗かせるビビッドな赤が効いている。
1階と2階をえぐり取って、大きく持ち上げたようにみせたカドマルが特徴。先端を縦に割ったデザインが、戦艦の舳先を連想させる。
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