140Bについて → スタッフ紹介
編集プロダクション&書き手集団であった140Bが取次口座を取得して出版社となった裏には、販売隊長アオキの暗躍があった。
140Bが「出版物の販売でメシが食える」ようになるためのハードルをどうやって越えるか、を着々と考えつつ、販売と経理業務の合間に自分にしか作れない本も世に出そうと長年親交のあったエッセイストの入江敦彦氏から140Bホームページへの連載を奪取、2018年1月の発売の『京都喰らい』に結実させた。専属の販売隊員はまだいない。「えらい長い一人旅なってきたやんか」(本人談)。 私生活ではこっそりと阪神タイガースを横目で眺め、イングランド・プレミアリーグの「アーセナル」を静かに愛するサポーター。サッカー観戦のためだけにロンドンに出かけ現地サポから「クレイジー」と称賛される。某国立大医学部の秘書を務めた「北摂のお嬢」的柔らかな物腰で場の空気を着実に支配し、商品づくりの思想そのものに決定的影響力を与える「ミチダ姐さん」。ある時は書店や直販先を回る販売隊員に、ある時は机にかじりついて請求書を発行する総務に、またあるときは入稿に追われる編集者に……と多羅尾伴内、いやキューティーハニー張りの(笑)七変化を見せる。
フェンディを身にまとって取材や営業に行く旺盛かつ快活な消費行動で常に日本経済をリードする者の矜持が、読者不在で作られる「財布を開けるに値しない商品」「リアリティの感じられない商品」の存在を許さない。将来をアレコレ悲観するよりも日々明るく生きねば人生損だという、明快なメッセージを周囲に送り続ける140Bの「影のイデオローグ」的存在。 商品づくりの過程で「ミチダ姐さんの祝福があるかどうか」をクリアせねば、絶対にヒットしないといっても過言ではない。2018年は彼女が編集を担当する書籍が世に出る。「目の前で読者が嬉々として自社本を買っていく」現場も、「販売トークが空回りしてお客が素通りする」現場も両方味わってきた人間として、タイトルの切れ、企画の唯一無二さ、テキストの読みやすさ、パッケージのときめき感など答えのない問いの多くが頭の中を占める。
140Bの事務所で最も大きな存在感を示す巨大白板は、「必殺のタイトル考案」のために用意されたもの。自分がそれを着地させたいという快感だけでなく、最近は人がつくったタイトルの中から「コレや!」を見いだす快感にも目覚めた。タイトルのことを考えれば考えるほど川内康範や永六輔、阿久悠、山上路夫、なかにし礼、岩谷時子、安井かずみなど大作詞家に対するリスペクトが深まる。 零細企業の代表としては、「収支が黒字になる」ことも「入金がドッとある」ことも嬉しいが、それ以上の愉しみは「タイトルが新月面宙返り(このネーミングも素晴らしい)的着地で決まる」「信頼するスタッフと新しい仕事が出来る」こと。還暦を過ぎ、死ぬまでに何回、自社本が目の前でバカスカ売れてくれる至福が味わえるだろうか……。元神戸新聞記者。時事ネタだろうが、サブカルだろうか、店やメシの話だろうが、きちんと人の話を聞き、調べるべきは調べ、「物語」を拾い出して伝える、ということを信条としている。2018年1月時点での著書は以下の通り
●ふたつの震災[1.17]の神戸から[3.11]の東北へ(2012年・講談社※西岡研介氏との共著) ●日本人のひたむきな生き方(2015年・講談社) ●誰が「橋下徹」をつくったか-大阪都構想とメディアの迷走(2015年・140B)※2016年日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞 ●軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い(2018年・東洋経済新報社)※最新刊 2008年から現在も続いている『月刊島民』では発刊から主要な書き手でもあり、それとリンクした「ナカノシマ大学」は彼の発案で2009年にはじまった。また尼崎南部のフリーペーパー『南部再生』を企画・編集・執筆。寝起き・飲み食い・育児の場である神戸市灘区の水道筋界隈をこよなく愛し、ご当地の“naddist”慈憲一氏、盟友の西岡研介氏と共にさまざまな街の企画に関わる。ソウルやR&B、ゴスペルを常食するブラックミュージックファンであり、ソウルシンガー「MJ」の名でたまにステージにも立つ。 連載では、『Meets Regional』で100回を超えるコラム「松本創のニュースななめ読みのススメ」がある。また140BのHPで、東日本大震災で被害を受けた東北地方(太平洋側)の豊かな食文化を紹介する「みちのくフード記」を連載中。次の原稿が待たれる。



























