2020.05.14
封鎖五二日目
Lockdown Day 52 晴れときどき曇り。
本日より本格的に緩和開始。今朝届いた新聞にはすでに通勤ラッシュの風景が載ってて、ちょっとぞーおとした。ただ以前と違っていた点はマスク。封鎖直前でもマスクをしているのは少数派やったんが、さすがにほとんどが着用するようになってたこと。
コロナの場合、他人に感染させんゆうのが重要なんで、そのためにはとても役立つアイテムやとようやく認識したようです。日本があんだけ間違いだらけの対策をやってて、あんだけ被害が少ないのは基本的な生活習慣によるものだとこっちの人らは捉えてます。青い鳥はこんなとこにおったんやねえ……。
ただソーシャルディスタンスを守るのが難しい通勤でもなければ、やはり意味はないとでもいうのか近所を歩くぶんにはやはりマスクはマイナーな存在。10人にひとりってとこやろか。
せっかく緩んだんやしちょっとだけ散歩を延長しましょう。みんな思うことは一緒。毎度登場する笠地蔵カフェBFCにも長蛇の列。知らん顔ばっかしやので、ゆっくり歩いて30分ほどの隣町からきはったみたい。トルコ系や東欧系が多いうちのへんとは違い、中流ぽいイングリッシュが目立つ。
ちょうどアリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)が満開。カンピオンやスティンキング・アイリス、ワイルドゼラニウムなども咲き揃ってなかなか美しい。踏み分け道を一周しても5分もかからへんにゃけど蔦や蔓の絡みついた高木の周りに灌木、亜灌木が生い茂り森の中を歩く風情。
ふと見れば、まだ10代と思しきカップルがハッテン、もとい逢引き中。もちろん濃厚接触。といってもふだんなら微笑ましい程度のいちゃいちゃやったけど、バツが悪そうな顔で去っていかはりました。申し訳なかったなあというのが半分。なんやけど。
帰宅の途中、まあ、気持ちはわかるけどねえ。うん、まあ緩和したらそうなるよなあ。――と。もしかしたらマスクが必要になるのは第二波が予想されるこれからかしれんねというとこで自宅制作を決意するふたりでした。薬局でも「入荷した」というてはったんで買ってくる予定でもあるけど。
ビフテキ、ブリテキとテキが続いたせいか、おなかの調子がまたぞろ悪なったんでお昼はミルクがゆ。子供のころパパァがこさえてくれた唯一の料理。ごはんを牛乳でおじやにしてコンソメ顆粒加えただけのもん。具は玉葱の薄切り(アリウム・トリケトラム摘んできたらよかった!)炒めたんとソーセージがはいってて、なぜが海苔が散らしたあった。
父は「グラタンや!」と主張してたんで、海苔は焦げ目を表現していたのかもしれん。