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2022.07.23 7月28日(木)のナカノシマ大学では、間宮吉彦さんがこんな内容で講義します。
お題その1は「つくった店が、街の顔になった」
1981年に岸和田の[SAD CAFE]を設計して以来、「街」と切っても切れない関係の店をデザインし続けてきた間宮さんの「街と店の軌跡」について話していただきます。登場する街は「鰻谷(東心斎橋)」「木屋町三条」「アメリカ村」「南船場」「南堀江」「北浜」などですが、街好き店好きの方には「たぶんあそこかな」とピンときているはず。店主との丁々発止のやりとりから生まれた店誕生の物語です。
その2は「長く生きた建物を別なミッションで再生」
「総合結婚式場がクラブに」「材木問屋が洋書店に」「酒屋の倉庫がバーラウンジに」「外資系銀行がカフェレストランに」「築200年の商家が日本茶カフェに」「築70年の町家がカフェ&ゲストハウスに」という仕事の軌跡は、デザイナーになる前に「ある店」に通った経験あってのこと。その話もお聞き逃しなく。
その3は「ここまで広がる空間デザイナーへの依頼」
21世紀に入ると、間宮さんのInfixには従来の「流行る店」というお題だけでなく、施主から以下のようなリクエストが舞い込んできました。「超高層マンションやオフィスビルの公共空間」「歯科医院」「日本旅館」「伝統産業ミュージアム」、はては「永代供養墓」などなど。私たちが何げなく利用している場所もInfixの仕事かもしれません。
そして最後は「大阪の『川沿い』をふたたび表通りに」
少なくとも1950年代まで大阪の川や川沿いは「日常の行楽地」でした。ところが60年代後半に阪神高速道路が開通すると、川はいつの間にか「裏側」になり、高速道路で蓋をされた川沿いは「薄暗い場所」になってしまいました。それが2010年代に入ると中之島を中心に新しい動きがはじまります。ラストは会場の大阪府立中之島図書館から徒歩で行ける「身近な行楽地」のデザインワークについてです。 当日は、「会場から徒歩15分以内で行ける間宮吉彦設計の店」MAPも用意しています。お楽しみに!受講のお申し込みはこちらから
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https://nakanoshima-daigaku.net/site/seminar/article/p20220728
会場では、間宮さんの30数年間の作品を1冊にまとめた『Infix Spaces & Projects 1991-2022 間宮吉彦 クロニクル』も販売します。お楽しみに!