【新刊情報】『堺を歩けば。』

『堺を歩けば。』

定価:本体815円+税
判型:A5判無線とじオールカラー
頁数:132ページ
編者:「堺を歩けば。」制作委員会
発刊:2017年5月1日

 

 

1冊まるごと、旧堺! 歴史とものづくりの名所・名店をめぐるガイド

街歩きの名所として注目が集まる堺市の中でも「歴史」「ものづくり」「名店」の魅力が凝縮された旧堺エリア。500年以上前から商人たちが自ら交易を行い、戦国から江戸〜明治〜平成に至る歴史上の「舞台」に度々登場し、その多くは現存しています。旧堺の歴史やものづくりの名所・名店など、堺の偉大な財産を身近に親しんでもらうために、ガイドブック『堺を歩けば。』を発刊しました。

1 南北3㎞、東西1㎞の細長いエリアを4分割して紹介。

→旧堺の真ん中を明治44年(1911)に開業した阪堺線が走っています。北端の「高須神社」から南端の「御陵前」電停まで南北約3㎞。御堂筋線の淀屋橋〜なんば、銀座線の三越前〜新橋と同サイズの街を歩いて楽しめるように4分割しました。4エリアは北から「最も原型に近い堺」「北の寺町と堺刃物の拠点」「摂津と和泉の境目で商業の中心」「利休の影響が色濃く残る街」……と性格もそれぞれ異なっていて、何度も訪れたくなる要素にあふれています。

 

2 名所解説は、ボランティア観光ガイドの第一人者の「あの人」。

→いま堺の観光が盛り上がっているのは、ボランティアガイドがあちこちで活躍しているから。その組織「NPO法人堺観光ボランティア協会」は200人以上のガイドを抱える大所帯で、理事長の川上浩さんは「名所のエピソードが豊富で飽きない」「つい、質問したくなる」と全国区の人気者です。その川上理事長にまる4日間を費やして27の名所を案内してもらい、現場で話してくれた川上さんならではの視点に基づいた解説(川上浩の目)を随所に掲載しています。

 

3 世界に誇る堺の名店や、堺ならではの「新旧融合」の名所も数々掲載。

→千利休が10歳の時に創業、芥子(けし)餅で有名な[本家小嶋]は500年、「くるみ餅」でおなじみ、秀吉が命名したと伝えられる[かん袋]は約700年と、京都ですら比肩できない時間を生きる名店ですが、敷居は低く、一般のお客さん相手の気軽な店です。そして、中国政府から「ご飯の炊き方」の指導で招聘されている名人・村嶋孟さんの[銀シャリ屋ゲコ亭]、魚好きが全国からやって来る[いわし舟]、おでんの人気店[たこ吉]などの名店が目白押し。

また、明治期に造られた紡績工場を、写真家の小野晃蔵さんがイベントもできるスタジオにした[スピニング・ミル]や、堺出身の間宮吉彦さんが設計した町家改造のカフェ&ゲストハウス[サカイノマ]なども詳しく紹介しています。

 

4 表紙や記事、デザインに雑誌で活躍の人気スタッフ+地元スタッフを起用。

→1992年にMeets Regionalの表紙でデビューし、2008年から『月刊島民』の表紙を描き続けている画家・イラストレーターの奈路道程(なろ・みちのり)を表紙に起用。デザインは同じ『月刊島民』の山﨑慎太郎です。

名所取材は京都のお寺などの記事で定評のある杉本恭子。店取材は『1泊5食』(京阪神エルマガジン社)などの著書もある曽束政昭に加え、堺在住の松永友美、藤木達三が「地元の人間でしか書けない」店の魅力を、堺まつりのプロデューサーの堀埜浩二と東京の柴口育子(やすこ)が「よそ者がつい通ってしまう堺のいい店」について執筆。また、『有次と庖丁』(新潮社)の江弘毅が、堺の庖丁づくり独特の「分業ネットワーク」について寄稿しています。

写真は内池秀人と川隅知明の2人をはじめ、旧堺のライブ感をうまく切り取ってくれました。