第4回 大阪の橋

天神橋
3連の鋼製アーチで2本の川を軽快に渡り、両端をコンクリートアーチでがっちりと締めたデザイン。
30分ごとに水を噴き上げる剣先の噴水。
近年、八軒家浜へと至る歩行者空間が整備された。
桜並木が続く南天満公園。
天神祭の梅鉢紋をモチーフにした照明灯。
1934年当時のもの。
伸びやかなアーチと細い鋼材に覆われた桁下の大空間。
アーチは当初、コンクリートで設計されていたそうである。
もしコンクリートのアーチになっていれば、随分と印象は異なるものになっただろう。
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■天神橋
建設年:1934年
所在地:大阪市北区天神橋1〜中央区北浜東
設計者:川上暢夫
構造:鋼アーチ橋

 天神橋は1594年に架けられ、天満宮が管理したことから天神橋と呼ばれるようになったという。難波橋と同じく江戸時代は公儀橋として、幕府が直轄管理した。明治時代の大洪水を機に鉄橋へと架け替えられたが、当時の鉄橋はドイツ製。現在の天神橋は第一次都市計画事業の一環として、松屋橋筋の拡張に合わせて1934年に完成。軽快なアーチを背景とした剣先公園は、水都大阪のお馴染みの風景だ。剣先側にある特徴的なスロープは、1987年に設けられたもの。