7月14日
東大阪 近大前 盛華園/てらまえ/鳥寿

 近大のTさんはオリンピックに出場した元水泳選手。現在、学部の事務長であり水泳競技部の副部長。
 そのTさんご案内により近大前の店をはしご。いきなり「春巻き1本だけ食べていきましょ」と『盛華園』へ。Tさん座るや「春巻き1本揚げて」。「塩コショウがええんです」とのこと。むちゃうまくてさっと飲むつもりがビール2本。
 次はお好み焼き。『てらまえ』へ。
 「中学生の時に近大附属の練習に参加し、この店に連れてこられました。店はちっちゃくて、おばちゃんがやってたです」
 「ケチャップがええんですわ。このオムそばにやられて、進学を近大附属に決めましたが、まあオリンピックまで出られたんですから、正解でしたわ。わっはっは」
 なるほどうまいオムそば。練習後の中学生にはたまらんかったろう。客層広しで満員。近大生のアルバイトも板に付いたサービスで高レベル。生ビールいって牛スジとハイボール。また行きたくなる店。
 最終は『鳥寿』。「炭火焼やきとり」「すっぽん料理」、秋田の酒「両関」を看板に出すシプすぎる店。しっかし外へエラい煙を出していてたまらん。焼鳥はでかい。
 見事に3軒、中華、お好み焼き、焼鳥とはしご。アスリートのうまいもん好きは友人に持つべしである。

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江弘毅

編集者・著述家。雑誌ミーツリージョナルを立ち上げ、1993〜2005年編集長を務める。
2006年編集出版集団140B創立。著書「有次と包丁」(新潮社〕、「飲み食い世界一の大阪」(ミシマ社)など多数。毎日新聞連載中の「濃い味、うす味、街のあじ。」の単行本化、140Bから7月15日発売。

江弘毅