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入江敦彦さんの新連載が始まります!

2013年6月12日 水曜日

今月から、140Bのホームページで、エッセイスト/フリーライターの入江敦彦さんの新連載「喰いしん坊漫才」が始まります!

実は今まで入江さんと直接お仕事する機会をずっと探っていました。入江さんは言わずと知れた「生粋の京都人」。『イケズの構造』をはじめとする京都人に対する深い考察だけでなく、『京都人だけが食べている』など、京都の食文化についての造詣の深さにも定評があります。そんな入江さんに、京言葉で「喰う」ことについて久しぶりに語ってもらいます。

このWEB連載では、個別のお店や料理についてではなく、入江さんの考える「食文化」全般についての概論のようなものを展開。京都に留まらず、東京や欧米の食にも触れていく予定です。これまでからの入江ファンの読者はもちろん、入江さんの文章を初めて読む!という方まで、楽しんで頂けると思います。どうぞお楽しみに!

いりえ・あつひこ  1961年京都市上京区の西陣に生まれる。多摩美術大学染織デザイン科卒業。ロンドン在住。エッセイスト。『京都人だけが知っている』シリーズ、『京都人だけが食べている』シリーズ、『KYOのお言葉』『秘密の京都』『秘密のロンドン』など京都、英国に関する著作が多数ある。現在連載中の「本の雑誌」での書評コラム(ベストセラー温故知新)が話題に。

【新刊情報】『大阪古地図パラダイス』発売!

2013年6月6日 木曜日

『大阪古地図パラダイス』

 

定価:1,900円+税
判型: A5判
頁数:224ページ/カラー96ページ・モノクロ128ページ
著者: 本渡 章
発刊:2013年6月22日

140Bの待望の新刊は、大阪の古地図がテーマです。昨年、ナカノシマ大学において5回にわたって開催し、いずれも満員御礼を記録した大人気講座、本渡章さんの「古地図で読み解く大阪の歴史」が1冊の本になりました。タイトルのとおり、見れば見るほど楽しい古地図の世界を、パラダイスに見立ててご案内しようという遊び心たっぷりの趣向です。

講座の際に資料として配付した古地図はもちろんのこと、その他の古地図もカラーで多数収録。江戸時代から明治〜大正と、章ごとに時代が移り変わっていくため、どのように古地図が変化していったのかもよくわかります。地図に何が書かれているのかを説明するだけではなく、当時の出版文化の状況や時代背景などを絡めながら、どのように見れば(あるいは考えれば)古地図を楽しめるのか、たくさん地図を見てきた本渡さんならではの視点についてあれこれ解説してくださっています。

大阪だけでなく、京都や江戸の古地図もあり、三都の古地図を見比べる楽しみも。さらに、鳥瞰図の大家・吉田初三郎が描いた「大阪府鳥瞰図」が付録に付いてくる豪華バージョン。ナカノシマ大学を受講した人はもちろん、そうでない人も古地図の入門編として楽しめる1冊です。

●本書に収録した主な地図

【大阪】「冷泉・円融・花山 右三帝之御宇 難波古絵図」「浪華往古図」「辰歳増補大阪図」「増修大坂指掌図」「新板大坂之図」「大阪市街図附人力車賃金表」「大阪遊覧案内地図」「帝国大阪細見図」「電車明細・大阪案内図」「新撰増補大坂大絵図」「グレート大阪市全図」「天保新改摂州大阪全図」

【京都】「花洛往古図」「新撰増補京絵図」「京都名所案内記図」

【江戸】「長禄年中御江戸古絵図」「新改御江戸絵図」「名所細見東京全図」

…and more!

 

ウェブマガジン「住ムフムラボ」開始!

2013年5月13日 月曜日

今話題、「グランフロント大阪」のナレッジキャピタル4階にできた、積水ハウスによる新しい暮らしのショールーム「住ムフムラボ」。そのホームページで展開されているウェブマガジンの編集を、140Bで行っています。

「住ムフムラボ」とは、私たちのくらしにとって大切な「家族」「いごこち」「いきかた」という3つの視点から、自分らしい豊かなくらしについて考えてみようというもの。そのヒントを教えてくれるのが、ホームページ内にある、さまざまな書き手によるコラムです。では、どんなコラムがあるのか、ご紹介しましょう。

家族のかたち

かつて高度成長期に高らかに謳われたような理想の〝明るい〟住まい像−お父さんは会社、お母さんは専業主婦、子ども2人の4人家族−という形は今、急激に変化しています。しかし、人はどんな形態であれ「家族」を欲するもの。京都を拠点に活躍するライターと編集者が新しい家族の「カタチ」についてレポートします。

「家が職場、職場が家」三島邦弘(ミシマ社代表 編集者)

「劇的進行中〜“夫婦の家”から“家族の家”へ」近藤雄生(ライター)

「動物という家族」小林明子(ライター)

 

いごこちのかたち

住まいはその大小や新旧、場所的に便利不便に関係なく「居心地」が良くないと、その場所に少なくとも毎日10時間以上過ごしたり、そこに帰ろうという気になったりはしません。「居心地の良さ」の必要十分条件とは何か。仕事にも生活にも「達人」と呼ばれる2人の書き手が、解きほぐすように解き明かしていきます。

「平川克美の“住めば都落ち”」平川克美(立教大学大学院特任教授)

「(あまり)病気を気にしない暮らし」仲野徹(大阪大学大学院医学系研究科教授)

 

いきかたのかたち

住まいは住む人の「生き方の反映」でもあります。部屋の間取りや採光、キッチンの大きさ。これらは住む人の「趣味」や「気分」、「優先順位」によって大きく変わります。「生きかた」を住まいに上手く取り込み、仕事に遊びに「愉快な空気」を振りまいている書き手たちが「上機嫌に生きる空間づくり」について執筆します。

「スポーツ、観るする」平尾 剛(神戸親和女子大学講師)

「ぼくが農家になった訳」橘 真(甲南醸造所 倭文土井農園経営)

「絵を飾る人のキモチ」橋爪節也(大阪大学総合学術博物館館長)

「わが家の愛しい残像」平野愛(写真家)

「街的わが家〜アート・音楽・グルメ」江 弘毅(編集者)

 

というわけで、かなりの豪華メンバーです!

現在、すべてのコラムで第1回目が読めます。今後、随時更新されますので、楽しみにしておいてください。

 

『Wao! Yao! 八尾の入り口』増刷のお知らせ

2013年4月16日 火曜日

八尾市魅力満載BOOK『Wao! Yao! 八尾の入り口』を発売したのは3月の16日。「初版12,000部はスゴい数だけど、いつか完売すればいいな」と正直、思っていました。

紀伊國屋書店本町店にて。
「八尾っ子」のスタッフ自作POPがシブい!

ところが八尾市民はじめ全国津々浦々(ひょっとしたら全世界?)の「八尾好き」の熱いご支持をいただき、1カ月後の本日、増刷5,000部をお届けすることができました。近鉄八尾駅前だけで、3,000部ほど売れているようです。

昨年春から1年がかりで、いろんな書き手やカメラマン、イラストレーターが取材に訪れましたが、みな口をそろえて「ええ街でした」「オモロいとこやった」と話していたのが印象的です。陰になり日向になりこの本づくりを支えてくれた八尾市の方々の対応がまた実に早く、かつフレンドリーだったことも実にラッキーでした。

そして20代から60代まで、地元・八尾に住むさまざまなスペシャリスト(歴史、自然、祭り、郷土料理etc.)の方たちも執筆と編集に関わっていただきました。観光や買い物のガイドブックとはひと味もふた味も違う部分は、八尾の人たちの「長年培った地元愛」あっての賜物です。

行けば行くほど、知れば知るほど、「八尾」という土地の豊かさが実感できたので編集の日々は実に楽しいものでした。編集後記にも書きましたが、この街には人を「機嫌ようさせる」磁力が潜んでいるのかもしれません。

あなたがこの本を持って八尾を訪れた時には、「八尾の人と話をする」こともぜひ、楽しみの一つに入れておいてください。

 

中島岳志さんを招いて、トークショー第2弾!

2013年4月16日 火曜日

久坂部羊さん『ブラック・ジャックは遠かった』の発売記念イベントのラストは、北海道大学准教授で政治学者の中島岳志さん。中島さんは大阪のご出身。中之島からもほど近い場所にご実家があったそうで、阪大病院や大学のキャンパスがあったことも、よく覚えておられました。

大阪人のお二人の対談とあって、さぞ「ふらふら」トークに花が咲くことと思いきや、ちょうど対談当日の朝日新聞朝刊に、中島さんのインタビュー記事が掲載されたこともあってか、2人のトークは中国やインドの政治思想の問題へと発展。「政治というリアルな問題を扱いながらも、人間の内面を表現したい」との中島さんの発言から、「フィクションを描くことによって、現実以上に現実的なことを表すのが小説なんです」(久坂部さん)と、表現をめぐる考察も。この日が初対面とは思えないほど、対話は深まっていったのでした。

後半には(ようやく?)『ブラック・ジャックは遠かった』の内容に合わせて、中之島での思い出も。小学生の時に1万円札の図柄が聖徳太子から福沢諭吉に変わったのをきっかけに、福沢諭吉について調べてみたという中島さん。福沢が中之島の対岸で生まれていたことを知り、石碑のあるその場所を訪れ、壁新聞に書いたのだそうだ。「阪大の医学部や阪大病院があったのも覚えています。建物が古くて、ちょっと怖かったですね(笑)」。

また、「後期群集墳」と呼ばれる時代の古墳を訪ねるのが小さい頃からお好きだったという話もあり、春野恵子さんに続いて、「ちょっと変わり者」同士の会話に、集まった人たちからは大きな笑いが。政治思想の話題からカンニングまで、予測不能の広がりを見せたトークショーとなりました!

トーク終了後に行われたサイン会には、本を買って下さった人たちの行列が。一人ずつ、話ながら丁寧にサインをする久坂部さん。集まって下さった方々、そして中島さん、久坂部さん、どうもありがとうございます。

 

 

『ブラック・ジャックは遠かった』の書評掲載!

2013年4月10日 水曜日

4月1日に発売された週刊現代に、久坂部羊さんの『ブラック・ジャックは遠かった』の書評が掲載されました。新しい号が発売されたので、こちらでもご紹介します!

この書評は、編集部が選んだ本について、評者を指定して書いてもらうというものです(先日は江弘毅が平松洋子さんの本を評していました)。『ブラック・ジャックは遠かった』の書評を書いてくださったのは、映画監督の大森一樹さん。医学生が登場する「ヒポクラテスたち」などの作品で知られ、ご自身も京都府立医大卒業の元医大生です。

「真面目なだけの人間、不真面目なだけの人間などいるのだろうか。もしいたとしても、そのどちらも医者としては適格でないと考えるのは、どうやら著者も、私と同じのようだ」

勉強だけでなく、遊んだり、悩んだり、さまざまな経験を青春時代にしなければ、医者になってからの厳しい現実には立ち向かえないという久坂部さんの意見に、大森さんも共感しておられます。

反面、やっぱり今の学生にはなじまないだろうと、大阪芸術大学で教鞭をとる立場としての本音も。

「そんな話は繊細な学生を不安にさせるし、大胆な学生が感化されなどしたら収拾がつかないことになりかねないというのが、今の大学生の現実である」

 

それらも踏まえて、こういったアホな医学生の話も語り継がれてほしいと大森さん。ご自身の過去、そして現在に則しての書評をいただき、どうもありがとうございます!

『ブラック・ジャックは遠かった』発売記念イベントを開催!

2013年3月22日 金曜日

久坂部羊さんの『ブラックジャックは遠かった』発売を記念して、ナカノシマ大学のイベントを開催。その模様を写真などで少しふり返ってみましょう。

トークショー第1弾は、

浪曲師の春野恵子さんと学生時代の「ふらふら」トーク。

トークショー第1弾は、3月12日、堂島川の河川敷にある中之島バンクスのカフェで開催。 本のサブタイトル「阪大医学生ふらふら青春記」にちなんで、「あの頃、ふらふらしてました(苦笑)」と題して行われたトークショーのゲストは、浪曲師の春野恵子さん。英語の浪曲にチャレンジするなど、注目を集める恵子さんは、東京大学教育学部を卒業後、タレント活動を経て浪曲師になったという経歴の持ち主。学生時代の話を中心に、他ではなかなか聞けない「ふらふら」トークで盛り上がりました。

大相撲好きの春野さんの、朝稽古を見てから登校したという女子高生時代のエピソードや、強烈なファッションセンスで周囲を驚かせていたという久坂部さんのお話など、思わず驚く話の数々に会場は終始大笑い。実はどちらも「一夜にして(なんの根拠もなく)自分が将来進むべき道を決めた」という共通点があることがトークの中で発覚。ちょっと変わった似たもの同士であることがわかったことで、とても打ち解けた雰囲気でトークが進んでいきました。

イベントの後、恵子さんがパーソナリティをつとめるラジオ番組に久坂部さんがゲスト出演されるなど、すっかり意気投合したご様子。お二人でイベントに登場するのは初めてだったのですが、ばっちりのキャスティングだったようで、こちらとしても嬉しい限りでした。※イベントの様子は月刊島民4月1日号でも紹介されます。

【新刊情報】『Wao! Yao! 八尾の入り口』発売しました!

2013年3月18日 月曜日

140Bの新刊は、大阪府八尾市の「史上最強」ガイドブックです!

『Wao! Yao! 八尾の入口』

定価:880円(税込)
判型: 変形B5判
頁数:132ページ/オールカラー
編者: 八尾市魅力満載BOOK制作委員会
協力:八尾市 発行:株式会社140B
発刊:2013年3月16日

 

「八尾市は人口約27万人、大阪・中河内の衛星都市」というデータ的概念を大きく超えた(はみ出した)「大きさ、深さ、多彩さ、そしておもしろさ」をどのようにして伝えようか…とあれやこれや試行錯誤しながら現場に何度も足を運び、編集した1冊です。

ええネタが多すぎてホンマに困りました。たぶん500ページでもぜんぜんおかしくない内容ですが、それを128ページにぎゅぎゅっと凝縮させるのは大変でした。ホンマに贅沢な1冊だと思います。

何せ書き手がスゴい。旭堂南海(戦場)、瀧浪貞子(道鏡)、釈徹宗(寺内町)、橋爪節也(今東光)、安田謙一(河内音頭)、氏原英明(八尾高)、曽束政昭(名店)、きむあつこ(地元店)、ハンジリョオ(商店街マンガ)、堀井美紀子(郷土料理)、牧江良祐(高安の自然)、若狭健作(地場産業)、綱本武雄(地場産業イラスト)、中辻えり子(祭)など、全国どの出版物に登場してもおかしくないスタッフに芸を発揮してもらいました。

内池秀人、川隅知明。2人の名人カメラマンによる写真や、山﨑慎太郎による統一感のあるデザインもお楽しみの一つ。そして特別付録の、マップデザイン齋藤直己による「八尾の入り口MAP」は全取材先を掲載した便利な地図で、初めての人にも「八尾」という土地が分かるスペシャルなオマケです。

どのスタッフも「機嫌よう」仕事をしてくれたのが印象的ですが、それはきっと、太古から八尾に流れている「気」が人を上機嫌にさせるのではないかと勝手に思っています。高安山の麓にも上にもあれだけのお墓がある。そのココロは「死んだらええ気の流れる場所で、大阪の街や海を眺めて上機嫌に暮らしたい」ということではないかと。

この本の実現を支えてくれた八尾市魅力満載BOOK制作委員会や八尾市役所の方々、そして極上ネタを届けてくれた八尾に住む有名無名の応援団の皆さんの存在も、「機嫌よう」を後押ししてくれました。この場を借りて心から感謝申し上げます。

八尾の街、高安山との付き合いは、どうやら長く続きそうです。そういった意味も全部含めて、この本は私たち編集者にとって文字どおりの「八尾の入り口」となりました。

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いよいよ!久坂部羊さんと春野恵子さんのトークショー

2013年3月7日 木曜日


いよいよ来週火曜日、新刊『ブラック・ジャックは遠かった』の発売記念イベントの第1弾となる、春野恵子さんとのトークショーです。ナカノシマ大学などイベントはよくやっているわけですが、やはり自社出版物のイベントとなると格別です。言ってみればお祭りみたいなものですから。

それもあって、3月4日(月)に難波の絵本カフェ「holoholo」で行われた春野恵子さんの浪曲を聴きに、久坂部さんと一緒に行ってきました。「カフェde演芸」というタイトルで、初心者の方にも親しみやすいようにと企画されたもの。背広のおじさんや女性3人組など、なかなかおもしろい客層で、会場のカフェは満員でした。

この日は講談とセットで、上方講談師の旭堂南青 がトップバッター。「左甚五郎」に続いて舞台に上がった恵子さんの演目は「番町皿屋敷」でした。ちなみに言っておくと、「春野」というのは亭号といって、落語家の「笑福亭」とか「桂」みたいなものなので、恵子さんと呼ぶのが自然で、特別に親しいからではありません。

旗本・青山播磨と腰元のお菊の身分違いの恋を題材にしたもので、お家に代々伝わる家宝のお皿を、お菊は播磨の気持ちを割ってしまい…という悲恋の物語です。声はもちろん顔や視線の強さまで演じ分ける恵子さんの姿に、久坂部さんは圧倒されていました。20人もみっしり満員となるカフェの店内は、一気に濃密な空気に。わたしたちが座っているすぐ目の前に恵子さんがおられるため、迫力に押されるような感覚に。

終演後、「いや、目の力の強さに圧倒されたわ…」ともらした久坂部さん。浪曲鑑賞は2回目とのことでしたが、その魅力を存分に味わっておられたご様子。お客さんが帰られたあと、3月12日のことで軽く打ち合わせ。『ブラック・ジャックは遠かった』の感想と共に、学生時代の話をお二人にふり返ってもらう予定です。医学部在学中から小説家を目指していたという久坂部さんですが、恵子さんも「時代劇と相撲が好きで、相撲界に入り込むために東大教育学部に入った」というなかなかの異色の経歴の持ち主。このトーク、かなり盛り上がりそうです。

さらに、「せっかくだし、浪曲の魅力についても聞きたい。わたしは小説、恵子さんは浪曲と、一生をかけて極めたいと思えるものを見つけられたという意味では共通していますよね」と久坂部さん。本の話や学生時代の思い出だけでなく、さらに展開しそうです。久坂部さんのファンや月刊島民読者はもちろん、春野恵子さんファンにもきっと楽しんでいただけるはず。どうぞお越し下さい!

☆お申し込みはナカノシマ大学のホームページからどうぞ。

 

 

久坂部羊さんの「直筆マップ」

2013年2月26日 火曜日

発売されたばかりの新刊『ブラック・ジャックは遠かった』の「おまけ」について少し。

本を開いて初めの方、「まえがき」と「目次」の後に、手書きの地図が収録されています。これ、実は著者の久坂部羊さんにお願いして描いてもらった、直筆の中之島マップなのです。1970年代から1980年代にかけて、久坂部さんが阪大医学部に通っていた頃によく行った店や思い出のある場所などが描き込まれており、本の中に登場する話と連動しています。


阪大医学部や阪大病院など今となってはもう中之島にはなくなっている建物も多く、「堂島川を挟んで医学部と病院が向き合っていた」と言っても、当時を知らない読者にとってはなかなか想像できません。そこで、少しでもこの時代のことを頭に思い浮かべてもらえるようにと、この地図を入れることにしたのです。

本を読んでもらえばわかるとおり、久坂部さんは絵がお好きで、卒業アルバムの表紙画を手がけるほどの腕前。難易度の高いお願いかと思いきや、意外にあっさりOKしてくださいました。そして、出来上がってみるとこのクオリティ! マンガ風の笑えるところもあり、見ごたえがあります。本と一緒に楽しんでください。そして、ぜひ中之島を歩いてみて下さい。

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