6月25日
大阪 ハービスPLAZAENT バルバッコア

 ついに行った、噂のシュラスコ。
 100席以上の大キャパなのに、夜はずっと予約が一杯。で、昼に行く。
 昼は食べ放題と飲み放題でだいたい5千円。どうだろう、というふうに思って入る。
 サラダバーがすごい。ブラジリアン・エスニックなサラダやピクルス、フェジョアーダ、カレーライスまであるし、全然しょぼくない。
 席に着くや大串に刺された肉が回ってくる、ソーセージと鶏の手羽のグリルだ。直感で「いりません」と言う。この一発目が正解だった。高揚感にまかせて始めからトバすと、残念なお知らせになっていたと思う。
 イチボのピッカーニャ、カイノミ、ペッパーステーキ、ガーリックステーキ、そしてまたピッカーニャ。肉は焼肉のギトギト感がなく、それがまたうまい。
 感じの良いスタッフによると「回転が良いので、種類はもちろん焼き加減や食べたいところ、切る薄さなど、その都度言ってください」とのこと。なかなかの街的店的力量が試されるのだ。
 それで行く人にアドバイス。サラダバーではクレソンを大量に持って行くこと、ニンニク、ハラペーニョのピクルスもいい。カイピリーニャはワインよりもここの肉に合う。

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江弘毅

編集者・著述家。雑誌ミーツリージョナルを立ち上げ、1993〜2005年編集長を務める。
2006年編集出版集団140B創立。著書「有次と包丁」(新潮社〕、「飲み食い世界一の大阪」(ミシマ社)など多数。毎日新聞連載中の「濃い味、うす味、街のあじ。」の単行本化、140Bから7月15日発売。

江弘毅