2020.04.12
封鎖二〇日目
Lockdown Day 20 隔離八日目 self quarantine 08 晴れ
階下の馬鹿との戦いの余韻でキーッ! となってあんまし眠れへんかったツレは朝からお疲れモード。睡眠は健康の要。ほんまにかわいそう。肉体疲労があるわけやないので昼寝もでけへんらしい。ほならまあ、カフェインあるけど、こっちにしょーかと一服することにしました。 お抹茶は一人でもいただきますが、たいがいは一緒に楽しみます。おなじテーブルに向かい合って、ささやかな視界のなかに整った、ささやかに美しい世界を共有します。それは日常のコミュニケーションの一部として重要な役目を担ってます。日常の中では存外見つけにくい季節を感じ、芸術を語り、形而上的な問いかけを可能とする貴重なフィールド。
封鎖になってからも楽しんでましたが、自己隔離を始めてからは台所にも立ち入らなようにしていたんでしばらくはおあずけやったのよね。けれど平熱に戻って1週間。看護婦であるツレの義妹さんから屋内接触許可が下りたんで再開です。”お大事”にとったぁったお多福豆の甘納豆(井上甘納豆製菓 さとこの店)を山瀬の斑唐津にぽてっと乗せるだけで生きる悦びみたいなもんが湧いてきますわ。
お茶盌は何ということのない江戸末の瀬戸なんやけど、これ、掌に水を汲んで飲んでいるような感覚があって、のぞが乾いてるときによう使わせてもろてます。夏場には、よう活躍してくれます。
そういえばコロナ対抗策として民間療法的な話がいつ始まるやろと思てましたが「緑茶がええらしい」ゆう話が耳に入ってきてました。緑茶でええならお抹茶はもっとええはず。以前から免疫力を高めるゆうのは聞いてましたんで、ほんまええこと尽くめ。
夜になって咳がではじめる。コンコン止まらへん。あかん! コロナや! 再発や! 死ぬる! と騒いでたらツレがいつもののど飴を掌にのへてくれました。舐めたらたちまち呼吸が楽ちんに。どうやら喉が乾燥していただけみたい。右を向いても左を見てもコロナコロナの世の中なので、ちょっとした変調でも症状やないかと疑心暗鬼になってまうんですな。
情報を集めんのは大切やし、よくよく敵を知る必要はあるけれど集めすぎ、知りすぎも毒になる。ほどほどにしとかなあきません。