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情熱の古代伝道師、譽田亜紀子さん再び来阪!

担当/中島 淳

譽田亜紀子(こんだ・あきこ)さんが2022年の12月講座に続いて、ナカノシマ大学に講師として登壇してもらえることになった。4月12日(金)18時からである

当日はこのチラシの写真に写っているTシャツ(スソアキコさんが描いたマヤのサウナの絵柄)を着用して登壇されるそうだ。

譽田さんについては以前にも弊社ブログで紹介した通り、初めて一緒に仕事をした13年前の、雑誌『大阪人』の頃から一貫して変わらず、常に「上機嫌でフレンドリー」な書き手であり編集者であった。

その時は「うまいもん」「鉄道」という2つのテーマで仕事をしてもらったが、「譽田亜紀子の取材チーム」は笑顔が伝染する感じで、同行するカメラマン氏や取材協力してくれたお店の人も顔がユルんでいたのが懐かしい。

しかし当時の譽田さんとしては、「なんとしても土偶の本を出したい」ということが常に頭の片隅にあったのだろう。やがて関西から東京に拠点を移し、全国の遺跡や博物館をめぐって取材を行い、高名な学者から監修を受けて『はじめての土偶』(世界文化社)を上梓したのは2014年の夏のこと。

この本が出版された頃から、「土偶」「縄文」をテーマにした本が世の中に増え、その流れに拍車をかけるように譽田さんの著書も次々と生まれた。

そして「縄文」のみならず、譽田さんならではの視点で「弥生」「古墳」など日本の先史時代についての著書も生まれ、どれも10,000部以上を記録し、いまなお版を重ねている。

先ほど「譽田さんならではの視点」と書いたが、私なりの乱暴な解釈を書くと、縄文時代だろうが弥生だろうが古墳だろうが、そこにあるのは「歴史」というよりまず「ふつうに生きている人間」ということではないかと思っている。

それは博物館のガラスケースに入った「展示物」というよりも、「私よりちょっと前に生活していたあの人」という距離感だ。

「かわいいアクセサリーがうらやましい」「お母さん、子育て大変やったんやろな」みたいな目で古代の「歴史遺産」を見ている。だから著書も分かりやすいし親しみやすい(コンビを組んでいるイラストレーターのスソアキコさんの絵がまた抜群だ)。

ナカノシマ大学は、だいたい30代より上の年齢層の方が受講される多いが、譽田さんの講座には小学生から70代までお越しになる。ナカノシマ大学15年の歴史の中でも「受講年齢層の幅広さ歴代No.1」と言えるでしょう。ということで、今回は初めて「小学生以下の料金」も設定しました。古代好きの子どもさん、お孫さんのいる方はぜひご一緒に。

講座当日は、『知られざる縄文ライフ』『〜弥生ライフ』『〜古墳ライフ』に続く譽田亜紀子&スソアキコの4作目で、現在、中之島の国立国際美術館で開催されている特別展「古代メキシコ」のミュージアムショップでも販売されている『知られざるマヤ文明』(誠文堂新光社)と、4月上旬発売の最新刊『こんだあきこの わたしの偏愛遺跡旅』(新泉社)の2冊を発売します(後者については改めてご紹介します)。

遥か昔にその地で生活していた人間に、知り合いのように話しかけるような文章もさることながら、譽田さんの魅力は、なんと言ってもライブな講演に尽きる。

2022年12月17日、大阪府立中之島図書館でのナカノシマ大学にて

通常、ナカノシマ大学ではプロジェクターに資料を投影しながら着席して話をする講師の方が多いのだが、彼女の場合はオールタイムスタンディングで話し続ける。

2年前の12月も、子どもから人生の先輩まで、譽田トークに目が釘付けになっていた。あのパッション溢れる講演がまた聞けるとは、4月12日(金)が楽しみです。