大阪・京都・神戸 街をよく知るからこそできる出版物&オリジナルメディアづくり
本日11.1(水)だけは「日経」を買ってください

担当/中島 淳

本日11月1日(水)の日本経済新聞朝刊別刷(第二部)は「11月1日は、本格焼酎・泡盛の日」特集(10ページ)です。この表紙からp7までの編集紙面を弊社で担当しました。

新聞は全国紙(大阪本社)からのお仕事をこれまでにもやっていましたが、「紙面デザインも含めて一切」というのは初めてで、気合が入りましたな。

そこでデザインとイラストは、OsakaMetroのシニア向けフリーマガジン『アルキメトロ』などのビジュアルでおなじみ、神谷利男さんを起用。「焼酎の 熱源に出合う 秋の旅」という題字と1面の大部分を占めるイラストや、各ページの挿絵的イラストをすべて万年筆で描いてもらいました。

〈1〜3面〉

去年の1面は多くの取材写真をスクエアに分割した感じでデザインされていて、それはそれで分かりやすかったのですが、タイトルキャッチの世界観が一発で提示できるようなインパクトのある1面にしないと「最後まで読んでもらわれへんな」と感じ、「イラスト一発で」とお願いしました。

神谷さんは、日経さんへの提案用にカラーイラストと、万年筆イラストの2種類をテスト版として描いてくれたのですが、担当K氏の「もう絶対こっち!」とのセレクトに「これはおもしろいことになりそうやな」の予感。

というのも、「おもしろいページ」というのは現場の作り手だけがノッていてもダメで、発注者がある場合はその担当者のセンスや熱意で決まります。日経のK氏(たぶん社内の調整がほんまに大変だったと思いますが)をはじめ西部支社、大阪本社のみなさんは、よくこんなへそ曲がりの会社を指名して最後までやらせてくれたなぁとほんまに頭が下がります。

神谷さんの、60年代の平凡パンチのような感じのイラストは、シニア層には懐かしいけど(神谷さん自身も同時代人ではない)若い人たちには新鮮かも。彼らがどんな反響を示すかが楽しみです。

2-3面は「『焼酎の熱源』が集まる福岡から目が離せない」。

やっぱり福岡は、九州各県の焼酎産地を控えているから焼酎を売っているor焼酎が飲めるお店のバリエーションもほんまにたくさんあります。その福岡でお酒と食、そしてラグビーのことならまかさんかい、の寺脇あゆ子さんが、「香り系×ソーダ割り」「焼酎ブックバー」のネタを、その熱源である[とどろき酒店][ブックバーひつじが]を取材・執筆してくれました。

そして「焼酎プロデューサー」として女性がもっと焼酎に親しめる場所を積極的に開き、そこに蔵元や食材の生産者、地方自治体なども巻き込んで盛り上げていこうとしている黒瀬暢子さんのことも紹介しています。彼女は明治期後半に焼酎の量産化に貢献した鹿児島の「黒瀬杜氏」の子孫で、各地で「焼酎女子会」を開いていますが、「女子会」という言葉とはええ意味で裏腹に、「伝道師」として焼酎の素晴らしさを日々発信しまくっているほんまに「熱源」そのものの人です。

〈4〜7面〉

「焼酎の熱源を旅する」というお題で、東京・大阪・京都・福岡の「美味くてクセがスゴい店」を、いつも記事をお願いしている地元の強者ライターに紹介してもらいました。

どれも「取材のために行った」のではなく、「ふだん通っている店の魅力を伝えたい」ということで、四人四様の気合が入っています。

東京:譽田亜紀子さん(古代ライター)→世田谷区成城[季節料理 藤]

 

 

 

 

 

 

大阪:奥村康治さん(放送作家)→福島区福島[がじゅまる食堂]

 

 

 

 

 

 

京都:郡 麻江さん(京都&歴史ライター)→中京区四条富小路[薩摩焼酎バー 琥珀]

 

 

 

 

 

 

福岡:寺脇あゆ子さん(食&酒ライター)→中央区平尾[BAR スンクジラ]

どんなお店なのかを書こうと思いましたが、よくよく考えたら今からコンビニか駅売店、あるいは新聞販売店に行けばぜんぜん買えますので、読んでのお楽しみ。

日経はいま1部売りで200円ですが、この別刷10ページに本紙も読めて200円なら安い! たまには新聞を買うのもええですよ。