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天満の天神さんに「25年に一度」がやって来る

140Bは、公益社団法人 上方落語協会が毎月25日に天満天神繁昌亭で開催する「天神寄席」を、2014年から全面協力でサポートしていますが、その「天神寄席」が2027年には大きな節目を迎える、というお話を、天神寄席プロデューサーでありブッキングコーディネーターであり鼎談のホストでもある髙島幸次先生が寄稿してくれました。ぜひご一読ください。

担当/髙島幸次

天満の天神さんと毎月25日

天満の天神さん 

 天神寄席4月席は、「天満の天神さん」がテーマです。

表門越しに拝殿を眺める。天神さんの参拝客にはたまらない景色だ

大阪天満宮の御祭神として知られる「天神様(菅原道真公)」の正式な御神号は「天満大自在天神」といいます。天神さんをお祀りする神社は、全国に12,000社もあるといい、その多くは、御神号の上の二字から「天満宮」「天満社」、あるいは下の二字から「天神宮」「天神社」などと呼ばれます。

大阪人は大阪天満宮のことを「天満の天神さん」と言いますが、この場合の「天満」は御神号ではなく地名です。なので、「天満の天神さん」を解りやすく言い換えると次のようになります。

「天満大自在天神」を祀る「天満宮」が鎮座することから「天満」と呼ばれるようになった地に「天満大自在天神」を祀っていることから「天神さん」と通称されている「大阪天満宮」

 

ということです。どこが解りやすいねん!

毎月25日 

 菅原道真公は、お誕生日が6月25日、右大臣から大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷されたのが1月25日、亡くなったのが2月25日なので、全国の天満宮では「25」は特別な数字とされています。大阪天満宮の夏祭「天神祭」も江戸時代までは6月25日に行われ、明治の新暦採用以降に、それを7月25日に読み替えて斎行しているのです。

また、大阪天満宮の電話番号(下4桁)も0025です。他にも、道明寺天満宮は2525、京都の長岡天満宮は1025、福岡県の太宰府天満宮は8225、水田天満宮は8625、東京都の亀戸天神社はfax.が0025など、挙げれば切りがないのでこれくらいに。

「天満天神繁昌亭」の「天神寄席」も、天満宮への謝意を表すために毎月25日の夜席なのですが、それだけではありません。平安中期の延喜3年(903)に道真公が亡くなられたあと、天満宮では25年ごとの節目にも「式年大祭」を斎行してきました。

そして、来年4月には「菅原道真公御神退千百二十五年式年大祭」を迎えます(「御神退」とは、ご逝去後に神様になられたことを示します)。

この覆いが外れ、見事に葺き替えられた屋根がお目見えするのは今年の10月末だ。工事の状況はこちらから知ることができる→ https://osakatemmangu.or.jp/construction

 

現在、天満宮の本社で屋根の葺き替えが行われているのも、来年の式年大祭に向けた準備なのです。

そこで、来年の式年大祭をちょうど1年後に控えた今月25日の天神寄席では、大阪天満宮・天神祭・菅原道真公にまつわる落語・講談をお楽しみいただきます。

また、鼎談のゲストには寺井種治(たねはる)宮司をお迎えし、今後の繁昌亭とのかかわり方や、千年を越える悠久の歴史を受け継ぐことのご苦労などをお聞きします。

葺き替え後は、この風景がよりブラッシュアップした形でお目見え

鼎談の時間は、そこはそれ、25分ほどを予定しています。