6月13日
神戸 元町 四興樓

 定期的に土日の昼に食べたなるのが、ここの焼売。豚饅とともに神戸では有名な存在。どちらも玉ねぎの甘い味がウスターソースに合う。おっと、関西では豚饅や焼売をウスターソース(と辛子)で食べる人が多いが、わたしもソース派なのであった。
 そのソースか醤油か、一度この店の人に「どちらがおいしいのか」訊いたことがある。焼売はソースで豚饅は醤油とのこと。また年配の人でソースの人多しとのこと。ウスターソースは高級だったことから、何となくわかる気がする。
 焼売はビールのセットでいえば4ケついて700円。セットのメニューはほかに、むしかしわ、ピータンなどがあるが、この日は焼売をがつんと食べたいのでむしかしわのセットと焼売1人前6ケを注文。
 入口の写真を見て思い出すのが、今はもうないバネ式両開きの赤い扉。豚饅、焼売を出す店にすごく合うと思っていた。

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江弘毅

編集者・著述家。雑誌ミーツリージョナルを立ち上げ、1993〜2005年編集長を務める。
2006年編集出版集団140B創立。著書「有次と包丁」(新潮社〕、「飲み食い世界一の大阪」(ミシマ社)など多数。毎日新聞連載中の「濃い味、うす味、街のあじ。」の単行本化、140Bから7月15日発売。

江弘毅