大阪・京都・神戸 街をよく知るからこそできる出版物&オリジナルメディアづくり
新連載「街と書店、大阪の場合」はじまりました!

関西の街に育てられた出版社として、
街のええとこ=書店のことを書いて、残したい

街と書店、大阪の場合

株式会社140Bはこの4月に設立15周年を迎えました。

この間に40数点の書籍を刊行し、書店さんにたくさん売っていただきました。

本のテーマは、大阪や神戸、京都。たまに堺だったり八尾だったり。
飲み食いのええ店から重厚なビルに美しいシルエットの橋、華を競うような鉄道、シンボリックな寺社に巨大古墳、そして独特の地形など、地元以外には「日本どころか世界にもちょっとない」ものばかりを出版物を通じてリスペクトし、慈しんできました。

「かけがえのないもの」が周りにたくさんある生活は、私たちの人生を豊かに彩ってくれます。この関西という土地は、それを日々実感させてくれる世界でも稀有な場所ですが、
「ご近所の本屋さんでほしい本が買える」ということもまた、「かけがえのない」楽しみだと言えます。

もちろん、書店で売っている本は大概は、「全国どこでも、同じ値段で買える」商品です。
けれどそれを、スマートフォンをクリックして買うか、それとも「本好き」の匂いがする空間で「なじみの人」から買うか、というのは、ぜんぜん違う体験ではないでしょうか。

そんな体験ができる書店のことを、「街のええとこ」として取材して書いてみたいと思い、この連載を立ち上げるに至りました。

昨年来のコロナ禍の中では、「本を書店で買える楽しみ」がなかなか実感しにくい現状ですが……いやいやなかなか。街の人にしっかり支持されている店は、店に立つ人たちの「顔」も違っていました。

食べたり飲んだり、の名店が「ええお客さん」や「それぞれの街に根づいた歴史」に支えられているように、街の書店もまた同様の財産を持っています。とにかく「書きたくなるネタ」が満載でした。

まずは、140Bのホームグラウンドである大阪24区から、街の「顔」である書店をめぐる旅をはじめたいと思います。

 

街と書店、大阪の場合
その1『コロナ禍を跳ね返す「本好きが来たくなる」店づくり』はこちらから