2020.05.23
封鎖六一日目
Lockdown Day 61 晴れときどき曇り。
あ、涼しい! と思ってカーディガンを羽織ると、雲間から射した光が重たいほど暑い。ぎゃっ! とかいいながら上着をベッドに投げ出すと太陽は隠れてまたぞろさぶい。お天気にもて遊ばれてるような一日でした。『太陽と北風』てこんな話どしたな?(←違う)
以前はこういうとき面倒になって、つい脱いだままにしてよう風邪引いたりしてました。が、コロナ検査が手軽でないいまはまだ〝ただの風邪〟でも怖い。くしゃみ3回が「ルル3錠」でなく「2週間自己隔離」やのでけっこう真剣ですわ。こまめに着脱してました。
よくドラマなんかでカーテンを勢いよう開けるとお日様が溢れてくるシーンがありますよね。それは一日の始まりを表現し、ドラマにおいてそういう場面があれば必ず【いい一日】を象徴します。けれど晴れてようが曇ってようが嵐だろうが、いい一日だったかどうかは寝る前まで判断できまへん。
コロナ禍の大きな山を越えたいまの世の中はちょうどそんな感じ。世界は輝いてて、シャットアウトしてたぶんよけい美しくて、休んでたからエネルギーも満タン。飛び出していきたくて仕方がない。そやけど、それがいい一日の保険になるわけやない。
暑いか寒いかわからん。あるいは目まぐるしゅう暑なったり寒なったり繰り返すかしれん。せっかくの光を遮って仕事せんならんかもしれん。
光があると見んですんでた埃や汚れが目立ってくるなってこともありますな。これはええんか悪いんかよう判らんけど不愉快な気持ちにはなります。
外出自粛中に賭け麻雀やってた黒川検事長とか、こっちやったら首相の政治戦略顧問カミングス氏夫婦の旅行(しかも揃ってコロナに罹ってた)とか、明るなったせいで目についてもた埃や汚れの類と申せましょう。
ちなみにカミングスはEU離脱の立役者ですわ。英国始まって以来の愚行は、つまりはそういう奴に先導された結果やったんですよね。日本は日本で国を挙げて眼鏡かけたハウスダストを守ろうとしてたみたいやし、ちゃっちゃと綺麗にしてほしいもんです。
2ヶ月前、この日記を始めた日に載せた写真がうちの定番朝ごはん、パンとジャムとホットチョコレートでした。ほんまに有り難いことに現在でもこのメニューを愉しむことができます。しかしそれは大好きなパン屋のサワードゥやのうて前日にカフェから買ってくるクロワッサン。チョコレートもジャムもどこにでも売ってるナショナルブランドです。
もしかしたら、あと1ヶ月後には清潔な部屋で2ヶ月前の朝ごはんが再現できてるかもしれません。そやけどロックダウン中の血糖値高騰につき甘いもん絶許なコンディションかもしれません。お天気なのに五里霧中。足元見ながら一歩一歩や。