大阪・京都・神戸 街をよく知るからこそできる出版物&オリジナルメディアづくり
拝啓・古地図サロンから38

2023年7月28日・本渡章より

【今回の見出し】

■7月の古地図サロンレポートと次回予定

  • 最近と今後の古地図活動★8月~11月(講座・テレビ・イベント・執筆など)
  • 古地図ギャラリー第18回
    東畑建築事務所「清林文庫」コレクション〈その18〉

■古地図サロンのレポート

開催日:7月28日(金)午後3~5時 御堂筋の大阪ガスビル1階カフェ「feufeu」にて。

お暑うございます。皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

これまでの展示は市街地図が主で、都府県単位の地図が少々というケースが多かったのですが、今回は地形図を1枚添えてみました。題名は「大阪近郊」(昭和2年発行)。地図の中でも理系の匂いがする地形図は、根っからの文系人間を自覚している私にはいまひとつなじめなかったのですが、この図には意外な新鮮味を感じました。長~いイモムシみたいな堤防の記号に着目すると、大阪府下のあちらこちらに延びていて、しかもしばしば地域をすっぽり囲んでいる。「囲堤」という呼び名は知っていたものの、こんなにたくさんあったとは驚きました。大規模で抜本的な治水が行き届かなかった時代に、水害から地域を守る役目を担っていたのです。一般的な市街図ではわからない治水の歴史が垣間見えました。地形図は基本的にモノクロで見かけが地味です。等高線と多種の記号でびっしり埋め尽くされているのもなんだか辛気臭い。そんな先入観を持っていましたが、これを機に認識をあらためます。

さて、古地図サロンの姉妹編「サロン東風(こち)」が近鉄八戸ノ里駅前の豆玩舎ZUNZO(宮本順三記念館)で9月8日に催されます。グリコのおまけミュージアムとして知られている豆玩舎(おまけや)さんでのサロンはまた違う雰囲気になると思います。情報は【最近と今後の古地図活動】をご覧ください。

では、9 月のサロンでまたお会いいたしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◉今回のサロンで展示した古地図

◆地図(原図)
大阪市街全図・著名諸会社・銀行・商店案内 大正2年(1913)大阪毎日新聞社
大阪近郊 昭和2年(1927)大日本帝国陸地測量部
大阪都市計画地域図 戦前 大阪市電気局
最新天王寺区地図 昭和11年(1936)和楽路屋
近畿遊覧交通略圖 戦前 作者不明

◆復刻
大阪実測地図・6枚組 明治20年(1987)内務省
五畿内掌覧図 天保12年(1841)河内屋喜兵衛・竹原好兵衛他

◆編集図
浪花の繁栄~大坂三郷の商工~ 『まちに住まう 大阪都市住宅史』付録
近代都市の構築~大大阪の生活と文化~ 『まちに住まう 大阪都市住宅史』付録

★次回は2023年9月22日(金)午後3~5時開催予定

会場は御堂筋の大阪ガスビル1階カフェにて。私の30分トークは午後4時頃からです。サロン参加は無料(但し、カフェで1オーダーしてください)。途中参加・退出OK。勉強会でもなく会員制でもありませんので、どなたでも気軽にご参加ください。

諸事情により開催中止の場合は、事前にこの場でお知らせします。

 

【最近と今後の古地図活動】

●絵師・井沢元晴が歩いた〈1945〉瓦礫の街」

8月1日(火)~15日(火) 大阪府立中之島図書館・2階多目的スペース
終戦まもなく、広島から大阪へ、焼跡の街を歩き描いた絵師がいました。歳月を経て完成された戦災画を遺品とともに公開。展示構成を担当。

展示の模様とインタビューが8月3日NHK(鳥取放送局)ニュース番組「いろ★どり」でオンエア。
8月4日付・産経新聞朝刊でも紹介されました。

 

●「家族で出かける東大阪むかし旅~古地図のまちをのぞいてみよう

8月20日(日)午前10~12時 旧河澄家
「古地図って何?」もしかしたら日本初かもしれない親子連れ夏休み古地図イベントをいたします。江戸時代に代々庄屋を務めた旧家の河澄家(東大阪市日下町)にて。

問い合わせは東大阪市役所06-4309-3283(文化財課)

日本地図学会「鳥瞰図セッション」にパネリストで出演

 

8月27日(日)10時30分~12時 岐阜県図書館ホール
8月26~27日に開催される日本地図学会・定期大会でもよされるセッション。鳥観図絵師の青山大介さん、岡本直樹さんと本渡章がパネリストを務めます。2日間の大会は他にも盛りだくさん。

 

もうひとつの古地図サロン「東風(こち)」

9月8日(金)午後2~4時 豆玩舎ZUNZO(宮本順三記念館)
グリコのおまけミュージアムとして知られる豆玩舎(おまけや)の大きな子供部屋みたいな会場で、風の向くままの新企画。豆玩舎(おまけや)は近鉄八戸ノ里駅前。東大阪観光協会後援。

 

朝日カルチャーセンター中之島での講座8~11月

「古地図地名物語」8月25日(金)・9月22日(金)午前10時30分~12時
阿倍野区・平野区の地名を訪ねます。
「梅田の歴史、平安期から」10月23日(月)・11月13日(月)午前10~12時
ビル街に残る平安時代以来の梅田の歴史の数々。教室と町歩きの講座。

銀杏歴史研究会「地図と資料でたどる[70年万博]と[あの頃の大阪]」

9月10日(日)9時30分~11時30分 大阪駅前第2ビル・第3研修室。
1970年開催の大阪万博はいったい何を残したか? 当時の世相をふりかえりつつ、万博から民博への大回転、太陽の塔の生誕など。

主催・銀杏歴史研究会

「古地図で知る大阪の災害史」

9月24日(日)13時30分~15時 平野区民センターで講演
6月の中之島図書館「江戸時代の災害に令和の私たちが学ぶこと」に続き、災害の話をします。今回は水害と街の暮らしがテーマ。

主催・平野区民センター

 

大正区ウォーキング(題名未定)

10月1日実施。詳細は後ほどお知らせ。

主催・大阪コミュニティ通信社

平野区民センターで講演「古地図が語る大災害」(仮題)

9月24日(日)13時30分~15時

6月の中之島図書館「江戸時代の災害に令和の私たちが学ぶこと」に続き、災害がテーマの講座です。主催・平野区民センター。

街の話「江戸から明治へ~古地図の天満はこんな街」

11月23日(祝)15~16時30分 北勝堂

西天満に根をおろしたまちライブラリー「北勝堂」さんの主催。地元の話たっぷりの講座。

雑誌「歴史人」10月号(9月4日発売)に執筆

京の都の大通り、河原町通・烏丸通の歴史の話(2頁)を執筆。歴史人×お通り男史タイアップ企画。

ABCアーク「歴史発掘プログラム」玉野市編

アートとポタリングと鳥人と製塩の街、岡山県玉野市の知られざる歴史発掘がテーマ。これまで伊丹市・泉州・紀の川市(和歌山県)・但馬播磨(銀の馬車道・鉱石の道)などの歴史発掘プログラムに参画。ABCアークは「歴史人」発行元。

●「大阪の地名に聞いてみた」ブログ連載、全12回24編が完結!

誰よりも大阪を知る「大阪の地名」の声、地名にひかれ地名で結ばれる人の想い。一年間の連載が2023年1月に完結(題字と似顔絵・奈路道程)し、書籍化が決定! 追加取材を加え、ブログの内容を大幅に再構成し、刊行されます。
それまではブログ「大阪の地名に聞いてみた」でお楽しみください。

第12回ここは水惑星サンズイ圏【前編・後編】
第11回島の国の島々の街【前編・後編】
第10回仏地名は難波(なにわ)から大坂、大阪へ【前編・後編】
第9回人の世と神代(かみよ)をつなぐ神地名【前編・後編】
第8回語る地名・働く地名【前編・後編】(仕事地名・北摂編)
第7回古くて新しい仕事と地名の話【前編・後編】(仕事地名・河内編)
第6回街・人・物・神シームレス【前編・後編】(仕事地名・泉州編)
第5回場所が仕事をつくった【前編・後編】(仕事地名・大阪市中編)
第4回花も緑もある大阪【前編・後編】
第3回桜と梅の大阪スクランブル交差点【前編・後編】
第2回続・干支地名エトセトラ&その他の動物地名【前編・後編】
第1回大阪の干支地名エトセトラ【前編・後編】

 

●動画古地図でたどる大阪の歴史」続編、作成中

江戸時代の大坂、近代以後の西区編に続き、街歩きスタイルの編集による港区編公開。他に「古地図サロン」、著書『古地図で歩く 大阪24区の履歴書』紹介編の動画もあります。「此花区・港区・大正区」の動画も作成中。(制作・大阪コミュニティ通信社)

|古地図ギャラリー|

【内裏図】文久3年(1863)池田奉膳蔵

内裏図は禁裏図とも呼ばれ、御所とその周りの公家屋敷を描いた京都ならではの絵図。文久から元治、慶応へとめまぐるしく年号が変わった1861年から1868年は、京都が幕末期の激動の舞台になったのを反映して、多くの内裏図が発行されました。改訂が繰り返されて出版され、反響が大きかった図です。
池田奉膳蔵「内裏図」はその一枚。華麗な多色刷り、各屋敷の家紋、家領・石高、正門の位置などが描か込まれ、さらには左端に、御所・公家町の外の宮・門跡・堂上の一覧図を載せるなど、見た目の美しさ、情報の豊富さで、他の内裏図を凌いでいます。公家屋敷群の北東部が白枠になっているのは、そこに屋敷がない空白地であるのを示しています。北東は鬼門にあたり、公家衆は鬼門とされる北東に屋敷を持つのを避けたのでしょう。同じ頃の他の内裏図にも同様の空白が見られます。

 

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東畑建築事務所「清林文庫」は、同事務所の創設者東畑謙三が蒐集した世界の芸術・文化に関する稀覯本、約15000冊を所蔵。建築・美術工芸・絵画・彫刻・考古学・地誌など分野は幅広く、世界有数の稀覯本コレクションとして知られる。古地図に関しても国内外の書籍、原図など多数を収め、価値はきわめて高い。
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過去の古地図ギャラリー公開作品

第17回(2023年6月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「地球萬國山海輿地全図」

②青山大介作品展2023

 

第16回(2023年3月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「天王寺・石山古城図」

 

第15回(2023年1月)

①東畑建築事務所・清林文庫より長谷川圖書「摂津大坂図鑑綱目大成」

 

第14回(2022年11月)

①東畑建築事務所・清林文庫より久野恒倫「嘉永改正堺大絵図」

②鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「私たちの和田山町」

 

第13回(2022年9月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「淀川勝竜寺城跡全図」

 

第12回(2022年7月)

①東畑建築事務所「清林文庫」より秋山永年「富士見十三州輿地全図」

 

第11回(2022年5月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「大日本分境図成」

 

第10回(2022年3月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「新改正摂津国名所旧跡細見大絵図」

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「笠岡市全景立体図」

 

第9回(2022年1月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「暁鐘成・浪花名所独案内」

②本渡章所蔵地図より「大阪市観光課・大阪市案内図

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「躍進井原市」

 

第8回(2021年11月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「友鳴松旭・大日本早見道中記」

②本渡章所蔵地図より「遠近道印作/菱川師宣画・東海道分間絵図」「清水吉康・東海道パノラマ地図」

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「吉備路」

 

第7回(2021年9月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「石川流宣・江戸図鑑綱目坤」「遠近道印・江戸大絵図」

②本渡章所蔵地図より「改正摂津大坂図」

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「倉吉市と周辺 文化遺跡絵図」

 

第6回(2021年7月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「石川流宣・日本海山潮陸図」「石川流宣・日本国全図」

②本渡章所蔵地図より「大阪師管内里程図」

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「倉敷美観地区絵図」

 

第5回(2021年5月)

①2007清林文庫展解説冊子・2019清林文庫展チラシ

②本渡章所蔵地図より「近畿の聖地名勝古蹟と大阪毎日」

③フリーペーパー「井沢元晴漂泊の絵図師」・鳥観図「古京飛鳥」「近つ飛鳥河内路と史跡」

 

第4回(2021年3月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「大阪湾築港計画実測図」

②本渡章所蔵地図より「大阪港之図」

③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「福山展望図」

④鳥観図絵師・青山大介の作品より「梅田鳥観図2013」

 

第3回(2021年1月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「江戸切絵図(尾張屋版)」「摂津国坐官幣大社住吉神社之図」

②本渡章所蔵地図より「摂州箕面山瀧安寺全図」

③昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「小豆島観光絵図」

 

第2回(2020年11月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「メルカトル世界地図帳」「オルテリウス世界地図帳」

②本渡章所蔵地図より「A NEW ATLAS帝国新地図」「NEW SCHOOL ATLAS普通教育世界地図」

③昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「大阪府全図(三部作)」

 

第1回(2020年9月)

①東畑建築事務所・清林文庫より「ブレッテ 1734年のパリ鳥観図」

②昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「ふたつの飛鳥と京阪奈」

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●電子書籍のお知らせ

本渡章の著書(古地図・地誌テーマ)のうち、電子書籍になった10冊(2022年末現在)は次の通りです。
(記載の刊行年は紙の書籍のデータです)

『鳥瞰図!』140B・刊(2018年)

思考・感情・直観・感覚…全感性を目覚めさせる鳥瞰図の世界にご案内。大正の広重と呼ばれた吉田初三郎の作品群を中心に、大空から見下ろすパノラマ風景の醍醐味を味わえます。併せて江戸時代以来の日本の鳥観図のルーツも紐解く、オールカラー・図版多数掲載の決定版。

『古地図で歩く大阪 ザ・べスト10』140B・刊(2017年)

梅田・中之島・御堂筋・ミナミ・天満・京橋・天王寺。阿倍野・住吉・十三・大正・平野の10エリアを古地図で街歩きガイド。さらに博物館、図書館、大書店、古書店での古地図探しの楽しみ方、大阪街歩き古地図ベストセレクション等々、盛りだくさんすぎる一冊。オールカラー・図版多数掲載。

*上記2冊は各電子書籍ストアでお求めください

*下記8冊は創元社(オンライン)の電子書籍コーナーでお求めいただけます

『図典「摂津名所図会」を読む』創元社・刊(2020年)

大阪の地誌を代表する「摂津名所図会」の全図版を掲載。主要図版(原寸大)には細部の絵解きの説明文、その他の図版にもミニ解説を添えた。調べものに便利な3種類の索引、主要名所の現在地一覧付。江戸時代の大阪を知るためのビジュアルガイド。

『図典「大和名所図会」を読む』創元社・刊(2020年)

姉妹本『図典「摂津名所図会」を読む』の大和(奈良)版です。主要図版(原寸大)には細部の絵解きの説明文、その他の図版にもミニ解説を添え、3種類の索引、主要名所の現在地一覧も付けるなど「摂津編」と同じ編集で構成。江戸時代の奈良を知るためのビジュアルガイド。

『古地図が語る大災害』創元社・刊(2014年)

記憶の継承は防災の第一歩。京阪神を襲った数々の歴史的大災害を古地図から再現し、その脅威と向き合うサバイバル読本としてご活用ください。歴史に残る数々の南海トラフ大地震の他、直下型大地震、大火災、大水害の記録も併せて収録。

『カラー版大阪古地図むかし案内』(付録・元禄9年大坂大絵図)創元社・刊(2018年)

著者の古地図本の原点といえる旧版『大阪古地図むかし案内』に大幅加筆し、図版をオールカラーとした改訂版。江戸時代の大坂をエリアごとに紹介し、主要な江戸時代地図についての解説も収めた。

『大阪暮らしむかし案内』創元社・刊(2012年)

井原西鶴の浮世草子に添えられた挿絵を題材に、江戸時代の大坂の暮らしぶりを紹介。絵解きしながら、当時の庶民の日常と心情に触れられる一冊。

『大阪名所むかし案内』創元社・刊(2006年)

江戸時代の観光ガイドとして人気を博した名所図会。そこに描かれた名所絵を読み解くシリーズの最初の著書として書かれた一冊。『図典「摂津名所図会」を読む』のダイジェスト版としてお読みいただけます。全36景の図版掲載。

『奈良名所むかし案内』創元社・刊(2007年)

名所絵を読み解くシリーズの第2弾。テーマは「大和名所図会」。全30景の図版掲載。

『京都名所むかし案内』創元社・刊(2008年)

名所絵を読み解くシリーズの第3弾。テーマは「都名所図会」。全36景の図版掲載。

※その他の電子化されていないリアル書籍(古地図・地誌テーマ)一覧

『古地図でたどる 大阪24区の履歴書』140B・刊(2021年)

『大阪古地図パラダイス』(付録・吉田初三郎「大阪府鳥瞰図」)140B・刊(2013年)

『続・大阪古地図むかし案内』(付録・グレート大阪市全図2点)創元社・刊(2011年)

『続々・大阪古地図むかし案内』(付録・戦災地図・大阪商工地図)創元社・刊(2013年)

『アベノから大阪が見える』燃焼社・刊(2014)

『大阪人のプライド』東方出版・刊(2005)

 

●本渡章(ほんど・あきら)プロフィール

1952年大阪市生まれ。作家。(財)大阪都市協会発行時の「大阪人」編集などを経て文筆業に。1996年第3回パスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞。短編が新聞連載され『飛翔への夢』(集英社)などに収録。編著に『超短編アンソロジー』(ちくま文庫)がある。その後、古地図・地誌をテーマに執筆。
著書『鳥瞰図!』『古地図でたどる大阪24区の履歴書』『古地図で歩く大阪 ザ・ベスト10』『大阪古地図パラダイス』(140B)『古地図が語る大災害』『カラー版大阪古地図むかし案内』『図典「摂津名所図会」を読む』『大阪暮らしむかし案内』(創元社)など多数。共著に『大阪の教科書』(創元社)がある。