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【イベント】『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』刊行記念『水間鉄道貸切車両でゆく車庫見学の旅』

2020年1月24日 金曜日

『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』刊行記念イベント
水間鉄道貸切車両でゆく車庫見学の旅

140Bの新刊、田中輝美・著『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』(2月17日発売)刊行を記念して、著者の田中輝美さんと一緒に大阪府貝塚市を走る水間鉄道に乗って、車庫見学を行うツアーを開催します。

水間鉄道の車両を貸し切り、貝塚駅を出発し、駅舎が登録有形文化財に指定されている終点の水間観音駅へ向かいます。駅に隣接する車庫には、休車中の7003-7103号車が留置されています。これはもともと東急電鉄の車両でしたが、外観は原型に近い状態です。ちなみに東急時代には先頭車両でした。

なお、2月20日(木)〜29日(土)の間、水間鉄道では書籍の刊行を記念したヘッドマーク車両が運行予定(※運休日あり)。こちらもぜひご注目ください。

●スケジュール
2月24日(月・祝)
13:00 水間鉄道貝塚駅集合
13:15 貝塚駅出発
13:30 水間観音駅到着~車庫見学
14:37 水間観音駅出発
14:52 貝塚駅到着・自由解散

※車庫見学後、指定の列車以外でお帰りいただいても構いません。その場合の運賃はご自身でお支払いください。

●参加方法

1.TSUTAYA貝塚26号線店にて『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』を購入 ご購入の際、イベント参加の旨を店舗スタッフまでお伝えください(先着30名様前後)。
参加お一人につき1冊のご購入が必要です。なお、ご家族など複数名で参加希望の場合は追加1名につき1,000円の参加費をいただきます。
お問い合わせ☎ 072-436-8488(TSUTAYA貝塚26号線店)

2.株式会社140Bのwebサイトより応募 株式会社140Bのwebサイト内のお問い合わせフォームより、「2/24イベント参加」を選択し、必要事項を記入して、お申し込みください(先着30名様前後)。
URL|https://140b.jp/mailform
参加費|1,000円(往復の運賃込み・当日支払い)
お問い合わせ☎ 06-6484-9677(株式会社140B)

※お申込み後のキャンセルは原則不可とさせていただきます。
※悪天候などで中止になる場合は、前日までにご連絡致します。
※イベント中の事故等については主催者は一切責任を負いません。

【新刊情報】『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』

2020年1月23日 木曜日

『すごいぞ!関西ローカル鉄道物語』

著者:田中 輝美
定価:1,800円+税
判型:A5判・並製
頁数:224ページ
発刊:2020年2月17日

 

 

ローカルジャーナリストの著者ならではの視点と愛情で、
全国のローカル鉄道のモデルにもなる
関西ローカル私鉄11社の最前線をレポート!

 

私鉄王国と呼ばれる関西には、いわゆる5大私鉄にとどまらない魅力的な個性を放つローカル私鉄が数多くあります。都市交通網の中で有機的に機能するものもあれば、観光路線としての性格が強いもの、あるいは「地元の足」として地域と共に歴史を重ねてきたものなど、近年の鉄道ブームの中で、沿線住民以外の「ファン」も増えつつあります。

一方で、人口減少や都市部への集中、景気の低迷などの背景は、鉄道各社にとっては頭を悩ませる問題です。特に路線規模の小さいローカル鉄道にとっては深刻で、路線の存廃についての議論は全国各地で巻き起こっており、関西でも例外ではありません。

しかし、そうした逆風の中でも、工夫とアイデアで活路を見出し、あの手この手で乗客の確保に努めている鉄道もまた多く、イベントやグッズなどわかりやすい形もあれば、インフラ整備やネットワーク構築といった経営に関わるものまで、まさにあの手この手。

本書は、沿線の地域や住民と共に未来を切り拓こうとする鉄道各社の奮闘ぶりを伝えると共に、車両の紹介や沿線風景などの旅情も感じられる、新しい鉄道ガイドです。 

本書で紹介する関西ローカル鉄道 11の物語

【大 阪】 阪堺電車 水間鉄道
【和歌山】 紀州鉄道 和歌山電鐵
【滋 賀】 近江鉄道 信楽高原鐵道
【兵 庫】 北条鉄道 神戸電鉄
【京 都】 叡山電車 京都丹後鉄道 京福電気鉄道

 


著者プロフィール
田中 輝美(たなか・てるみ)


島根県浜田市生まれ。大阪大学文学部卒。島根県の地方紙・山陰中央新報の記者を経て、フリーのローカルジャーナリストとして島根県に暮らしながら、地域のニュースを記録・発信。JR完全乗車を達成した「乗り鉄」の顔も持ち、『ローカル鉄道という希望』(河出書房新社・2016年)で第42回交通図書賞奨励賞を受賞。その他に『関係人口をつくる』(木楽舎・2017年)などの著書がある。2017年、大阪大学人間科学研究科修了。

『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』週刊朝日で紹介されました!!

2019年12月5日 木曜日

12月3日(火)発売の週刊朝日で、『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』の著者、井上ミノルさんが「書いた人」コーナーで紹介されました!

発売日に勇んで本屋に行き、「週刊朝日、週刊朝日・・・」と連呼しながら水着のグラビア女子か、芸能人の表紙の雑誌ばかりを探していたところ全然見つからず・・・。ひょっこり、かわいい子猫の写真が目に入り手に取ると、なんと『週刊朝日』の文字が。今週は丸ごと一冊猫号だそうです(あっ、ミノルさんは猫とは関係ありません!)。

それで気になる内容は、女系家族で自身の子どもも女の子というミノルさんが“実家のお墓をどうするか”を考え、クルーザーに乗船し散骨の現場に立ち会ったり、山奥の大型霊園を見学したり、遺骨を仏像の胎内に納めるお骨仏を取材したり、キラキラ感あふれる最新の納骨堂に行ったり・・・。そんな取材時の裏話が満載です。

インタビュアーは、親から受け継いだ一軒家を葬儀会館として貸し出したりして、今の葬儀事情をまとめた『お弔いの現場人』を刊行された作家の朝山実さんです。「あなたもミノル? 僕も実です」と、最初からダブル“みのる”で話が盛り上がり、ミノルさんもついつい本では書けなかった本音がポロポロと。。ぜひ、ご覧くださいませ~。

 

拝啓・古地図サロンから⑰

2019年12月4日 水曜日

2019年11月29日・本渡章より、これをお読みのみなさまへ。

〈今回の目次〉
 ■新・古地図サロン(11/22)のレポートと次回予告
 ●10/18・11/1|大阪狭山市「大阪古地図から見た狭山」講座レポート
 ●10/28・11/11|朝日カルチャーセンター中之島「天保山ウォーク」レポート
 ●12/14|船場大阪を語る会「大坂三郷から大阪24区まで」講演・予告編
 ●2020年1/15|ナカノシマ大学「古地図で謎解き・なにわ七不思議」講座・予告編
 ●2020年1〜3月|朝日カルチャーセンター中之島「新・古地図地名物語」講座・予告編
 ●2020年3/14|住まいのミュージアム「災害古地図に学ぶもの」講座・予告編
 ●その他(出版関連)

■新・古地図サロンのレポート
開催日:11/22(金) 午後3~6時 大阪ガスビル1階カフェ「feufeu」にて。

当日の天気予報は雨でしたが、3時過ぎからぽつぽつと来場が続き、4時にはテーブルをぐるりと囲む輪ができました。途中で、サロンをいつも応援してくれている「島民」編集部の大迫さん、山國さんのとび入りもあり、船場大阪を語る会の西岡さん、井ノ上さんの参加もあって、今年最後のサロンはなかなかに賑やかでした。マイ虫メガネ持参で古地図を熱心に覗き込む光景もおなじみになりました。

 

今回は、私が子供時代を過ごした港区にちなんだ地図がメインです。江戸時代の地図からはみ出た天保山、明治時代の砲台のある天保山、遊園地がいっぱいある昭和初めの大阪港周辺、港とひとつだった昭和中期の大正区・此花区。それぞれの地図をいっしょに見ながら、お話しました。大阪築港にあった(今もある)高野山は、案外とご存じない方が多いと思います。この話の発端は、空海が遣唐使の船で大阪を出発した時代にまでさかのぼります。築港には天保山誕生にあわせて鎮座した港住吉神社もあり、港の進化に神仏も一役かっていたのです。

港区に載っていた「パラダイス」も目を引いたようで、このエリアが一時期、大阪のエンターテインメントゾーンを形成し、今もその名残があることにも触れました。明治維新以後の近代化を牽引したエリアでもあり、個人的にも思い入れのある港の話を聞いていただけたので、私としては一年の締めくくりができた気分です。その場のみなさんから随時、突っ込みや合いの手の一言も入り、この臨場感は、お互いの距離が近いサロンならではのものだなとあらためて思った次第です。
さて、来年もこのサロンは続きます。3年目に入りますので、新たな趣向として、年代不明の古地図の発行年をみんなでよってたかって推理してみることにしました。とりあえず、下記の★印の明治初期の地図について、いったいほんとのところは明治何年の発行なのか考えてみます。あまり気張らず、気楽に、ああでもないこうでもないというやりとりができればいいなと思います。新しく参加される方は、見るだけ、聞くだけでも、もちろんかまいません。敷居の限りなく低いサロンです。

本日、また参加者の方から寝屋川の水源にまつわる資料など、いただきました。ありがとうございました。最近、いただきものが続いています。こう書くと、何やら催促しているようですが、そういうわけではありませんので、気をつかわず手ぶらでお越しください。
というわけで、2019年の更新はこれで終わりです。次回更新は来年1/24のサロン終了後になります。2020年もよろしくお願いいたします。


今回のサロン古地図
《原図》
・改正摂津大坂図 天保13年(1842)
★改正新版大阪市街新図 明治初期
・大阪港之図 昭和6年(1931)
・近畿遊覧交通略図 昭和10年(1936)
・大阪市案内地図 昭和15年(1940)
・大阪府管内地図 昭和21年(1946)
・此花区詳細図 昭和28年(1953)
・最新大正区詳細図 昭和中期
《冊子》
・大阪港の復興と其の沿革並現勢
(折込地図数点)昭和10年(1935)
《復刻》
・摂州平野大絵図 宝暦13年(1763)

他に復刻版古地図約10点。

★次回は1/24(金)午後3~6時 会場は大阪ガスビル1階カフェにて開催。私のトークは午後4時頃からです。テーマは「明治の大阪地図」を予定しています。
サロン参加は無料(但し、カフェで1オーダーして下さい)。途中参加・退出OK。
★2020年も奇数月の第4金曜に開催します。

【最近の主な古地図活動】

●10/18・11/1の大阪狭山市「大阪古地図から見た狭山」講座レポート
10/18午前10~12時は大阪狭山市公民館にて座学。主に大阪府の明治・大正・昭和初期の地と地質図を見ながら、南河内・狭山地域の地理的個性についてお話しました。ここは摂津・河内・和泉の歴史がまじわる交差点で、地質にも特徴があり、面白いエリアです。ちなみに大阪狭山市は私の現在の地元です。
11/1午前10~12時、国史跡の狭山池周辺(岩室観音・西高野街道・池尻城跡・狭山藩陣屋跡・旧末永博士邸など)を歩きました。アップダウンの多い道でしたが、晴天に恵まれ気もちのいいウォークでした。
大阪狭山市立公民館→ https://www.osakasayama-kouminkan.jp/

●10/28・11/11の朝日カルチャーセンター中之島「天保山ウォーク」レポート
秋と春は街歩き講座です(冬と夏は教室で「古地図地名物語」)。
10/28の10~12時は教室講座。古地図を見ながら大阪港、天保山の変遷をたどる。大阪港は(たぶん)永遠に未完成の港です。その波乱万丈の歴史をお話しました。
11/11午前10~12時半は天保山歩き。築港高野山、港住吉神社、築港レンガ倉庫、中央突堤(ダイヤモンドスポット)、天満屋ビル、商船三井築港ビル、天保山頂上その他。中央突堤の先端からの湾岸の眺望、楽しんでいただけたでしょうか。
お問い合わせは☎06-6222-5222 または「朝日カルチャーセンター中之島」で検索を。

 

●12/14の船場大阪を語る会「」大坂三郷から大阪24区まで」講演・予告編
12/14(土)午後1時30分~4時、愛日会館(大阪メトロ各線・本町駅徒歩5分)にて。「大坂三郷から大阪24区まで-古地図が語る街の過去と未来-」がテーマ。江戸時代の大坂三郷をルーツに、4区→13区→15区→22区→26区→24区へと変貌した150年間の「区」の軌跡(源は人口問題にあり)。船場と関わりの深い東区・南区(現・中央区)の足跡なども。当日参加OK。
問い合わせは船場大阪を語る会まで。同会の事務局は、愛日会館☎06-6204-4100

●2020年1/15のナカノシマ大学「古地図で謎解き・なにわ七不思議」講座・予告編
2020年1/15(水)午後7~8時30分、大阪市中央公会堂にて。とても人間臭いメディアである古地図には、まるで人間みたいにわけのわからない一面を、しばしば見せてくれます。小さな不思議から大きな不思議まで、七つ集めてみました。いつものナカノシマ大学古地図講座とは趣向を変えてお送りする令和版のなにわ七不思議をお楽しみください。参加者全員に古地図グッズ進呈。
ナカノシマ大学の情報→ https://nakanoshima-daigaku.net/

●2020年1~3月の朝日カルチャーセンター中之島「新・古地図地名物語」講座・予告編
大阪24区はそれぞれが独自の区史を持っています。2020年に予定されている都構想をふまえた住民投票で「区」の運命が決まりますが、投票の前に「区」とはいったい何なのか知っておきたいものです。第1回は「区」のルーツ、大坂三郷。第2回は東区(現中央区)。第3回は南区(現中央区)です。
2020年1/24(金)・2/28(金)・3/27(金)午前10時30分~12時。
問い合わせは☎06-6222-5222 または「朝日カルチャーセンター中之島」で検索を。

●2020年3/14の住まいのミュージアム「災害古地図に学ぶもの」講座・予告編
大阪メトロ天六駅にある住まいのミュージアム(暮らしの今昔館)にて開催の「住まいの大阪学」連続講座の第3回に登場します。テーマは「災害」。私の回は3/14「災害古地図に学ぶもの」。古地図に描かれた大阪の災害を通して、災害と向かい合ってきた人々の知恵を読み取りたいと思っています。
住まいのミュージアム(暮らしの今昔館)→ https://www.sumai-machi-net.com/

●その他(出版関連)
☆2006年刊の『大阪名所むかし案内』、2007年刊の『奈良名所むかし案内』(いずれも創元社)を新たにサイズも中身もアップした図典シリーズ(タイトル考慮中)として出版します。とりあえず奈良編が2020年2月頃に出版される予定です。大阪編もその数か月後に出ます。

☆ナカノシマ大学の「大阪24区物語」3回シリーズ講座をもとに書き起こした原稿は、出版元の140B編集部が現在超繁忙期とのことで、刊行は2020年の中頃になる予定です。とはいえ、半年なんて、あっという間。それまではナカノシマ大学の新講座、古地図なにわ七不思議(上記参照)をお楽しみください。

『いっとかなあかん店 京都』重版です!

2019年11月15日 金曜日

昨年11月に発売した、バッキー井上『いっとかなあかん店 京都』が
おかげさまで重版となりました。

京都のお店を掲載したガイドブックの中でも
いわゆる「類書」はなく、極めて異色な本です。

女性誌が京都特集(お寺で紅葉を見て懐石弁当!)に
載せているようなお店は登場しないし、「コストパフォーマンス」みたいな
単語とも無縁です(とは言っても、予約なしで行ける高くない店が多い)。

文章は、店の紹介というより
「そこにいて著者がいかに幸せな時間を過ごしてきたか」
について、様々なエピソードとともに書かれていて……

読者はいつの間にか、湿気や匂いやざわめきや、
隣の客の低い声まで聞こえてくるような、
京都独特の店空間に連れて行かれてしまう。

そして「こんど京都へ行ったら、ここにいたいなぁ」
という気にさせられてしまいます。

どの店も、著者が長い時間をかけて通い、
京都の街をかたちづくる「大事な場所」になったものばかり。

読者のあなたも、時間をかけてゆっくりと
『いっとかなあかん店 京都』そして、掲載している
珠玉のお店たちとお付き合いください。

帯には、バッキー井上のファンであり、酒好きうまいもん好き話好きの
仲野徹先生の、味わい深いコメントが載っています。

……著者の重版に対するコメントは「きつい旅、また始まる」でした。

 

『いっとかなあかん店 京都』

著者/バッキー井上
写真/打田浩一
装画/長友啓典(生前の作品)
デザイン/中村 健(長友啓典の弟子)
判型/A5判
頁数/184ページ(オールカラー)
定価/本体1,500円+税(税込1,650円)
※10月から随時出荷

『堺を歩けば。』3刷となりました!

2019年11月1日 金曜日

中世から現代にかけて、老舗の飲食店も含めた歴史遺産が見事なグラデーションを描いて街のあちこちに息づいている「旧堺」を1冊まるごと取り上げたスーパーガイドブック『堺を歩けば。』は、2017年4月の初版発売以来、おかげさまで3刷、累計15,500部となりました。

増刷にあたって、さまざまな名所やお店の情報をアップデートしているだけでなく、阪堺線大和川電停近くの[SOCIAL GOOD CAFE]など最新のスポットを地図に反映させています。

2019年夏、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録以来、目に見えて観光客が増えた堺ですが、そのシンボルはこの旧市街地。秋冬はとくに、あちこちのお店に美味いものがたくさん登場します。ぜひ『堺を歩けば。』片手に旧市街を歩いてください。

表紙には奈路道程イラスト、ザビエルの「いいね!」シールが貼ってあります!

『堺を歩けば。』
定価:本体815円+税
判型:A5判無線とじ
頁数:128ページ(オールカラー)
第3刷:2019年10月より順次納品
特別協力:川上浩(NPO法人堺観光ボランティア協会理事長)/NPO法人堺者(さかいもん)
協力:堺市/堺区

拝啓・古地図サロンから⑯

2019年10月18日 金曜日

2019年9月29日・本渡章より、これをお読みのみなさまへ。

〈今回の目次〉
 ■新・古地図サロン(9/20)のレポートと次回予告
 ●9/27|朝日カルチャーセンター中之島「古地図地名物語」レポート
 ●10/28・11/11|朝日カルチャーセンター中之島「天保山街歩き」予告編
 ●10/18・11/1|大阪狭山市で講演など・予告編
 ●12/14|船場大阪を語る会で講演・予告編
 ●テレビ大阪「大阪LOVERS」で。
 ●大阪検定に関して
 ●その他(出版関連)

■新・古地図サロンのレポート
開催日:9/20(金)午後3~6時 大阪ガスビル1階カフェ「feufeu」にて。

9月に行われた古地図サロンは、いつもの第4金曜ではなく第3金曜と開催日が変則になりましたが、いつもより来場が増えました。秋はやはり、出歩くにはぴったりの季節なのかもしれません。
今回は2点用意した西区の昭和の地図が注目のマトになりました。そのうちの1点が朝日新聞創刊70周年記念と銘打ち、一軒ずつの店名・社名・ビル名などが記された住宅地図風で、「この店は今もある」「市立大学は当時こんなところにあったのか」「YMCAはこの頃からあった」など、みなさんそれぞれの発見を披露しあって、大いに盛り上がりました。この地図の作成者欄に完全生活研究所と記入されているのも怪しく面白く、いろいろと想像が飛び交いました。

4時からの私のトークは、8月お盆の頃にオンエアされた毎日放送のテレビ番組「NEWSミント」でしゃべった大坂七墓めぐりの話題(特に梅田墓)、近日オンエアのテレビ大阪特番「大阪LOVERS」に情報協力した天王寺の毘沙門池(昭和初期に埋立て)の話題、西区・天王寺区と24区の変遷の話題など。大正14年に人口日本一の大大阪が誕生し、13区の大阪市になった当時の話は、サロンで何度か話していますが、地図が変われば話題の切り口も変わり、何回やってもネタは尽きない感じです。たとえば、なぜ当時の東成区や港区、住吉区はこんなに面積が広いのか。この問いに、みなさんはどう答えます?

この日は、来場の方から珍しい地図を見せていただきました。皇紀二六〇〇年記念の日本分県地図。戦争直前に刊行された分厚く装丁が美しい豪華版。目の保養になりました。他の来場の方からは、昭和35年発行の中学社会科の地図帳を寄贈していただきました。当時の地理情報が満載の貴重な資料です。有効に使わさせていただきます。お二方にはお礼申し上げます。サロンのオープン前から来られた方もあり、最後の終了時刻まで話し込んで帰られた方が多かったです。次回は今年最後の回になります。また、地図で遊びましょう。


今回のサロン古地図

《原図》
・増補大坂図 天明7年(1787)
・大大阪明細地図・大阪毎日新聞社 大正14年(1925)
・大阪市区分地図・地番入天王寺区地図 昭和7年頃(1932頃)
・最新西区地図 昭和8年(1933)
・西区地図・朝日新聞創刊70周年記念 昭和30年頃(1955頃)
・最新大阪電車地図 昭和13年(1938)
《復刻》
・内務省実測地図 明治21年(1888)
《複写》
・大阪ぶらり地図(鳥観図) 昭和38年(1963)

他に復刻版の古地図など約10点。

★次回は11/22(金)午後3~6時 会場は大阪ガスビル1階カフェにて開催。私のトークは午後4時頃からです。テーマは引き続き、大阪の区の変遷。
サロン参加は無料(但し、カフェで1オーダーして下さい)。途中参加・退出OK。
★2020年も奇数月の第4金曜に開催の予定です。

【最近の主な古地図活動】

●9/27の朝日カルチャーセンター中之島「古地図地名物語」レポート

住之江周辺と泉大津市がテーマ。古代の港の住吉津とゆかりの深い住之江エリアは、江戸時代以後は新田開発、近代以後は人工島開発の舞台に。泉大津市は市名のとおり、『土佐日記』にも登場する古くからの港があり、後に阪神工業地帯の一角を占める発展を見せました。なんとなく似ているふたつのエリアです。来年度からの「古地図地名物語」は内容をリニューアルした新シリーズになります。

 

●10/28・11/11の朝日カルチャーセンター中之島「天保山街歩き」予告編

10/28午前は教室講座(古地図を見ながら大阪の港、天保山の変遷をたどる)。11/11午前は現地の街歩き(築港高野山・港住吉神社・天満屋ビル・天保山公園など)。
問い合わせは06-6222-5222 または朝日カルチャーセンター中之島で検索を。

 

 

●10/18・11/1の大阪狭山市で講演など・予告編

10/18午前は大阪狭山市公民館にて座学(古地図入門と街歩きの予習)。11/1午前は街歩きは国史跡の狭山池周辺(西高野街道・池尻城跡・狭山藩陣屋跡など)。

問い合わせは072-366-0700
大阪狭山市立公民館はhttps://www.osakasayama-kouminkan.jp/

 

●12/14 第192回「船場大阪を語る会」で講演・予告編

12/14午後1時30分~4時、愛日会館(大阪メトロ各線・本町駅徒歩5分)にて。「大坂三郷から大阪24区まで古地図が語る街の過去と未来」がテーマ。江戸時代の大坂三郷をルーツに、「区」はどんな変遷をたどってきたのか。船場と関わりの深い東区・南区(現・中央区)の足跡なども。

船場大阪を語る会の事務局は、愛日会館06-6204-4100

 

●テレビ大阪特番「大阪LOVERS」で。

大阪で注目の地価高騰エリア、天王寺区の真法院町の話題をとりあげるコーナーに取材協力。四天王寺近くにあった毘沙門池は、むかし毘沙門天の像が出現したので、この名がつき、昭和の初めに地図から消えた等。(新・古地図サロンのレポート参照)

 

●大阪検定に関して

「大阪検定」第11回試験は12/8実施です。この一年のあいだに刊行された新しい大阪検定公式テキスト『大阪の教科書・ビジュアル入門編』及び『大阪の教科書・上級編』では、私も分担執筆者をつとめました(主な担当分野は地理・文学・大阪ことば)。
「大阪検定」も今年で11年目となり、いろいろとバージョンアップ。これまで以上に門戸を広げて、受験しやすくなっています。
「なにわなんでも大阪検定」に関心のある方はhttps://www.osaka-kentei.jp/

 

 

●その他(刊行予定など)

★★ナカノシマ大学「大阪24区物語」連続講座をもとに書き起こした新刊の原稿ができあがりました。現在、編集作業にとりかかろうとしているところです。刊行にはまだかなり時間がかかります。次のご報告は、しばらく後になると思います。お楽しみに。

★★近刊『カラー版・大阪古地図むかし案内』(創元社)に続いて、旧作書籍のリニューアル復刊が進行中です。今回の復刊は前回に増してデラックスな内容刷新が行われる予定。生まれ変わり企画の詳細のお知らせも、もうしばらくお待ちください。

 

【出版記念イベント】『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓』

2019年9月24日 火曜日

普段、ついつい先送りにしてしまうおうちのお墓問題。
家族のことも、自分のことも笑って話せるうちに一回整理してみませんか。
そんなお墓の話を「墓活」という形で取材し、コミックエッセイ 『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』にまとめた著者・井上ミノルさんの出版記念イベントを下記の日程で開催いたします。
井上さんのお話はもちろん、多彩なゲストをお招きし、現代のお墓事情を解説します。本では書けなかった取材の裏話も・・・。当日は皆様のご疑問なども大歓迎です。
「死んでからでは遅い!?死ぬ前に知っておきたいお墓のお話」ぜひ、ご参加ください。

〈著者プロフィール〉
井上ミノル
イラストレーター&漫画家。神戸市生まれ。2000年にイラストレーターとしてデビュー。生来の国文好きを生かして、2013年にコミックエッセイ『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』を刊行。続いて『もしも真田幸村が中小企業の社長だったなら』『こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』(以上、創元社)などを上梓。専門的で難しいことも、おもしろくてわかりやすいイラストで描くことでは定評がある。好奇心旺盛でお酒好きの二女の母。

イベント情報

◆9月26日(木)
「まんが 墓活 それでどうする、うちの墓」出版記念 死ぬまでに知っておきたいお墓のお話

OPEN 18:30/START 19:30
前売り¥1,800/当日¥2,300(共に飲食代別)
※要1オーダー¥500以上

【会場】
ロフトプラスワン WEST
大阪市中央区宗右衛門町2-3 美松ビル3F
TEL:06-6211-5592

【出演】

井上ミノル(著者)/松澤哲平(終活カウンセラー)/  屋宜明彦(お片付けサービス株式会社スリーマインド 代表取締役)

【お申し込み方法】

前売り券はイープラス、web&店頭&電話予約にて8/30(金)発売開始!
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/3078380001-P0030001
電話予約 : 06-6211-5592(16時~24時)
※ご入場はイープラスチケット→ロフトプラスワンウエストweb→ 店頭&電話予約→当日の順となります。

◆10月5日(土)
『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』刊行記念 井上ミノルさんトークショー

14:00〜15:00

【会場】
ジュンク堂書店大阪本店 3階イベントスペース
大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ
TEL:06-4799-1090

【出演】

井上ミノル(著者)/金山順子(月蔵寺)

【お申し込み方法】

『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』(140B)をお買い上げの上、参加ご希望の方先着30名様に整理券をお渡しします。3階お会計カウンターにてお申しつけください。お電話でのご予約も承ります。TEL:06-4799-1090

◆10月26日(土)
『まんが墓活 それで どうするうちの墓?』140B 発刊記念イベント 井上ミノル × 釈徹宗 トークイベント

OPEN 14:30/START 15:00(17:00終了予定)
2.800円 (内訳:参加費1,480円+『まんが墓活』1,320円 )
※ト-クイベントのみ:2,000円
当日予約の場合は、参加費が500円アップになります。
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)

【会場】
隆祥館書店
大阪市中央区安堂寺町1-3-4 安堂寺Rタワー1F
TEL:06-6788-1023

【出演】

井上ミノル(著者)/釈徹宗(宗教学者)

【お申し込み方法】

隆祥館書店までお電話にてご予約ください。TEL: 06-6768-1023

【新刊情報】『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』

2019年9月20日 金曜日

現代の“お墓事情”をコミックエッセイで徹底解説!!
「いる?いらない?」だけじゃない。「どこに入る、誰と入る?」・・・。
十人十色の墓問題、家族や友だちと笑って話せるうちに相談してみよう!

 

「田舎にお墓がある」「子どもは海外で暮らしている」・・・など、 墓問題はひとひと筋縄では、なかなか解決できません。 最近は「墓じまい」という言葉も耳にするようになりました。 そこで、一般墓地から寺院墓地、最新の納骨堂、散骨や樹木葬、お骨仏など、 さまざまなお墓を体当たりで取材した、井上ミノルの突っ込みどころ満載の “まんが”で詳しく紹介。巻末には、お墓にまつわる法律相談も掲載しています。 就活、婚活、妊活、終活・・・と人生にはいろんな「活」がありますが、 唯一、家族と相談しながらできるのが「墓活」です。 「お墓=めんどくさい!」と思っている老若男女すべてに響く1冊です。ぜひご一読ください。

書名/『まんが 墓活 それでどうする、うちの墓?』
著者/井上ミノル
体裁/A5判 本文128頁(32頁カラー)
定価/本体1,200円+税
発行部数/初版6,000部
発売/2019年9月17日(火)

こちらからもご購入いただけます→ナカノシマ大学書店

『ザ・古墳群〜百舌鳥と古市 全89基』4刷のお知らせ

2019年9月3日 火曜日

2019年7月に世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群。そこにある古墳すべてを紹介したスーパー・ガイドブック『ザ・古墳群~百舌鳥と古市 全89基』は、古墳好きのみなさまのおかげで、8月最終週に4刷3,000部を発行することができました。

初版第1刷を発刊したのは2018年の5月。その後、百舌鳥(堺市)・古市(藤井寺市・羽曳野市)の各地では古墳歩きを楽しむ人向けに多くの道標が設置され、遊歩道の整備も進みました。また古墳好きが立ち寄りたくなるショップやカフェ、レストランなどもさらに増えましたので、それも誌面に反映し、すべてのお店データも更新しました。

また、百舌鳥の仁徳天皇陵古墳やニサンザイ古墳など、近年の発掘調査で更新された情報も反映しています。加えて、応神天皇陵古墳の拝所近くにある[古市陵墓監区事務所]で捺印可能な「御陵印」のことについても触れています。

弊社としては、増刷ごとに最新情報を反映させ、「古墳好き」「百舌鳥・古市ファン」が世の中に1人でも増えてくれるように、この先も多くの人たちと連携して活動を続けたいと思っています。

4刷では、ビニルカバーに前方後円墳型の「大増刷! 祝 世界遺産」の銀のシールを貼り、『ザ・古墳群』ポストカードご案内のしおりを挟んで出荷いたします。書店のみなさま、古墳グッズショップ並びに飲食店のみなさま、ご注文をお待ちしております!

ポストカードは古墳グッズショップやナカノシマ大学書店にて好評発売中!

『ザ・古墳群〜百舌鳥と古市 全89基』
定価:本体1,500円+税
判型:A5判(ビニールカバー装)
頁数:224ページ(オールカラー)
第4刷:2019年8月27日より納品
協力:堺市、堺市博物館、藤井寺市、羽曳野市、 百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議