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2020.01.23 【新刊情報】『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』
『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』
著者:田中 輝美
定価:1,800円+税
判型:A5判・並製
頁数:224ページ
発刊:2020年2月17日
ローカルジャーナリストの著者ならではの視点と愛情で、
全国のローカル鉄道のモデルにもなる
関西ローカル私鉄11社の最前線をレポート!
私鉄王国と呼ばれる関西には、いわゆる5大私鉄にとどまらない魅力的な個性を放つローカル私鉄が数多くあります。都市交通網の中で有機的に機能するものもあれば、観光路線としての性格が強いもの、あるいは「地元の足」として地域と共に歴史を重ねてきたものなど、近年の鉄道ブームの中で、沿線住民以外の「ファン」も増えつつあります。
一方で、人口減少や都市部への集中、景気の低迷などの背景は、鉄道各社にとっては頭を悩ませる問題です。特に路線規模の小さいローカル鉄道にとっては深刻で、路線の存廃についての議論は全国各地で巻き起こっており、関西でも例外ではありません。
しかし、そうした逆風の中でも、工夫とアイデアで活路を見出し、あの手この手で乗客の確保に努めている鉄道もまた多く、イベントやグッズなどわかりやすい形もあれば、インフラ整備やネットワーク構築といった経営に関わるものまで、まさにあの手この手。
本書は、沿線の地域や住民と共に未来を切り拓こうとする鉄道各社の奮闘ぶりを伝えると共に、車両の紹介や沿線風景などの旅情も感じられる、新しい鉄道ガイドです。
本書で紹介する関西ローカル鉄道 11の物語
【大 阪】 阪堺電車 水間鉄道
【和歌山】 紀州鉄道 和歌山電鐵
【滋 賀】 近江鉄道 信楽高原鐵道
【兵 庫】 北条鉄道 神戸電鉄
【京 都】 叡山電車 京都丹後鉄道 京福電気鉄道
著者プロフィール
田中 輝美(たなか・てるみ)
島根県浜田市生まれ。大阪大学文学部卒。島根県の地方紙・山陰中央新報の記者を経て、フリーのローカルジャーナリストとして島根県に暮らしながら、地域のニュースを記録・発信。JR完全乗車を達成した「乗り鉄」の顔も持ち、『ローカル鉄道という希望』(河出書房新社・2016年)で第42回交通図書賞奨励賞を受賞。その他に『関係人口をつくる』(木楽舎・2017年)などの著書がある。2017年、大阪大学人間科学研究科修了。