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『ブラック・ジャックは遠かった』の書評掲載!

4月1日に発売された週刊現代に、久坂部羊さんの『ブラック・ジャックは遠かった』の書評が掲載されました。新しい号が発売されたので、こちらでもご紹介します!

この書評は、編集部が選んだ本について、評者を指定して書いてもらうというものです(先日は江弘毅が平松洋子さんの本を評していました)。『ブラック・ジャックは遠かった』の書評を書いてくださったのは、映画監督の大森一樹さん。医学生が登場する「ヒポクラテスたち」などの作品で知られ、ご自身も京都府立医大卒業の元医大生です。

「真面目なだけの人間、不真面目なだけの人間などいるのだろうか。もしいたとしても、そのどちらも医者としては適格でないと考えるのは、どうやら著者も、私と同じのようだ」

勉強だけでなく、遊んだり、悩んだり、さまざまな経験を青春時代にしなければ、医者になってからの厳しい現実には立ち向かえないという久坂部さんの意見に、大森さんも共感しておられます。

反面、やっぱり今の学生にはなじまないだろうと、大阪芸術大学で教鞭をとる立場としての本音も。

「そんな話は繊細な学生を不安にさせるし、大胆な学生が感化されなどしたら収拾がつかないことになりかねないというのが、今の大学生の現実である」

 

それらも踏まえて、こういったアホな医学生の話も語り継がれてほしいと大森さん。ご自身の過去、そして現在に則しての書評をいただき、どうもありがとうございます!