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「街と書店、大阪の場合」第2回

あみだ池筋を北上、中央大通を越えると右手(東側)に黄色いテントに赤で「本」と書かれた看板が目に入る

 第2回は大阪市西区、地下鉄阿波座駅近くにある[福島書店]です。

 西区新町3丁目に昭和28年(1953)創業。当時はお店のすぐ近くに大きな病院があって、裕福で本好きの入院患者さんからの注文で商売繁盛していたのですが……やがて病院が移転。街は火が消えたようになり、「1日の売上が週刊誌2冊」という窮地に立たされました。

「店に人が来ないなら外へ広げよう」ということで外商にチェンジ。売上比率は外商9:店売1にまで伸びました。お店も10年ほど前に現在の場所に移転。さぁこれから、という時のコロナ禍は、外商主体の書店にとって大きな打撃になりましたが、長びく「巣ごもり生活」は新しい「読者」を書店に呼び寄せることになりました。

 

街と書店、大阪の場合
その2『「隅っこにはきっと何かある」で、意外な売れ筋を発見。』はこちらから