第3回 大阪らしい食べもんの店

道頓堀今井本店
宵待ち柳
昭和21年の創業時より60余年、店の前に立ち続ける柳の木。創業者の今井寛三氏が、道頓堀の夕暮れどきの待ち合わせ場所として、その下で恋人たちがこれから始まる夜に心をときめかせて会うような柳に、と名付けた。
句碑
「頬かむりの中に日本一の顔 水府」。この句は川柳作家でコピーライターだった岸本水府(1892-1965) が、近代上方歌舞伎の大スター、初代中村鴈治郎が一番の当たり芸と言われた「河庄(かわしょう)」の紙屋治兵衛を演じる姿を詠んだもの。
暖簾
蕎麦屋だった名残は、暖簾の文字に残るのみ。
浮世小路
法善寺横丁へと続く、道幅1.20メートルの細い路地。大正ロマン風の展示が楽しい。入り口付近には戦前まで今井楽器店だった名残のトランペットを展示。
メニューに立派な屋根をつけるなど、全体的に高級感を出す造り。
敗戦後すぐの昭和21年(1946)、蕎麦屋から[道頓堀今井]はスタートする。それが暖簾に染め抜かれている「名代御蕎麦処」である。しかしこの店の評判は圧倒的にうどんである。人気は何と言っても「日に600杯出る」きつねうどんだが、だしを葛粉で「あん」にし、具はネギすらなしで生姜のみ添えられた「あんかけうどん」や、卵とキクラゲの「けいらん」は「だしを食べる」うどんである。だしは道南「黒口浜」産にこだわった昆布が基礎となる。
大阪市中央区道頓堀1-7-22
TEL06-6211-0319
11:00〜22:00 水曜休
きつねうどん735円
かもなんば1050円
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