第4回 大阪の橋

大江橋
水面から眺めると橋の低さが一層際だって見える。
戦後の地盤沈下が大きな原因。満潮時には通り抜けられない船も。
デザインコンペの案ではここにアールデコのような塔がデザインされていた。
実施案ではバルコニーに。
後年に復元された照明灯。
水晶橋のアーチにフレーミングされた景色。
マウスを乗せると説明を表示します。

■大江橋
建設年:1935年
所在地:大阪市北区西天満2〜中之島2
設計者:大谷瀧雄、武田五一、元良勲
構造:RCアーチ橋
重要文化財

 大江橋と淀屋橋は双子の橋で、御堂筋の拡幅工事にあわせて同時に整備された。近代都市大阪の根幹をなす御堂筋が通り、市庁舎の両脇を固める2つの橋に特別な意匠が求められたのは言うまでもない。そこで当時としては珍しいデザインコンペが実施され、「南欧ローマ風」と評された大谷瀧雄の案が一等に選ばれた。案では橋脚の上に石造りの塔があったが、実施案ではバルコニーに変更されている。