『上方落語史観』
定価:本体1,500円+税
判型:四六判・並製
頁数:304ページ
著者:髙島幸次
発刊:2018年1月11日
この本は書名どおり、上方落語について書かれたものですが、単なる落語の解説ではありません。上方落語のネタから、大阪や日本の歴史を学ぼうというのです。
ちょっと待って、「笑わせてなんぼ」の上方落語で歴史を学べるの? そんな声が聞こえてきそうです。しかし、幕末から明治初期にかけて創作された古典落語は、当時の社会風俗や町の様子、その時代を生きた人々の考え方や生活習慣が色濃く反映されています。そのため、意外にも落語のネタは歴史を学ぶための手がかりが溢れた「教科書」なのです。
そんな上方落語の歴史世界を案内してくれるのは、落語が大好きな日本史研究のエキスパートである髙島幸次先生。研究者ならではの史実に対する鋭いツッコミや、今となっては意味が通じなくなってしまったものや言葉をヒントに、歴史の深みへぐいぐい分け入っていきます。
食べもの、娯楽、住まいに関する生活の様子から、遊郭での遊びや江戸時代のトイレ事情など下世話な話まで。はたまた落語に出てくる歴史上の人物の意外な事実の考証も。落語を楽しむ昔の人たちの笑い声が聞こえてきそうな、リアルな大阪の歴史を紐解きます。
【新刊発売記念イベント】
■その1
2018年1月20日(土)隆祥館書店にて
高島先生のトークイベント開催!
著者の高島先生が、隆祥館書店の二村知子さんと共にトークライブを繰り広げます。どうぞお楽しみに!
お問い合わせ・お申し込み
隆祥館書店 TEL06-6768-1023
■その2
2018年1月2日(火)〜31(日)
紀伊國屋書店梅田本店にて
高島先生&仲野徹先生の選書フェア
新刊の発売を記念して、高島先生と『こわいもの知らずの病理学講義』が大ヒット中の仲野徹先生が選書フェアを開催。まさにお二人がそうであるところの、「面白い大阪の研究者」によって書かれた本を中心に、「面白くてためになる大阪の本」を選んでいただきました。どんな本がラインアップしているのか、ぜひお店へ足を運んでください!