定価:1,500円+税
判型:A5判ソフトカバー無線とじ
頁数:オールカラー224ページ
著者:江弘毅
イラスト:長友啓典
発刊:2017年3月7日
雑誌『Meets Regional』を創刊し、13年間編集長を務め、独立後も『街場の大阪論』などを記してきた「街的編集者」江弘毅。10冊目の著書は、自らが40年付き合ってきた「大阪の街と店」の中でも「特撰のネタ」のみを紹介する、タイトルそのまんまの本です。
1 「取材」ではなく、自ら客として店と「時間を共有」した足跡が原稿に
「そのうどん屋のおいしいダシは何からとってるかとかは、その店に長く行っててある日、自然にというか、たまたまそういう話になって、大将が話してくれて聞けて、『なるほどなぁ』というのでなければ本当はおいしくない。それが腑に落ちるということなんですよ」(あとがきより)。短時間の取材では聞けない、店で過ごした時間の集積が、すべてのテキストに生きています。
2 世界に自慢できる大阪のスーパー・スタンダードな61店が登場
NYタイムズ「2017年 行くべき世界の場所52」の中で、15位(国内最高)に選ばれた大阪。人気の理由はやはり「食」です。「値段は抑えて味とサービスで勝負する店の創意工夫」は世界中の人が認めていますが、世界のどこに出しても胸を張れる「安くて美味い、値打ちある」店ばかりを紹介しています。
3 表紙(カバー)のお好み焼きを含め、写真の95%は著者自らが撮影
カメラマンが三脚とライトを立てて絵を作り込んで……というのではなく、著者が客として訪れた店で、「自分のために作ってくれている」情景や、料理や酒をいただく寸前に、「うまそやなぁ」の念をこめて撮った写真が満載です。
◎本書に掲載されている店
キタ
大阪一 とり平本店(焼鳥)/樽・金盃(居酒屋)/七福神(串カツ)/バーヒラマツ梅田(バー)/キングオブキングス(バー)/new KOBE 堂島店(しゃぶしゃぶ)/ボンシャンヌ(パン)/アマ・ルール(バスク料理)/黒門さかえ(一品、うどん)/山守屋(洋食)/エルミタージュ(バー)/バー・アルディ(バー)/菱東(うなぎ)/ミチノ・ル・トゥールビヨン(フランス料理)/紫微星(中華)/肴や(立ち飲み)/上川南店(居酒屋)
堂島サンボア(バー)/リーチバー(バー)
鮨ふみ(鮨)/福喜鮨 阪急うめだ本店(鮨)/櫓鮨(鮨)
船場
阿み彦(鰻)/むらさき(鯨)/ルールブルー(フランス料理)/Bar TSUBAME(バー)/吉野寿司(箱寿司)/平岡珈琲店(喫茶)/サル—(スペイン料理)/船場虎島(牛鍋)/うさみ亭マツバヤ(うどん)
ミナミ
バー・ヘミングウェイ(スペインバル)/バー・プレゴ(バー)/ザ・メロディ(音楽バー)/まつりや(ちりとり鍋)/北むら(すき焼き)/キャベツプラザ育(お好み焼き)/大黒(かやくご飯)/はり重カレーショップ(洋食)/道頓堀今井本店(うどん)/たこ政(くわ焼き)/アラビヤコーヒー(喫茶)/重亭(洋食)/千とせ(肉吸い)/しみず(食堂)/一芳亭本店(中華)/鳴門寿司(寿司、一品)/伊吹珈琲店(喫茶)
大阪その他
空 鶴橋総本店(焼肉)/浜藤(てっちり)/串かつだるま通天閣店(串カツ)/美々卯本店(うどんすき)/布施風月(お好み焼き)
白雪温酒場(居酒屋)/岡室酒店直売所(立ち呑み)/桃谷いかやき屋 桃谷本店(いか焼き)/グリルマルヨシ(洋食)/難波屋(鍋)/文の里松寿し(箱寿司)/てらまえ(お好み焼き)/西光園本店(焼肉)
※開催日が4月1日から6日へ変更になりましたので、ご注意ください。







この度、2015年11月小社刊行の
集合は嵐電四条大宮駅。駅の飾りも夏仕様でした。一般の乗客の方もおられるため、目印にナカノシマ大学の校章を活用しました。
ナカノシマ大学用の貸切電車が到着すると、みなさん拍手でお出迎え。おなじみの紫色の電車はやはり映えます。ガイド役を務める黒田一樹さんも乗り込み、発車の15:15を前にさっそくトークがスタート。「発車する時の『グオーッ』という吊りかけ駆動の音を聴いてください」という話を受けて、全員耳を澄ませます。
四条大宮から終点の嵐山までは20分ほど。その間に見える駅や線路の特徴、標識の解説、風景など、黒田さんらしい名調子のガイドに、車内は終始笑い声に包まれていました。アドリブも全開。さすがです。
そして電車は嵐山駅へ到着。あいにくの天気でしたが、雨にけぶる緑の風情もなかなかです。近年、リニューアルされ、足湯ができたり、バルがオープンしたりと楽しい場所に生まれ変わっている嵐山駅。その魅力を味わってもらいたいというのも、今回の講座の目的の一つ。約1時間の自由時間をとり、思い思いに過ごしてもらいました。
それにしても、駅の構内に足湯があるとは。「足湯」と「のりば」の案内表示も、ここが「駅」だと思って見てみると、なんだか笑ってしまいます。
ちなみにこの日は「RANDEN EKI-BEER 2016」というのをやっていて、のりばのすぐ外にビールやフードの屋台がたくさん出ていました。ビールを買って楽しんでいる参加者の方もちらほら。外から見ると、一見、およそ電車の駅には見えないのがすごいですね。
帰りの電車は嵐山駅を満喫した後ということもあって、すっかり和やかな雰囲気に。みなさん(さらに)リラックスして乗っておられました。黒田さんもノリノリで、出来たばかりの『すごいぞ!私鉄王国・関西』の3刷の宣伝も。こちら、水色帯にお色直ししております。
そして、黒田一樹さん、お疲れ様でした。嵐電のみなさんのご協力にも感謝申し上げます。
『濃い味、うす味、街のあじ。』
4月に発売した黒田一樹さんの『すごいぞ!私鉄王国・関西』ですが、おかげさまで早くも3刷が決定しました。ご好評に感謝申し上げます。
なんと貸し切った電車の中で、その電車の魅力をレクチャーするという初めての企画。乗って頂くのは嵐山へと向かう「嵐電」こと京福電車。黒田一樹さんと一緒に、足湯にバルなど、楽しく遊べるスポットに生まれ変わっている嵐山駅へ行きましょう!
関西で鉄道本と言えばこちら。旭屋書店なんばCITYにて、待望の出版記念トークイベントを開催します。題して、「すごいぞ!難波は私鉄王国・関西のゲートウェイ」。すでに書籍を購入している方でも無料で参加できますよ。
『聞き手・西靖、道なき道をおもしろく。』
いずれも、2013年の開業以来グランフロント大阪で毎年開催されている「うめきた未来会議MIQS」にプレゼンターとして登場した人たちで、「お膳立てされたコース」ではない、新しい世界を切り開いてきた人ばかり。共通するのは真剣に取り組んでいても「眉間にシワを寄せて」ではなく、どこか上機嫌さをもって事に当たっているところです。


12/1(火)19:00〜