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作家の朝井まかてさん、4年ぶりで「天神寄席」に

担当/髙島幸次(大阪天満宮文化研究所所長・天神寄席プロデューサー)

4月25日(金)「天神寄席」のゲストは、作家の朝井まかてさんです。あの売れっ子作家の3回目のご出演となりました。まかてさんが(なぜか「朝井さん」ではなく「まかてさん」ですね)、如何にすごい作家かを知っていただくには、その受賞歴を見れば、驚き・桃の木・山椒の木です。Wikipediaの「主な受賞歴」欄には次のようにあります。

4月25日(金)天神寄席のチラシ。ナカノシマ大学のサイトから申し込めば当日3,500円が2,300円で入れます

『実さえ花さえ、この葉さえ』小説現代長編新人賞奨励賞(2008年)

『恋歌』本屋が選ぶ時代小説大賞(2013年)

『恋歌』直木三十五賞(2014年)

『阿蘭陀西鶴』織田作之助賞(2014年)

『先生のお庭番』徳間文庫大賞(2015年)

『すかたん』大阪ほんま本大賞(2015年)

『眩(くらら)』中山義秀文学賞(2016年)

『福袋』舟橋聖一文学賞(2017年)

『雲上雲下』中央公論文芸賞(2018年)

『悪玉伝』司馬遼太郎賞(2018年)

〈数々の名作を出版した功績を讃えて〉大阪文化賞(2018年)

『グッドバイ』親鸞賞(2020年)

『類』芸術選奨(2021年)

『類』柴田錬三郎賞(2021年)

 

なんと、14年間に14賞ですよ。同じくWikipediaによれば、これまで出版された長編小説は25冊だといいますから、受賞歴は5割超えです。こんな作家が他にいるでしょうか。

このように書くと、眉間にシワを寄せて、資料の山の中で執筆している小難しい作家さんのイメージが浮かぶかもしれませんが、ご安心ください。素のまかてさんは、楽しい天然キャラのかわいい方です。

まかてさんの小説『悪玉伝』の角川文庫解説には「酒宴の席における朝井まかては、なんとも可愛い天然のやらかす人である」と書かれているくらいですから(書いたのはボクですけどネ)。

そういえば、昨年11月の「なにげに文士劇」でも、一人でやらかしてはりました(その様子は鼎談でお話ししましょうか)。

税込2,200円(徳間書店刊)

過去の「天神寄席」へのご出演は、2015年11月と2021年1月でした。1回目のテーマは「すかたんな人々」、2回目は「悪玉商人と善玉商人」、そして今回は、昨年9月刊行の『青姫』(徳間書店)にちなんで「異郷を垣間見る」です。

『青姫』の帯には、「武士と悶着を起こして村を出奔した若者・杜宇(とう)が迷い込んだのは、不思議な地。自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない『青姫』の里だった」とあります。

まかてさんは、これまでに数々の歴史小説、時代小説を著してこられましたが、今回の作品は、それらとはちょっと違った幻想的な小説です。異郷にちなんだ落語5席の間の鼎談では、朝井まかてさんと桂春若師匠と私・髙島が、不思議なファンタジーな世界の魅力についてお話します(よう知らんけど)。

4月25日(金)天神寄席の申込はこちら→ https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20250425

お待ちしております!


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