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4月講座の会場は芝川ビル、お題は「竹鶴・芝川・ウヰスキー」

担当/中島 淳

ナカノシマ大学はこの3月講座まで5年間ほど、大阪府立中之島図書館3階多目的スペースで開催してきましたが、2026年度は同館の指定管理制度が変更となるため、お世話になった中之島図書館を離れ、この先は毎月、講座のテーマに見合った会場で開催します。

ナカノシマ大学は2009年10月から毎月(多い時は月2回)開催して今年で18年目を迎えますが、2021年5月までは毎回、テーマに見合った会場で開いていました。なので「本来の姿に戻る」ということですので、みなさんご心配なさらずに。

伏見町通(左・東西)と心斎橋筋(右・南北)が交わる、一度見たら忘れられない中南米のデザイン

4月講座は「ジプシー開催」第1弾として、淀屋橋駅の南出口を出てすぐの場所にある登録有形文化財の「芝川ビル」で開催します。お題は「ニッカ誕生の芝川ビルで 竹鶴政孝&ウヰスキーの宵」。

周辺の建物が超高層ビルばかりになってしまったので、逆に高さはなくても芝川ビルの「わが道をゆく」感じが余計に目立って、まち歩きの人たちだけでなく、周辺ではたらく人たちにとっても注目の的です。

このビルの竣工は、キューバの英雄フィデル・カストロや日本の喜劇王・植木等と同い年の1927(昭和2)年。この4年前の1923(大正12)年に関東大震災が起こったので、とにかく「火災で延焼」ということがないように、強度のある鉄筋コンクリートでの建築が必須条件だった。

いまでもこのビルは相当に目立つのだから、当時の目立ちっぷりは尋常ではなかったと思う。それほどにぶっ飛んでいた。

今回の4月講座は、この芝川ビル99年の歴史の中でも、格別のドラマに彩られた1934(昭和9)年7月2日の「大日本果汁(現・ニッカウヰスキー)」誕生の経緯を、フレンドリーな生き字引である千島土地(株)不動産事業部課長の川嵜(かわさき)千代さんに講義していただき、後半は、竹鶴が世界ブランドにつくり上げた「ニッカ」を知るならこの3杯を試飲してくださいということで、「竹鶴シニアアンバサダー」の金﨑愛子さんが各ウイスキーの解説をしてくれる。おつまみのチョコレート(同じ芝川ビルの[ブロードハースト])と一緒にどうぞ。

ナカノシマ大学2014年12月講座より。こんなグラスでテイスティングします

「試飲」といってもそれなりの量が入っているので、お酒はミニボトルのままお持ち帰りいただいてもぜんぜんOKです。楽しむことが第一。

それにしても、芝川ビルの持ち主である芝川又四郎(1886〜1970)が純正ジャパニーズウイスキーを作ろうとした竹鶴政孝(1894〜1979)とどのようにして大阪で知り合い、竹鶴の冒険的事業の巨額の投資で後押しをするようになったのかについては、4月28日(火)の講座まで、何度か書いていきたいと思います。

とりあえず、今回はゆったり受講していただきたく、定員を50人に絞りますのでお早めに→ https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20260428