8月1日
鶴橋 空

 ここ、鶴橋・下味原あたりも最も大阪的なところだ。
 お好み焼き・鮨の立ち喰い・喫茶店・焼肉・在日コリア世界…。それが大阪だ。
 『空』にはここ20年ぐらい行ってるが、元々の店の向かいや隣の建物やスペースにどんどん店を拡げていってるところに、ものすごい鶴橋を感じる。支店は道頓堀店のみで、やたらと他所に店を出さない姿勢がチェーン店でない。
 今日は鶴橋に用事があって、おっさん2人で前を通ったら行列も4〜5人やったし、「やっぱり食うて帰ろ」となった。
 2軒目だったので、焼きタン、上ミノ、ミノサンド、テッチャンと白のホルモンのみ(タンは白やと思うが、如何か?)。キムチともやし。生中各2、冷酒1で5千円とチョイ。滞在時間40分。
 「さあタクに乗って、これからミナミやなあ」。これが「鶴橋でホルモン」のいつものパターン。その後の方がハシゴで長くなるのも通例。
 どこへ行ったかはまた今度。

記事一覧
江弘毅

編集者・著述家。雑誌ミーツリージョナルを立ち上げ、1993〜2005年編集長を務める。
2006年編集出版集団140B創立。著書「有次と包丁」(新潮社〕、「飲み食い世界一の大阪」(ミシマ社)など多数。毎日新聞連載中の「濃い味、うす味、街のあじ。」の単行本化、140Bから7月15日発売。

江弘毅