担当/中島 淳
2月25日(火)、天満天神繁昌亭で開かれる月1回恒例の「天神寄席」に作家の増山実さんがゲスト出演します。
増山さんは朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」などの人気番組を手がけた放送作家でもあります。
小説は西宮球場と阪急ブレーブスへのオマージュでもある『勇者たちへの伝言 いつの日か来た道』(ハルキ文庫)で2016年「大阪ほんま本大賞」を受賞し、その後も『空の走者たち』『風よ僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』を発表。『ジュリーの世界』では第10回京都本大賞に輝きました。
天神寄席の鼎談ホストでプロデューサーの髙島幸次先生が考えた2月のお題は「珍談奇談奇話逸文」。増山さんの『今夜、喫茶マチカネで』(集英社)を読んでこのお題をイメージしたそうです。
北摂の方にはピン、と来ると思いますが、そう、あの待兼山です。
増山さんからメッセージもいただいていますので、ご覧ください。
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「待兼山」。なんと魅力的な響きの地名でしょうか。
大阪の池田・豊中・箕面市の境、現在は大阪大学豊中キャンパスの敷地になっています。
この駅前の喫茶店を舞台に書いた私の小説が『今夜、喫茶マチカネで』。
街にゆかりの人々が人生で経験した、心温まる「奇談」を集めた連作短編集です。
刊行を記念しての今回の天神寄席は、題して『珍談奇談奇話逸文』。
『今夜、喫茶マチカネで』とどこかシンクロする噺を集めました。
夢の話。人間に化ける動物の話。報恩話。怪談話……。「不思議な話」が大好きな方、
ぜひ一夜限りの「待兼山奇談倶楽部」ならぬ、「天神奇談倶楽部」に参加してみませんか。
2月の繁昌亭は、「大阪天満宮の梅見」と切っても切れません。日のあるうちからお越しください。
天神寄席の申し込みはこちらまで。お待ちしています!