2020.04.19
封鎖二七日目
Lockdown Day 27 曇り
自己隔離終了。2週間、長かった。
あいにくの空模様でしたが、こんなに外出が嬉しかったことはありません。もの書きにとって、ひきこもりの在宅ワークはさほど苦ではありませんが、様々な足枷が付けられているとやはりストレスたまります。ツレなんか一昨日から「あと何時間」「もう何時間……」と、カウントダウンがうるさかったこと。
あいかわらずうちの近所は大変に食料が豊富。お店の前に置かれたデリバリーを見かけ、どっから来ているのかちょっとチェックしてみたら満艦飾的に欧州各地から届いていてEU離脱がやっぱり大間違いやったことを改めて思い知らされます。
国でも家でも隣人との付き合いはほんまに大事。困ったときに頼りになるのは遠くの親族や親友よりも、そばに住んでる人らの小さな助けや情けでっせ。
先日、旦那さんともども陽性反応が出たフリーアナの赤江珠緒さんも似たこと書いてはりましたね。彼女は『笠地蔵方式』と呼んだはった。必需品を玄関に運んできてくれはる方々の大切さ。近隣のコミュニティの重要さ。たとえばおむすびひとつ、牛乳パックや飲料水など、宅配や備蓄だけでは解決しない細々としたものの多いこと!
幸い赤江さんの症状は軽くていらっしゃるようですが、
かくて儂らもこの2週間、ご近所の皆さんに助けてもらいっぱなしでしたが、買い出しの道すがら、ようやくささやかな恩返しができました。―― 誰あろう、なにあろう、レスキューしたのは蛙です。啓蟄からはもうだいぶ経ってるのになにやらいまだに寝ぼけた風情。掌にのっけて近くの運河傍の草叢へと。
この蛙を助けてやれただけでも、自己隔離から解放された意味があったというもんです。