担当/中島 淳
コジマユイさんが描く建築物の絵は、黒ボールペンの線だけで描かれたものがシンプルなものが多い。
モノクロの世界なのに、色とりどりの絵よりも華やかな写真よりも、建物に対する「親近感」が湧いてくるから不思議である。この人の作品を通じて建築好きになった、という人も少なくない。

大阪証券取引所ビルのエレベーター(『絵で残したい船場の近代建築たち』より)
建築物のビジュアル表現にもこんなアプローチがあるのだ、という新鮮な驚きを多くの人に知ってもらおうと、今年の1月から不定期連載で「絵で残したい船場の近代建築たち」をスタートさせて作品を描いてもらっている。
この連載のためにお江戸から来阪して現場を見て描いてもらい、すでに3回アップしていてまもなく4回目がアップされるはずだ(お楽しみに)。
そしてこの10月20日(月)のナカノシマ大学に登壇していただけることになった。お題は「わたしが船場の建築をずっと書き続ける理由」。
すでに半分以上が埋まっているから、こちらもお早めにお申し込みください。

昨年のナカノシマ大学。コジマユイさんは学校でも教えていることもあって、講義にムダがなく話が聞きやすかった(2024年10月17日)
コジマユイさんは「絵でよし、接してよし」の人。
絵のフレンドリーなタッチと人柄が見事にリンクしていて、建築物のオーナーや広報の方と初対面で打ち解けるのがほんまに早くて、取材がほいほいと進む。
何よりもコジマさんがその建築物に本当に興味を持ってくれていることが伝わってくるから、みなさん全力でサポートしてくださる。こちらも見ていて楽しい。
ナカノシマ大学でも作品と建物解説をよく通る声で披露してくれると思います。質疑がたくさんあると、サービス精神にターボがかかると思うので、みなさんよろしくお願いします。
会場では、10月25日(土)・26日(土)に実施される「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2025」のガイドブック『OPEN HOUSE OSAKA 2025』だけでなく、コジマユイさんが編集発行する作品集も販売します。お楽しみに。
https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20251020