担当/中島 淳
甲子園の出場校紹介みたいなタイトルですみません。
久しぶりにご登壇いただく釈先生のことを書きたいと思って、これまでのナカノシマ大学の記録を調べてみたら……2009年10月1日に開催されたキックオフセミナー「21世紀は街場で学べ!」(下の写真)から数えて、これまでになんと17回もナカノシマ大学のために、その溢れる知見をフレンドリーな語り口調で受講生に伝えてくれていたのでした。
〈釈徹宗先生登壇のナカノシマ大学と、共に登壇された講師(敬称略)〉
●2009.10.1「21世紀は街場で学べ!」鷲田清一・内田樹・平松邦夫
●2010.3.9「仏教がわかれば、落語がわかる!」桂文鹿
●2010.4.16「大阪アースダイバーへの道」中沢新一
●2010.10.29「懐徳堂スーパースター列伝」湯浅邦弘
●2011.1.24「大阪の神さん、仏さん」part1〈神社編1〉髙島幸次
●2011.2.8「アースダイバーで読み解く、東京・大阪」中沢新一・平松邦夫 ※初の東京講座
●2011.5.19「大阪の神さん、仏さん」part1〈神社編2〉髙島幸次
●2011.7.22「大阪の神さん、仏さん」part1〈神社編3〉髙島幸次
●2011.9.30「大阪の神さん、仏さん」part2〈お寺編1〉髙島幸次
●2011.11.24「大阪の神さん、仏さん」part2〈お寺編2〉髙島幸次
●2012.3.23「アースダイバーでわかった、大阪のこと」中沢新一・江弘毅
●2012.7.18「大阪の祭りと〈水〉」髙島幸次
●2013.1.26「上町台地の神社仏閣を語る」髙島幸次・中村文隆・坂本峰德
●2013.8.9「絵解き仏教案内1」入澤崇 ※龍谷大学コラボ講座
●2013.11.26「絵解き仏教案内2」入澤崇 ※龍谷大学コラボ講座
●2014.3.11「絵解き仏教案内3」入澤崇 ※龍谷大学コラボ講座
●2014.9.11「街場の学びが目指すもの」 鷲田清一・内田樹・平松邦夫
釈先生に忙しい合間を縫ってヘビーローテーションで登壇いただいたおかげで、ナカノシマ大学が「街場でもこれだけのことを気軽に学べる」ということが広く認知されるようになり、『おせっかい教育論』や『大阪の神さん仏さん』を皮切りに、「ナカノシマ大学生まれの本」も数多く世に送り出すことができました。
この場を借りて、釈先生とナカノシマ大学の受講者のみなさんに改めてお礼申し上げます。
今年で15年目となるナカノシマ大学の5月講座のお題は「大阪人にとって“御堂さん”とは?」。
2023年は地下鉄御堂筋線開業90周年の記念すべき年。御堂筋が全通する(1937年)前に地下鉄が先に開通した(1933年)というユニークな成り立ちでした。
「見たこともない巨大な幹線道路建設と地下鉄の敷設」という大事業を船場のど真ん中で実施するにあたっては、さぞかし多くの困難や障害があったと思うのだが……。ところが船場の商人たちは概ね承諾し、エリアの南北にまたがる「御堂さん」に至っては土地を新しい道路のために提供してこのプロジェクトに協力した。
それはなぜだったか?
相愛大学の学長を務められる釈先生のホームグラウンド(本願寺津村別院)にちなんだお話なので、どうぞお聴き逃しなく。
なお、地下鉄の全駅で配架しているOsakaMetroのフリーマガジン『アルキメトロ』には、御堂筋誕生にちなんで釈先生を取材した記事が掲載されているので、こちらで「予習」してからお越しいただいても楽しいかと。もちろん当日は全受講者に『アルキメトロ』を配布します。
釈先生の講義のあとは、仲良しの林家染雀師匠の落語「宗論(しゅうろん)」。
熱心な浄土真宗門徒の息子がキリスト教に感化されてしまったと嘆く船場商人の「おもろさと哀しさ」を熱演していただきます。ちなみに染雀師匠のナカノシマ大学登壇は、2016年11月講座「落語で楽しむ! 道修町と神農祭」(のちに「道修町たなみん寄席」が誕生)以来7年ぶり2回目です。どうぞダブルでご期待ください。
たぶん当日までに「満員御礼」が来ると思いますので申込はお早めに!
↓
https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20230531