2020.06.22
封鎖九一日目
Lockdown Day 91 曇りのち晴れ。
レタス包み。お腹いっぱいになるのにヘビーじゃなくて、なんとなくヘルシーな気さえしてしまうレタス包み。安上がりで簡単にできて子供も喜ぶレタス包み。いいやつです。手も顔もべしょべしょになるので、もとい、べしょべしょでなきゃ美味しくないので、恋人の前では食べらんない料理ではありますが。
今回の具は挽肉と筍の甘辛炒め。炒り玉子。ガーリックライス。刻み葱とコリアンダー。韓国海苔。揚げエシャロット。マヨネーズとスイートチリソース。あと1人ゲストがいてくれると鶏の酒蒸しむしったやつとカニカマほぐしたやつ、それにオクラあたり追加できるのに。さらにもう1人増えたらバタ醤油コーン、中華えびせん、紅ショウガも。あああ。
レタス包みの具のコツは、あえてばらばらの無国籍にすること。それと味つけは薄めにってこと。マリアージュ(失笑)を楽しむものだから強い味や濃い味だとそればっかりが目立って飽きてきちゃうの。日本ではなめ茸茶漬けとか扇ハムとかも用意してたなー。あと、うずら玉子を味玉にしたのも美味しい。
しかし、こういうもんを食べてると、さすがにツレ以外の人たちと食卓を囲みたいなーと思う。そもそも人づきあいが悪く、ロックダウン以前からソーシャルディスタンスばりばり生活をしていました。けれど気楽に誘いもし、誘われてもいた。友人にメシを振舞うのは趣味のようなものです。現在のように〝会わない努力〟をしていたわけではありませんものね。
外食も熱心ではありませんでしたから辛抱たまらん! というほどではありません。けれど付き合いのある店にこんなに長くご無沙汰しているのも珍しいので友人たちに会いたいように味覚に会いたいとは思います。料理って人と同じ、味覚って人格みたいなものですから。
ただ、まあ、こちらは日本でお世話になっている店との距離を考えると「効いてる効いてる」ってほどでもない。なにしろどれほど愛してる店でも、通常でも2年に一度とかしか会えない食べられないわけなので、この断絶はかなりきつい。 とりあえずいまの段階ではいつになったら帰国できるかまったく予想できません。こないだもせっかくコロナを駆逐したニュージーランドで再発見された感染者は親族のお葬式に参列するためにやってきた英国人でした。よしんば、そんな立場になったら観劇中にスマホが鳴ってしまったとき以上にいたたまれない気持ちでしょう。
それに無理に里帰りを決行したとして英国に戻ってきたとき、わけのわからん場所に2週間隔離とか絶対ヤだし。いやー、なかなか強烈みたいですよ。この強制隔離は。経験者のブログとか読んでいると、ほとんどは刑務所か収容所暮らしみたいだと書いてます。
おそらくですが、どんなに早くてもまだ一年は京都の土を踏めそうにありません。みんな待っててね。忘れないでね。きっと何食べてもレタス包みにかぶりついてるときみたいな餓鬼の形相になるんやろなあ。