2021.01.05
再封鎖零週目
再ロックダウンまでの「足止め喰らい日記」
【シン新コロナは軽々と防御線を越えてきた】
昨年11月の半ばくらいからかな。日本の友人、知人たちからちょっと深刻なトーンのメールやメッセージが届くようになりました。はじめは訝しかったの。どうしたんだろう今ごろ? とか。確かに秋以降、感染者死者ともに右肩あがり天下の険だったので、みんな心配してくれてんだろうなくらいに考えていた。
もちろん、それが
2020年3月からの100日ロックダウンの後も一度だって地下鉄は使っていないし大嫌いなマスクもつけてる。手洗い嗽は欠かさない。人を招き招かれも謝絶したまま。近所の顔見知りとソーシャルディスタンスに気をつけながら道端で短い立ち話するだけ。ハグなしキスなしライフはちょっと味気ない。そうそうツレはZoomをはじめたよ。——みたいな。
それがぜんぜん「へいちゃら」なんかじゃないと知ったのはクリスマス前。人々を蝕むウィルスが新コロナから新たなシン新コロナに入れ替わったころでした。シン新コロナ、ヤバすぎた。
ロンドンでわたしが暮らすエリアは前の封鎖時は優等生でした。みんながそれなりに節度を持って日々を送っていたし、コミュニティが濃密で相互扶助の土壌があったことが理由でしょう。ローカルのショップで必要なものが何でも楽々手に入ったのでスーパーマーケットに行進する必要も、生活圏外に買い出しに出かける必要もなかった。
ところがです。それがいまや英国のなかでも最も感染率の高い街になってしまった。みんなさほど気を抜いていたわけじゃない。はず。近所の公園で数回レイヴはあったけど、ロンドンの中心部で観察されたような(報道映像で知ってるだけですが)公道に溢れて酒飲んでウェ~イ! みたいな風景は地元じゃついぞ見たことなかった。なのに感染赤丸急上昇。
これが何を意味するかというと即ちシン新コロナの感染力が段違に強いということにほかなりません。それだけじゃないにせよ。ともあれ、わたしたちはわたしたちのやりかたが効果的だと自信を持っていた。まさかこんどの敵が軽々とその防御線を超えてくるなんて予想外でした。