2020.05.13
封鎖五一日目
Lockdown Day 51 晴れ。
青紅葉の季節やね。あこなった楓もそら綺麗やけど
が、面白いもんやねえ、こっちの風景のなかで観ると青紅葉も全く印象が異なる。天然に自生してんのは見たことないん庭木として植えられてんのを目にするばかりやけど、気候のせいか秋になっても葉先がちりちり茶色う枯れてしもたりして、あんましちゃんと赤うなる木は
しかし梢の間に間に見え隠れすんのがヴィクトリア時代の街並みやったりすると、そこにジャパニズムを感じることは稀。19世紀末から20世紀初頭にかけて、たくさんの
パリやブダペストで眺めた青紅葉もそうやった。
コロナは中国が感染源やとされていますが、もはや世界中に広がって、アジア全域どころか人類の災害となりました。「武漢ウィルス」とかいう呼び名にこだわったはる人らがいはりますけど、そこに何の意味があんのかよう解りません。そういうひとらはイギリスで観る青紅葉の美しさを理解でけへんにゃろなあ。
食べもんにも、そんなふうに世界に広まって「人類の味」になった美味がようさんありまんな。Teriyaki もそう。普通に英語として通じます。今晩のメインはそんな照り焼きどした。
付け合わせはクレソン。サイドメニューは茄子の焼き浸し。胡瓜、ハム、錦糸卵の春雨中華サラダ。
こっちでは日本食材屋にしか売ってない鰤ですが、コロナ禍で行けへんことを理由にお取り寄せしたんをお醤油と酒、みりんに漬けといてフライパンで焼きました。ほんまに高いわ質もアレやわでしたが、Teriyakiという料理法はそんな素材でも”なんとか”してくれんのが、えらいねえ。かしこいねえ。
調理法に「かしこい」たらゆうのはおかしな形容に聞こえるかもしれまへんな。そやけど、マジな話、儂は【叡智】やと思ってますんで違和感はありません。人類の叡智や。
青紅葉の美しさ、Teriyakiの旨さ同様に、きっとコロナ治療も人類の叡智として共有される日がきます。きっとくるんで焦らず待ちまひょ。