『誰が「橋下徹」をつくったか
—大阪都構想とメディアの迷走』
定価:1,400円+税
判型:四六判・並製
頁数:256ページ
著者:松本 創
発刊:2015年11月13日
日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞を受賞しました!
2015年11月22日の大阪府知事・市長ダブル選挙直前に、橋下徹とマスメディアの関係を検証する初の書。 2015年5月、現大阪市長・橋下徹が打ち上げた「大阪都構想」の是非を問う住民投票が大阪市でおこなわれ、反対票が賛成票を上回り否決された。橋下が府知事時代に打ち上げ、大阪維新の会の最重要政策として掲げた「大阪都構想」は結局、幻に終った。
住民投票へと至る橋下と在阪メディアの歪な関係性を、竹山修身堺市長、藤井聡京都大学教授、平松邦夫前大阪市長など関係者の証言を交えて徹底的に検証。そして、「敵を作る政治」を演出し、詭弁・多弁で感情を煽る“テレビ政治家・橋下徹”という存在を生みだした背景に、粘り強い取材で迫る。
橋下大阪府知事誕生以来、8年間取材を続けた著者が、ノンフィクション・メディア『G2』『現代ビジネス』等での連載や、新たな取材と書き下ろし原稿を加えての単行本化。地元のジャーナリストにしか書けない真実がある!
(あとがきより)
「権力監視がメディアの仕事」と説きながら、批判されれば恫喝や責任転嫁で逃げ、「言論の自由が民主主義の根幹」と言いながら、メディアに圧力をかけて平然としている。そんな人物に「言論の自由」や「民主主義」という言葉を奪われてはならない。自分たちの側に取り戻すために、その意味を問い、考え続けなければならない。
◎内田樹先生による推薦文
「松本さんの文体は熱があるけれど、荒々しくない。論理的だけれど、情味がある。彼の書くものの信頼性と奥行きは松本創という個人の生身によって担保されている」