
泉大津の歴史や産業について常設展示するエリア「おりあみゅー」で河瀬館長から説明を受ける釈先生

魚の本の棚。同じ魚でも「暮らしを知る」「釣る」「飼う」と、興味の対象は千差万別。それをうまく掬い取っている

ガラスの向こうはスタディルーム。平日のお昼どきなのに大人気です(釈先生、後ろ姿ですみません)

毎日一度はイベントが開かれるオープンセミナースペース。「何やろ?」と入りやすい

少し緊張ぎみのお二方ですが、当日はリラックスしてお話しいただきます♬

泉大津の歴史や産業について常設展示するエリア「おりあみゅー」で河瀬館長から説明を受ける釈先生

魚の本の棚。同じ魚でも「暮らしを知る」「釣る」「飼う」と、興味の対象は千差万別。それをうまく掬い取っている

ガラスの向こうはスタディルーム。平日のお昼どきなのに大人気です(釈先生、後ろ姿ですみません)

毎日一度はイベントが開かれるオープンセミナースペース。「何やろ?」と入りやすい

少し緊張ぎみのお二方ですが、当日はリラックスしてお話しいただきます♬
担当/中島 淳
天王寺駅前から阪堺電車に乗って帝塚山三丁目で降りる。
11月7日(木)にナカノシマ大学に登壇する陸奥賢さんの講座「不思議な『阪堺沿線文化』を知る1〜天王寺駅前から我孫子道まで」に登場する現場をもうちょい歩きたくなったので現地へ。

福壽堂秀信が左に見えたらまもなく帝塚山三丁目だ
帝塚山三丁目停留場は阪堺上町線が走り始めた明治33年(1900)からこの地にあって、かつては「帝塚山駅」という名称だった。
そこから西へ5分ほど歩いたところにある帝塚山学院のそばの「南海高野線帝塚山駅」は昭和9年(1934)の開業だから、両者には30年以上の隔たりがある。
この停留場から、帝塚山のシンボル「万代池公園」はすぐ。公園のど真ん中に池があって、その周囲を歩くだけでなく、浮島づたいに池を縦断する構造になっていて、福岡市にある「大濠公園」のスモールサイズのようだ。

雲は秋だったが、日差しはまだ残暑の感じ(2024年11月4日)
紅葉はこれからという感じで、だんだん秋の色になっていくのが楽しみだ。
池を縦断して南側に出たところに、カフェの付いたパン屋さんがあった。小腹が空いていたので入る。
「トーストセット」は焼き立ての分厚いトーストに、挽きたての熱いコーヒー、ゆで玉子が付いて380円。パン屋さん併設のカフェとはいえ、「ええっ!?」という良心価格である。
窓際の椅子に座って、公園内や外周の道路を歩く人、自転車をのんびり眺める。美味そうにトーストを頬張っていると、道ゆく人と目が合い、店の中を覗いたり、中には入ってくる人もいる。バターが溶けた熱いトーストはそれだけでたまらん。

たまらずコーヒーを少し飲んでしまったので、写っていないだけです
「帝塚山に住んでたら、ぜったい通うやろなここ」と思っていたら、お店には意外な貼り紙が出ていた。
この11月27日(水)をもって閉店されるそうである。2017年から7年、公園に面した場所で筆者のような小腹を空かせた人間に美味しいトーストとコーヒーを振る舞い、パンを販売してきた。一緒に食べたチキンと玉子のサンドイッチも美味かったな。
こんな洒落た店がなくなるのはほんまに残念だが、逆に「まだ11月27日まで時間があるし、ナカノシマ大学受講者の方々にもアナウンスできるし……」とお店の方に断りを入れ、自己紹介し、ナカノシマ大学のチラシを渡した。
「え、ウチのこと講座で話してくれるんですか!? もう少し早かったらもっとうれしいけど……でもいいですよ。ありがとうございます!」
[もんあたっしぇ]店主の大森千枝さんはそう言って快諾してくれた。おおきにです。
そこから南へ下り、上町線と南海高野線が交差する東側に、市営住宅に挟まれただだっ広い公園があって、その一角に「摂津酒造跡」という表示があった。大阪市教育委員会が作った碑文にはこう記してある。

「神ノ木公園」の北東隅にある「摂津酒造跡」
意外なところに、「国産初のウイスキー発祥の地」があった。もう少し歩いたところには「摂津酒造の井戸の跡」もある。
そんなウイスキー造りにかけた近代史の人間ドラマをこんな公園の片隅で知ることができたのはラッキーだったが……。
鳥井信治郎の「サントリー」を書くなら、竹鶴政孝の「ニッカウヰスキー」も書かなアカンのやないの? そらちょっとフェアやないで、と毒づきたくなったが、それはさておき。
そこから南海高野線の踏切を渡り、神ノ木停留場へ。私鉄と立体交差する路面電車が土手の上を走る、全国でも珍しい構造の停留場は19世紀末、明治33年(1900)11月29日に誕生した。この時の駅名は「上住吉」。やがて現在の名称に変わる。
この神ノ木停留場は、山崎豊子作品の中でも最も多く「映画化・ドラマ化・舞台化」がなされた『女系家族』に登場している。
婿養子だった父親の遺産相続で骨肉の争いをする三姉妹に、もう一人「邪魔者」が現れる。それが父親が生前「懇意になって世話をしていた」という浜田文乃。おまけに父の子供を身籠もっているという。
互いに仲は悪いが「邪魔者」には結束して情け容赦ない三姉妹を、映画では京マチ子(長女・藤代)、鳳八千代(次女・千寿)、高田美和(三女・雛子)が演じ、父の愛人だった文乃を、若尾文子が演じている。物語の筋はあえて言いませんが、山崎豊子作品の中でも珍しく、「最後にガッツポーズ」したくなる結末が待っているので、新潮文庫を読んでもDVDを買って観ても損はありません。

1963年『女系家族』より ©︎大映・KADOKAWA
都合の悪い時にはすべて耳が遠くなる海千山千の番頭・大野宇市を先々代の中村鴈治郎が演じていて(小説を読んだ鴈治郎が「ぜひ宇市を私に」と山崎豊子に直訴したらしい)、宇市が文乃の様子を見に行くシーンでこの神ノ木停留場が登場する。
駅舎や電車、看板などは今とは違うが、基本的な構造は全く変わっていない。

現在の神ノ木停留場(2024年11月4日)
山崎豊子の小説で「手練れやなぁ」と思うのは、船場のど真ん中(中央区)とか堂島川沿いの大学病院(北区)とかの「メインステージ」の設定もスゴいけど、白い巨塔で3回登場する「間近に製鉄所が見える木津川河口(大正区)」や、この神ノ木停留場(住吉区)などの「サブステージ」の設定であろう。
土手の上に電車と小さなホームだけの映像を見ても、文乃が「ひっそりと暮らしている」感がよく出ている。
小説でも映画でもその後、文乃を追い込んで流産させたい三姉妹が宇市を連れて神ノ木を訪れ、嫌がらせの限りを尽くすのだが(このエゲツなさもさすが豊子さんである)、彼らは路地を塞ぐような高級車でやって来る。あのドロドロの争いと阪堺上町線の電車は似合いませんわな。
神ノ木の一つ向こうは住吉。住吉停留場そばには、「阪堺沿線文化」が大きく花開いていた昭和10年(1935)からレストランを営んでいる[洋食やろく]がある。

横文字ではなくひらがな、しかも右上から左下へという流れが渋い
暖簾には、作家の藤澤桓夫(1904〜89)、石浜恒夫(1923〜2004)、将棋の升田幸三名人(1918〜91)が連名で暖簾を寄贈していて、ここが「阪堺沿線文化人」たちのサロンであったことが分かる。
そういうことを知らなくても、ここの玉子コロッケを食べたらファンになると思う。BGMの選曲もインテリアも、「街場の洋食店」とは一線を画す洒落た感じを保っている。

やろく定食。ぷりぷりのエビが中から出てくる玉子コロッケも、ミニトンカツもたまりませんが、付け合わせのポテサラや味噌汁に「やっぱスゴい」を実感してしまう
3代目の店主は多田義景さん。
ある時、通りがかりでたまたま暖簾を見た升田幸三の親類がお店を訪れ、「なぜこの暖簾がお店にかかっているのですか?」とその経緯を多田さんに聞いたそうである。
確かに升田幸三は広島出身で戦後は10年ほど関西にいたが、昭和30年(1955)以降はずっと東京暮らし。親戚からすれば「何でこんなところに?」だったことだろう。
店内レジのそばには升田幸三名人の色紙もある(下の写真左手)。
人生の 休みどころに やろくあり
昭和48年(1973)、15年ぶりに店を訪れた名人が、見た目(筆者の印象は長髪で髭ぼうぼう)同様の豪快な筆跡で書いておられる。
そんな「文化人のたまり場」だったのであるが、「歴史」や「文化」を押しつけたりせず、美味いものを食べて楽しく過ごしてくれたらそれでよし、という店の無言のメッセージが伝わってくる。

店主の多田義景さんがナカノシマ大学を推してくれました。チラシも置いてもらってます。感謝
「いい店」には「客層」とか「年齢層」とか「所得層」などという言葉は存在しない。
話好きの地元の20代男女グループの隣では老夫婦がゆっくり食事しているし、がっつり大好き営業サラリーマン、外国人観光客、私のようなオッサンひとりなどいろんな人たちが来店して楽しそうに過ごしている。
こういう「祝福の交差点」のようなお店が90年続いているところに、「阪堺電車はダテに125年もこのあたりを走ってへんな」という底力を感じる。もちろん、住吉さんのご威光も含めて。
なので、[やろく]さんだけでなくこのエリアに遊びに行くときは、取り回しの悪い「高級車」に乗ってふんぞり返ってたらあきまへん。
上町線に乗って、路地をぶらぶら歩かんとアカン。でもお出かけの前に、11月7日(木)の、陸奥賢さんの講座に行くと、よりこの不思議なエリアにハマると思います。
お申し込みはぜひこちらで
担当/中島 淳
11月7日(木)のナカノシマ大学で、まち歩きの超スペシャリスト陸奥賢(むつ・さとし)さんが数回にわたって「阪堺沿線」の特別講座を開催する。まずは天王寺駅前から我孫子前までの「阪堺上町線」エリアを深掘り。

阪堺電車のHPより
この路線が走る大阪市阿倍野区と住吉区は、大阪市内24区の中でもとくに鉄道線が密集しているエリアだ。
以下、西から挙げると ※( )はそのエリアに乗り入れた年
阿倍野区……阪堺上町線(1900)、地下鉄谷町線(1980)、地下鉄御堂筋線(1951)、JR阪和線(1929)、近鉄南大阪線(1923)
住吉区……南海本線(1885)、阪堺阪堺線(1911)、南海高野線(1900)、阪堺上町線(1900)、JR阪和線(1929)、地下鉄御堂筋線(1960)
住吉区は阿倍野区の1.5倍以上広い。6本が走っているのはそのためか。
大阪市内には大正区や平野区、鶴見区のように「鉄道はJRと地下鉄1路線のみ」という行政区もあるが、両区は明治から昭和の高度成長にかけての人口増を背景に、鉄道会社の沿線開発上(宅地や行楽も含めて)、重要なエリアだと位置付けられたから、これだけの本数になったのではないかと思う。何せ贅沢なエリアだ。

第一本宮から第四本宮(すべて国宝)までがずらりと並ぶ住吉造の本殿
とくに、大きな目的地である住吉大社は、上町線と阪堺線の「住吉」「住吉鳥居前」、南海本線の「住吉大社」、そして南海高野線の「住吉東」と最寄駅が4つあって、いずれも駅から5分で境内にたどり着く。
日本広しといえど、最寄駅(停留場)が4つもある寺社は、ほかに明治神宮と浅草寺と熱田神宮ぐらいではないだろうか。利用者にとってはありがたいことこの上ない。
この阪堺上町線は明治33年(1900)に、天王寺西門前(現在は大阪シティバスの停留所)と東天下茶屋を結ぶ「大阪馬車鉄道」として開業した。あのゆっくり走る感じは馬車のスピードを引き継いでいるのかもしれない。
10年後の明治43年(1910)には路面電車となって、住吉神社前(現在の住吉鳥居前)まで「横づけ」の感じで走るようになった。

最初はビルの谷間を走る(天王寺駅前〜阿倍野間)
現在の始発停留場の天王寺駅前を出てしばらくは、あべのハルカスなど超高層ビルの谷間でクルマに挟まれながらあまり存在感を示さずに(!?)運行する。

東天下茶屋停留場。停留場というより「駅」です
松虫から北畠の手前あたりまでは、枕木とゴロゴロした石(バラスト)のある「鉄道」となり、我が意を得たりという顔(どんな顔や)で走る。
「路面電車」と「鉄道」の景色が交互に展開するのが上町線のおもしろいところだ。

インバウンド観光客もここで写真を撮ってます(姫松)
そして北畠から帝塚山四丁目までは、路面電車が街に馴染んだ顔で走れる「ほどよい狭さののんびりした車道」の景色が続く。
左の写真、姫松停留場には路上の安全地帯(手前)とは別に、可愛らしい待合所(奥)が用意されていて、ええ意味で脱力感満載である。

姫松と帝塚山三丁目の間。平日も休日でもあまり交通量は変わりません
「車道」と「歩道」の細かい区分もなく、そばを走るクルマの量も少なく、ゆったりした時間が流れる。クルマどころか人が歩くスピードも、この帝塚山かいわいでは梅田や難波に比べて確実に遅い。それが実に帝塚山らしいのである。
しかし電車が帝塚山三丁目からもう南に少し走ると、「安全地帯の停留場」が一変し、また鉄道駅っぽいホームが顔を出す。こちらは帝塚山四丁目の停留場。

Amazonの受取ボックスがあるのが時代ですな(帝塚山四丁目)
阪堺電車のひと駅はとても短いけれど、景色の「変わり目」が何度かあるからぜんぜん退屈しない。それを演出するのが、合間に入る「鉄道」らしい景色。電車に乗っている側もそうだし、写真に撮る側もそうだ。
帝塚山四丁目からひと駅南に下った神ノ木停留場の近くから見ると、こんな感じ。

南海高野線との立体交差のために生まれた斜面(神ノ木−住吉間)
さっそうと右カーブを下ってくる1両編成電車のけなげな姿に、思わず感情移入してしまう。
そしてこの神ノ木停留場のすぐ近くには、NHK連続テレビ小説「マッサン」で登場した「住吉酒造」のモデルとなった摂津酒造の創業の地がある。
詳しくは11月7日(木)のナカノシマ大学で陸奥さんにたっぷり語っていただきましょう。
そしてこの神ノ木は、山崎豊子の作品にも「ヒロインが住んでいる場所」として登場するが、それはまた今度に。
ナカノシマ大学の申し込みはこちらです!
https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20241107
秋のブックフェア出展のお知らせ
<第5弾>
ブックマーケット +しおりのマーケット
11/9(土)10:00~16:00
11/10(日)10:00~16:00
奈良県立図書情報館(奈良市)
10月から続く秋のブックイベント出展強化月間のファイナルです。
たくさんの古書店や新刊版元が出展する「ブックマーケット」と、おいしいものや雑貨などが並ぶ「しおりのマーケット」があいまって「市」が立ちます。
奈良近隣の関西のみなさまのお越しお待ちしています。
個人的にも思い入れのある会場でのイベント、楽しみたいと思います(青木)


秋のブックフェア出展のお知らせ
<第4弾>
神保町ブックフェスティバル
10/26(土)10:00~18:00
10/27(日)10:00~18:00
(雨天中止)
こちらも毎年恒例の出展になります。
今年もほぼ140Bの書籍全点お持ちします。
140Bのワゴンは、すずらん通り<B-北-9>ブースにあります。
(昨年と同じあたりです)
2日目10/27(日)は衆議院議員選挙投票日です、ぜひ投票とあわせてお出かけ下さい。140Bブースでは投票割(期日前投票含む投票済み・予定の方)を実施予定です。
究極の両日ワンオペ耐久8時間です。毎年みなさまの差し入れや応援が頼りです、ぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします。
(切実・青木)


2024年9月27日・本渡章より
【今回の見出し】
2018年1月26日の第1回開催以来、45回を数えた大阪ガスビルでの古地図サロンは11月22日(金)で終了します。時間帯は午後3~5時です。
会場の1階カフェ「feufeu」はその後も大阪ガスビル改修工事が始まるまで営業していますので、皆さま引き続きご利用ください。
6年間にわたってサロンの場を提供していただき、ほんとうにありがとうございました。

古地図サロン「東風(こち)」の名で、すでに始まっています。第7回は11月8日(金)午後2~4時。会場はグリコのおまけデザイナー、宮本順三さんの作品と世界の玩具のミュージアム。
会場である「東風」は東大阪市にちなみ、地図を通して大阪府域の歴史や暮らしを語る場に育ちつつあります。
近鉄八戸ノ里駅前。参加費700円(お茶付き)
第1回サロンを2025年3月29日(土)午前10~12時に開催します。会場は江戸時代創業の老舗を改装した私設図書館。地域のコミュニティ的な場としても親しまれています。古地図サロンの詳細は未定ですが、所在地の西天満は地域活動を応援するかたちでスタートしたいと思います。
第1回は春休み期間中につき、主に親子対象になる予定。会場の最寄りはOsakaMetro南森町・北浜・淀屋橋の各駅。
開催日:9月27日(金)午後3~5時 御堂筋の大阪ガスビル1階カフェ「feufeu」にて。
ようやく秋らしい風が吹いてきました。まもなく紅葉の季節です。というわけで、今回は大阪の紅葉名所、箕面の瀧安寺絵図など、ご覧いただきました。
次回11月22日は、いよいよ大阪ガスビルでの最後のサロンになります。どなた様もお気軽にご参加下さい。

◉今回のサロンで展示した地図
◆原図
摂州箕面山瀧安寺全図 昭和4年(1929)
大阪旧城之図 大正11年(1922) 福島豊次郎
大阪旧城之図 昭和6年(1931) 浪華錦城堂
日本全国鉄道地図・丹那隧道開通記念 昭和10年(1935) 東京日日新聞
鉄道案内図・附温泉名所詳図 昭和27年(1952) 立誠社
改正鉄道地図・附近畿著名酒造家案内 戦前 内外通商社
新京阪電車沿線案内 昭和3年(1928) 新京阪鉄道
大阪電車案内地図 昭和初期 和楽路屋
1万分の1地形図・天王寺 国土地理院 昭和51年(1976)
1万分の1地形図・十三 国土地理院 昭和51年(1976)
1万分の1地形図・生駒山 国土地理院 昭和51年(1976)
1万分の1地形図・尼崎 国土地理院 昭和51年(1976)
1万分の1地形図・西宮 国土地理院 昭和51年(1976)
会場は御堂筋の大阪ガスビル1階カフェにて。私の30分トークは午後4時頃からです。
サロン参加は無料(但し、カフェで1オーダーしてください)。予約不要、途中参加・退出OK。
11月3日(日)午後2~4時
午後1時30分 近鉄石切駅北改札口集合(参加費1,500円)
河澄家は江戸時代に代々庄屋をつとめた旧家。その建物と庭は東大阪市の文化財、カヤの古木は天然記念物に指定されています。この河澄家で、同家が所蔵する古地図・史料を公開しつつ、解説もいたします。古地図サロンの出張版スタイルの講座。主催は「大阪あそぼ」。

10月21日(月)午前10~12時 淀川北岸の自然と十三・淡路のまち文化(教室講座)
11月18日(月)午前10~12時 十三エリア現地講座
12月2日(月)午前10~12時 淡路エリア現地講座
X(ツィッター)始めました。本渡章 @hondo_akira1113
古地図以外の話題もいろいろ。その他まだ公開できませんが、進行中の案件あり。いずれご報告いたします。
一年間の連載(題字と似顔絵・奈路道程)に追加取材を加え、ブログの内容を大幅に刷新して書籍化が進行中です。刊行までブログ「大阪の地名に聞いてみた」をお楽しみください。

大阪24区を順番に歩いてめぐる「古地図さんぽ」講座を年数回開催しています。5月のテーマは淀川区。詳細は大阪コミュニティ通信社まで。
大阪市のたどった道のりを、それぞれの土地の成り立ちと経済、文化など多様な要素を持つ24の「区」から見つめなおすシリーズ。続編はしばらくお待ちを。詳細は大阪コミュニティ通信社まで。
第2回その2 西へ西へと流れた街のエネルギーと水都の原風景…西区
第2回その1 「江戸時代の大坂」と「明治以後の大阪」の架け橋となった巨大区…西区
第1回その2 大正~昭和は人口爆発、増区・分区の4段跳び時代
第20回(2023年11月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「大阪新町夕陽廊の賑」安政5年(1859)
第19回(2023年9月)
①東畑建築事務所・清林文庫より黄華山・画「花洛一覧図」文化5年頃(1808)
第18回(2023年7月)
①東畑建築事務所・清林文庫より池田奉膳蔵「内裏図」
第17回(2023年5月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「地球萬國山海輿地全図」
②青山大介作品展2023
第16回(2023年3月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「天王寺・石山古城図」
第15回(2023年1月)
①東畑建築事務所・清林文庫より長谷川圖書「摂津大坂図鑑綱目大成」
第14回(2022年11月)
①東畑建築事務所・清林文庫より久野恒倫「嘉永改正堺大絵図」
②鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「私たちの和田山町」
第13回(2022年9月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「淀川勝竜寺城跡全図」
第12回(2022年7月)
①東畑建築事務所「清林文庫」より秋山永年「富士見十三州輿地全図」
第11回(2022年5月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「大日本分境図成」
第10回(2022年3月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「新改正摂津国名所旧跡細見大絵図」
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「笠岡市全景立体図」
第9回(2022年1月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「暁鐘成・浪花名所独案内」
②本渡章所蔵地図より「大阪市観光課・大阪市案内図
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「躍進井原市」
第8回(2021年11月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「友鳴松旭・大日本早見道中記」
②本渡章所蔵地図より「遠近道印作/菱川師宣画・東海道分間絵図」「清水吉康・東海道パノラマ地図」
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「吉備路」
第7回(2021年9月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「石川流宣・江戸図鑑綱目坤」「遠近道印・江戸大絵図」
②本渡章所蔵地図より「改正摂津大坂図」
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「倉吉市と周辺 文化遺跡絵図」
第6回(2021年7月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「石川流宣・日本海山潮陸図」「石川流宣・日本国全図」
②本渡章所蔵地図より「大阪師管内里程図」
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「倉敷美観地区絵図」
第5回(2021年5月)
①2007清林文庫展解説冊子・2019清林文庫展チラシ
②本渡章所蔵地図より「近畿の聖地名勝古蹟と大阪毎日」
③フリーペーパー「井沢元晴漂泊の絵図師」・鳥観図「古京飛鳥」「近つ飛鳥河内路と史跡」
第4回(2021年3月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「大阪湾築港計画実測図」
②本渡章所蔵地図より「大阪港之図」
③鳥観図絵師・井沢元晴の作品より「福山展望図」
④鳥観図絵師・青山大介の作品より「梅田鳥観図2013」
第3回(2021年1月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「江戸切絵図(尾張屋版)」「摂津国坐官幣大社住吉神社之図」
②本渡章所蔵地図より「摂州箕面山瀧安寺全図」
③昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「小豆島観光絵図」
第2回(2020年11月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「メルカトル世界地図帳」「オルテリウス世界地図帳」
②本渡章所蔵地図より「A NEW ATLAS帝国新地図」「NEW SCHOOL ATLAS普通教育世界地図」
③昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「大阪府全図(三部作)」
第1回(2020年9月)
①東畑建築事務所・清林文庫より「ブレッテ 1734年のパリ鳥観図」
②昭和の伊能忠敬・井沢元晴の鳥観図より「ふたつの飛鳥と京阪奈」
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東畑建築事務所「清林文庫」は、同事務所の創設者東畑謙三が蒐集した世界の芸術・文化に関する稀覯本、約15000冊を所蔵。建築・美術工芸・絵画・彫刻・考古学・地誌など分野は幅広く、世界有数の稀覯本コレクションとして知られる。古地図に関しても国内外の書籍、原図など多数を収め、価値はきわめて高い。
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鳥観図絵師・井沢元晴(1915~1990)は戦後から昭和末までの約40年間に、日本各地を訪ねて多くの鳥観図を描き、昭和の伊能忠敬とメディアで紹介された。活動の前半期にあたる戦後の20年間は「郷土絵図」と呼ばれた鳥観図を作成。その多くは、子供たちに郷土の美しさを知ってもらいたいとの願いをこめて各地の学校に納められ、校舎に飾られた。学校のエリアは主に西日本。「郷土絵図」の活動は60年代半ばまで継続し、新聞各紙にとりあげられた。
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鳥観図絵師・青山大介(1976~)神戸生まれ。高校時代に都市鳥瞰図絵師の第一人者、故・石原正氏の鳥観図に出会い、感銘を受け、独学で鳥瞰図絵師を志す。2011年、制作に3年半をかけた「みなと神戸バーズアイマップ2008」を完成。2013年発行の「港町神戸鳥瞰図2008」は神戸市の津波避難情報板に採用された。以後、多数の作品を発表し、都市鳥瞰図の魅力を発信。2022年の「古の港都 兵庫津鳥瞰図1868」は同年開館の兵庫津ミュージアムのエントランス展示作品となる。2023年、神戸市文化奨励賞受賞。
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本渡章の著書(古地図・地誌テーマ)のうち、電子書籍になった10冊(2022年末現在)は次の通りです。
(記載の刊行年は紙の書籍のデータです)

【『鳥瞰図!』140B・刊(2018年)
思考・感情・直観・感覚…全感性を目覚めさせる鳥瞰図の世界にご案内。大正の広重と呼ばれた吉田初三郎の作品群を中心に、大空から見下ろすパノラマ風景の醍醐味を味わえます。併せて江戸時代以来の日本の鳥観図のルーツも紐解く、オールカラー・図版多数掲載の決定版。

『古地図で歩く大阪 ザ・べスト10』140B・刊(2017年)
梅田・中之島・御堂筋・ミナミ・天満・京橋・天王寺。阿倍野・住吉・十三・大正・平野の10エリアを古地図で街歩きガイド。さらに博物館、図書館、大書店、古書店での古地図探しの楽しみ方、大阪街歩き古地図ベストセレクション等々、盛りだくさんすぎる一冊。オールカラー・図版多数掲載。
*上記2冊は各電子書籍ストアでお求めください
*下記8冊は創元社(オンライン)の電子書籍コーナーでお求めいただけます
『図典「摂津名所図会」を読む』創元社・刊(2020年)
大阪の地誌を代表する「摂津名所図会」の全図版を掲載。主要図版(原寸大)には細部の絵解きの説明文、その他の図版にもミニ解説を添えた。調べものに便利な3種類の索引、主要名所の現在地一覧付。江戸時代の大阪を知るためのビジュアルガイド。
『図典「大和名所図会」を読む』創元社・刊(2020年)
姉妹本『図典「摂津名所図会」を読む』の大和(奈良)版です。主要図版(原寸大)には細部の絵解きの説明文、その他の図版にもミニ解説を添え、3種類の索引、主要名所の現在地一覧も付けるなど「摂津編」と同じ編集で構成。江戸時代の奈良を知るためのビジュアルガイド。
『古地図が語る大災害』創元社・刊(2014年)
記憶の継承は防災の第一歩。京阪神を襲った数々の歴史的大災害を古地図から再現し、その脅威と向き合うサバイバル読本としてご活用ください。歴史に残る数々の南海トラフ大地震の他、直下型大地震、大火災、大水害の記録も併せて収録。
『カラー版大阪古地図むかし案内』(付録・元禄9年大坂大絵図)創元社・刊(2018年)
著者の古地図本の原点といえる旧版『大阪古地図むかし案内』に大幅加筆し、図版をオールカラーとした改訂版。江戸時代の大坂をエリアごとに紹介し、主要な江戸時代地図についての解説も収めた。
『大阪暮らしむかし案内』創元社・刊(2012年)
井原西鶴の浮世草子に添えられた挿絵を題材に、江戸時代の大坂の暮らしぶりを紹介。絵解きしながら、当時の庶民の日常と心情に触れられる一冊。
『大阪名所むかし案内』創元社・刊(2006年)
江戸時代の観光ガイドとして人気を博した名所図会。そこに描かれた名所絵を読み解くシリーズの最初の著書として書かれた一冊。『図典「摂津名所図会」を読む』のダイジェスト版としてお読みいただけます。全36景の図版掲載。
『奈良名所むかし案内』創元社・刊(2007年)
名所絵を読み解くシリーズの第2弾。テーマは「大和名所図会」。全30景の図版掲載。
『京都名所むかし案内』創元社・刊(2008年)
名所絵を読み解くシリーズの第3弾。テーマは「都名所図会」。全36景の図版掲載。
※その他の電子化されていないリアル書籍(古地図・地誌テーマ)一覧
『古地図でたどる 大阪24区の履歴書』140B・刊(2021年)
『大阪古地図パラダイス』(付録・吉田初三郎「大阪府鳥瞰図」)140B・刊(2013年)
『続・大阪古地図むかし案内』(付録・グレート大阪市全図2点)創元社・刊(2011年)
『続々・大阪古地図むかし案内』(付録・戦災地図・大阪商工地図)創元社・刊(2013年)
『アベノから大阪が見える』燃焼社・刊(2014)
『大阪人のプライド』東方出版・刊(2005)
1952年大阪市生まれ。作家。(財)大阪都市協会発行時の「
著書『鳥瞰図!』『古地図でたどる大阪24区
担当/中島 淳
いまや日本最大の建築物公開イベントとなった「生きた建築ミュージアム大阪2024(イケフェス大阪2024)=10月26日(土)・27日(日)」に先駆けて、17日(木)のナカノシマ大学で建築イラストレーター、コジマユイさんにご登壇いただくことになった。

建物自体が雑貨のような伏見ビル(中央区伏見町・1923年)
コジマさんの建築イラストはほとんどがモノクロの線画なのだが、温かみと面白さがあって「見る人と、建築物との距離を一気に縮める」力がある。この絵そのものが彼女の人柄というかキャラクターのなせる業かと。写真は「きれい」だし「シュッとしてる」と感じるけど、なかなかそこまでの親しみは湧かない。
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作者に出会ったのは、2019年9月14日。奈良女子大学で開催された、クリエイターや大学・企業・行政関係者の集まる会合で、「近代建築とイラストの関係について」というお題でプレゼンをしていたのだ。
「何となくええ感じの絵やなぁ」と思って自己紹介し、「いっぺん作品展を観に行こう」となって、京都白川通の画材屋さんのギャラリーでその年の暮れか年明けに再会した記憶がある。コロナが大流行する直前だった。
その後、コジマさんは東京に拠点を移してもずっと創作活動を続けていた。いまや大阪・東京の建築物の作品集を自前で編集・発行し、ギャラリーや雑貨店、カフェで販売してもらっている。その行動力にはほんまに頭が下がる。

伏見ビルの東隣に立つ青山ビルの階段(同・1921年)
今回のナカノシマ大学では、大阪の名建築を描いた作品を一挙に投影するだけでなく、それぞれの建築物に対する「見どころと愛を感じるポイント」をじっくり解説してもらいます。
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ナカノシマ大学がはじまったのは2009年の10月。15年の歴史の中で、初の「平成生まれの講師」が今回のコジマユイさんである。
この先は平成生まれどころか、「21世紀生まれ」の講師もどんどん登壇してくると思うので、楽しみである(別に昭和生まれを排除するわけではありません、念のため)。
あの、人なつっこい語り口で話してもらうと、近代建築なんて「こむずかしい」「かたくるしい」と今まで敬遠していた人も、その距離が一気に縮まるのでは、と思う。
会場は、チラシに描かれた明治37年(1904)竣工の重要文化財、大阪府立中之島図書館3階です。
現在、7割以上埋まっていますので、お早めにどうぞ。受講料は当日精算です。
https://nakanoshima-daigaku.net/
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これに先駆けて、10月15日(火)からイケフェス大阪2024最終日の27日(日)までの間(10/21休)、これまた近代建築の名作中の名作、芝川ビル(1927年)B1のMole Galleryにて、彼女の個展「絵で楽しむ大阪市外の近代建築」が開催されるのでこちらもぜひ♬

現役を退いたが、近くで優美な姿を見せている南海本線浜寺公園駅舎(1907年)
担当/中島 淳
「天神さんの日」毎月25日に天満天神繁昌亭で開催される「天神寄席」は、髙島幸次先生(歴史学者/大阪天満宮文化研究所所長)がプロデューサー、ブッキングマネージャー、鼎談ホストを務める、国内でも異色中の異色な寄席として注目を集め、10年以上続いている人気番組ですが、10月寄席に際して、鼎談ゲストの橋本幸士さん(京都大学教授)のことを紹介してくれました。

以下、実に髙島先生らしい「くすぐり」と「いけず」がてんこ盛りで、ちょっと期待できます。
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当日は、「髙島先生が不安になる顔を見る」という楽しみもあります♬
ちなみに、3年前に刊行された集英社の『物理学者のすごい思考法』の著者インタビュー(https://shueishaintbooks.com/n/n1fdf77e90e2c)がまたおもしろい。
橋本先生は1973年生まれで御年51歳。あのイチローと同い年っちゅうのも、なんとなく分かります。

天神寄席は、ナカノシマ大学のサイトから申し込んでいただくとちょっと安くなりますので、こちらからぜひ! →https://nakanoshima-daigaku.net/seminar/article/p20241025
秋のブックフェア出展のお知らせ
<第二弾>
下鴨中通ブックフェア2024
10/12(土)10:00~16:00
10/13(日)10:00~16:00
(雨天中止)
京都府立京都学・歴彩館
(京都市左京区)
3年連続の出展になります。毎年、洛北の雰囲気の伝わるとても気持ちのよいイベントで楽しみにしています。
今年もたくさんのお客さまに遊びに来ていただけること期待してお待ちしています。
(青木)

10月より秋のブックフェア出展強化月間が始まります。
<第一弾>
きのもと秋のほんまつり
10/6(日)10:00~16:00
木之本スティックホール(滋賀県長浜市)
昨年に続いての出展、今年は「地方でつくる本の魅力」というテーマも強く打ち出されトークライブなどもあります。
参加出版社も増えて各社紹介の特製冊子も会場で配布予定です、地方で出版活動する意味や醍醐味を一緒に考えられたらさらに楽しくなりそう。
世話役は木之本の能美舎さん、いつもありがとうございます。
